2021年10月10日

1138. JR東日本 蕨交流変電所 火災 号外

 JR東日本 蕨交流変電所 火災

NHKニュースより引用

JR 首都圏の複数路線運転見合わせ 埼玉の変電所火災と関連調査

以下引用

JR東日本によりますと、10日午後1時前、停電が起きた影響で、山手線や京浜東北線、常磐線など、複数の路線で運転を見合わせています。消防などによりますと、埼玉県蕨市のJRの変電所で火事が起きたということで、JRが関連を調べています。

NHK NEWS Webから引用 GIS部は右のパイプ部分(154㎸側)
引用終わり

火災を起こしたのはTEPCO鳩ケ谷変電所からの154㎸降圧66㎸変圧器の部分 赤丸部分(鳩塚線2号)154㎸側はGIS化され露出部は無い

緑丸(鳩塚線1号・もう一系統ある鳩ケ谷変電所からの系列)の部分は生きているので、点検を終了後緑部分で受電再開すれば復旧は早い。前回の停電は、緑丸下のC-GIS部分の点検ミスなので今回は問題ない。蕨変電所構内は、以前のチャネル鉄構からC-GISに切替ているので、今回は切替前の気中接続部が燃えているだけ。変圧器の内部圧力を逃すパイプから炎がでているので変圧器内部に相間コイルショートから圧力上昇 吹き破り弁を破り絶縁油もれ発火。66kV側ブッシング繋目の脆弱部分から絶縁油もれ発火 154㎸降圧66kV損傷だと交換に時間が掛かるので当面は、片肺運転(片方の154㎸降圧66㎸変圧器は生きている・鳩塚1号)
 
鳩塚線2号の接続先は、主変圧器 LTC付10万kVAでかなり前の設備になる。今回の地震での特殊な揺れが関わっているかもしれない。 
燃えた154㎸降圧66㎸ 10万KVA LTC( 負荷時タップ切換器・LTC:on-Load Tap Changer)付変圧器  鳩塚2号線接続

 蕨変電所は、以前の点検時ミスで首都圏で大停電が起きているが、今回は火災発生なので場所によっては復旧には、長時間掛る恐れがある。各ニュースから現場画像を拾うと、二重化されている受電部の片方が火災を起こしているので切り離せば、回復は早い。蕨変電所は、架空送電線で武蔵境交流変電所から66㎸受電、TEPCO鳩ケ谷変電所から154㎸受電を行っており、浦和変電所、赤羽変電所、王子変電所に送電を行っている。これらはC-GIS化設備で変電所への給電を行っているので、復旧は早いはず。

154㎸受電片方が火災、その他武蔵境からの66㎸は問題ない。所内母線のC-GIS部も問題ないので、当座の運転は可能と思われる。

変電所の変成設備が損傷を起こしたのではないので、母線切替を行い送電開始すれば、京浜東北、高崎、宇都宮線は運転可能となる。

JR浦和駅が長期に停電したのは。TEPCO電源ではなく、浦和変電所に送電していいるケーブルをT分岐して浦和配電所で66㎸降圧6.6kVにして駅に供給しているため。

推定のまとめ

1.TEPCO鳩ケ谷変電所からの154㎸OFケーブルは、現在はCVTケーブルに交換済み
2.同様に上野方面に向かう66㎸ケーブルもほとんどがCVT化されている
3.4年前の事故は紫部分の所内母線の試験中の事故
4.古い2重母線のチャネル鉄構からC-GISへの転換工事中
5.鳩塚線2号は1984年設置の古いLTC付10万kVAの変圧器 多分交換対象となっているはず
6.鳩塚線2号の154㎸降圧66㎸の66㎸側は、ブッシング引き出しで直ぐにケーブルヘッドに接続されC-GISの母線部に向かう。
7.LTC付とは負荷時電圧調整機能によりタップを切替て電圧を一定に保つ
8.変成設備(整流用変圧器・シリコン整流器)もケーブル接続で極力充電部をなくす工事中
9.古い変成設備は、新しい変成設備に変更中 現在変更されているかは不明
10.発災部分の鳩塚線2号を切り、LTC付変圧器を母線から切り離せば、即復旧可能
11.TVでの映像を見ていると変圧器内部の圧力上昇で破裂弁のパイプから油が噴出着火
12.変圧器ブッシング部も油浸なので脆弱部で圧力が上がり油噴出着火
13.変圧器横のキュービクルもやられているが、多分ここはLTCのタップ切替装置があったと思う。



1138. JR東日本 蕨交流変電所 火災 号外

1138. JR東日本 蕨交流変電所 火災 号外

 JR東日本 蕨交流変電所 火災 NHKニュースより引用 JR 首都圏の複数路線運転見合わせ 埼玉の変電所火災と関連調査 以下引用 JR東日本によりますと、10日午後1時前、停電が起きた影響で、山手線や京浜東北線、常磐線など、複数の路線で運転を見合わせています。消防などによります...

人気の投稿