日本政策学校では、定期的に選挙戦略に関する講座を設け、卒業後のキャリアとして政治家を目指す方々に向けたサポートを行っています。また、現時点では明確な政治家志望ではない方々に対しても、議員の選ばれ方を学ぶことは今後の一票を投じる際の参考にもなります。
去る7月15日、WEBプランナーおよびPRコンサルタントとしてご活躍されている伊藤和徳氏をお招きし、『選挙の基本的な考え方とデータの活用法』と題した講義を行いました。伊藤氏は自民党議員の秘書としてのご経験もある、選挙戦略のプロフェッショナルです。
どぶ板選挙、手を握った数だけ票になる、など漠然とした経験知で語られがちな選挙ですが、伊藤氏は客観的なデータに基づいて選挙情勢を把握し、自分や取るべき戦略を考えることを強調します。
時代が変われば、選挙戦略も日々アップデートされていかなければなりません。いつ、どの地域に誰がいて、どのようなアプローチ法が有効なのか。それらはデータから読み取ることができると、伊藤氏は言います。
データを参照することで、個々の戦略の費用対効果も図ることができます。選挙用語で、自ら有権者一人一人と接する方法を「地上戦」、ビラやポスター、街宣など不特定多数の有権者を相手にする方法を「空中戦」と言います。一般的に効果が把握しづらい空中戦において、どのように有権者一人一人に自分の主張や活動を知ってもらうかも、データ分析の出番です。
選挙費用と得票数で計算すると一票あたりの価値は500円という事実に、会場には驚きの声も。
ネット選挙や18歳選挙権、定数削減など、今後の選挙をとりまく環境は劇的に変わっていくでしょう。制度改正によってどんな変化がもたらされ、どう立ち回って行けば良いのか。答えはデータにこそ潜んでいるかもしれません。
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