私たちはニッポンハムグループの一員として、年間60万頭の豚を出荷しています。
毎日、豚が生まれる瞬間から立会い、彼らが健やかに成長できる環境を整えて薬の使用を控えることにより、安全、安心、健康、美味の4つにこだわった管理をしています。そうすることがお肉が食卓に並んだときの幸せにつながると信じているからです。
これからも、生命(いのち)を育むことを通じて、「食の喜び」に貢献していきます。
交配舎では人工授精により母豚への種付けを行います。豚の妊娠期間は約114日で、母豚は予定日の約5日前まで滞在します。その間、元気な子豚を産んでもらえるようにエサの量を調整しながら母豚の体型を管理します。
子豚は一度に10頭以上生まれます。母乳には子豚を病気から守ってくれる免疫成分が含まれているため、子豚が母乳を均等に飲めるように管理します。それと同時に、母乳がたくさん出るように母豚のエサの量を徐々に増やします。約21日間の授乳期間を経て元気に育った子豚は育成舎へと移動します。
母豚から離れた子豚を飼育する場所です。この時期は、骨格や筋肉などが発達し体重が急激に増えます。そのため、エサは良質なタンパク質を含み、消化・吸収しやすいものを与えます。また、きれい好きで繊細な豚はわずかな環境の変化でも敏感に反応するため、温度、湿度の管理には細心の注意を払います。
出荷までの約3ヶ月を過ごす場所です。お肉の味や風味に影響を与える時期でおいしいお肉になるように植物主体のエサを与えます。約180日で体重が約110kgになったところで大きさを選抜して出荷します。
麦類をはじめとする植物主体の原料に、ハーブ抽出物やビタミンEをプラス。そんな飼料を食べて健康に育った「麦小町」。その肉質は、あっさりとした脂身と臭みの無さが特徴です。
大自然豊かな北海道知床で植物主体の飼料を与えて育てた豚です。ビタミンB1を強化したガーリク粉末を添加しているため、肉中のビタミンB1が通常の豚に比べて多く含まれています。
"しょうちゅうかす"や"麹菌発酵飼料"を加えたこだわりの独自飼料で育てています。植物性飼料で仕上げているため、あっさりとしたおいしいお肉です。
豚は言葉を話せないけれど、いろいろなサインを出しています。
豚の顔色、表情、呼吸、毛づや、寝方がいつもと違うということは、何か嫌なことがあったか、何かを欲しがっている証拠です。豚が出すサインに気付いてあげられるのは、日々成長を見守っている私たちだけです。
安全なお肉を皆様にお届けするためには、豚が病気にかからず健康でなければなりません。農場内に病気を持ち込まないように従業員、関係車両はシャワーを浴びた上で入場します。
豚は成長段階によって快適な環境が異なるため、成長に合わせて引越しをしなければなりません。引越した後の部屋を水洗、消毒することによって、清潔にしてから次の豚を迎えます。
豚の健康レベルを調べるために家畜診療所を設置しています。管理獣医師の定期的な往診、細菌やウィルス検査を通して、衛生管理方法の改善に努めています。