渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

二輪事故回避方法

2021年10月11日 | open



公道におけるモーターサイクル
ライディングでは転ばない為の
方法がいくつかある。
それを拾い出してみる。

【初心者編】
1.上体は脱力させ、肩を落とし、
 腕は伸ばして突っ張らず、
 背骨はごく自然に力を抜いて
 曲げる。顎を出さず軽く引き、
 肘は横に張らない。背骨の
 下部(腰骨の上)を反らして
 腹を前に突き出すことをやめる。
2.何かあったら即フットブレーキ
 を踏む癖を今即座にやめる。
3.視野は広く取り、一点を凝視し
 ないで全体を見る。視点の焦点
 は走行中はいろいろな点に常に
 動くのが正しい。
4.適宜きちんと減速させる。
 コーナー手前、信号手前等。
5.前ブレーキレバーの四本掛けを
 即座にやめる。とっさの時に
 ロックしてしまう。
6.道路の左端のみを走らない。
 道路の左側は砂利等
多し。
7.超低速時以外、走行中はハン
 ドルを切って曲がらない。
8.アクセルは急激にガバッと開け
 ない。これ絶対事項。

9.無線や録画でしゃべり続けながら
 の運転は絶対にやめる。超危険。 
10.交差点で対向車が右折合図を
 出していたら、直進する自分
 よりも先に飛び出すものと想定
 する。

【中級者編】
1.サスを十分に沈ませる。
2.フロントブレーキ主体で減速・
 制動させる。
3.セルフステアを充分利かせる。
4.状況に応じ適宜前後左右上下に
 荷重移動をさせて車体をバランス
 させる。
 車体設計のマスの集中をあえて
 崩す加重配分を積極的
に使用する
 ことによる制御挙動
を現出させる。
 これは車体設計からくるものだけ
 でなく、動的現象のジャイロ効果
 についてもそれを制御下で任意
 自在にコントロールする走法を
 採る。
5.荷重と加重について弁別して

 正しく認識し、適宜実践で活用
 する。
6.アクセルは回さない(要熟考)。
7.危険なオーバーステアになる
 路面状況についてその原理と
 理屈を知悉する。
8.S字切り返しでは逆ハン当て舵

 が必要な状況とそうではない
 状況があり、その違いと意味を
 考察して実践に落とす。
9.「考えて走る」事を実行する。


【上級者編】
1.相互バラバラに挙動する前輪と
 後輪のトラクション変化を変化
 特性の漸次性として両輪同時に
 明確に状態を都度タイムリーに
 感知する。

2.車体を必要以上に寝かせ過ぎない。
3.一車線の中でライン変更はどん
 な状況でも自在にできるように
 する。
4.フロントサスの沈み込みによる
 ジオメトリーとキャスター変化
 がどのような挙動に連結するか
 を常に正確に掴み取る。
5.フロントブレーキは車を完全停止
 するためだけではなく、速度調整
 にも旋回性助長にも使用する。
6.リアブレーキは車体姿勢制御が
 必要なごく特殊な状況以外では
 基本的に使わない。スイングア
 ームを先行的に張らせてノーズ
 ダイブを防ぐ必要がある状況の
 時のみ、リヤをコンマ5秒早く
 軽く利かせながらフロントを
 序破急で利かせて前後同時に
 沈める。

6.スポーティーライドではシフト
 アップ時にクラッチは使わない。
7.シフトダウン時は、オートス
 リッパーや電子制御コントロー
 ル機能がない車両では必ずブリッ
 ピングをして回転数同調を取る。
 これは絶対にやる。
8.自分の車両の各領域の回転数と
 ギヤポジションで速度を把握
 する。メーターのみに頼らない。
 そのため、エンジンデータは
 事前にきちんと把握しておく。
9.自分が「接地感」を感知できない

 人間であると気づいたら、二輪は
 降りる。乗ることを今後やめる。

大雑把な概略のごく一部は以上。
なお、速度超過は直接転倒や事故
とは関係が無い。
遅く走れば安全、というものでは
なく、不適切な運転運行をする
から安全が損なわれる。
そして、その不適切な運転の中
に制限速度超過や自分が制御でき
る能力を超えた速度を出している
事が挙げられる。
「速い=危険、遅い=安全」という
図式は成立しない。
この大切な根幹を見誤っているから
いつまでも事故が減らない。
速度単一ではなく、「不適切な判断」
「不適切な運転」をするから事故
が起きる。
特に二輪は単独で転倒したりもする
乗り物なので、四輪以上に運転者
は自覚が必要になってくる。

繰り返すが、「速度超過=危険」で
はない。
法定速度や制限速度を守っていても
不適切な運転をすれば事故を誘発
する。
ここの視座をきっちりと持つ事が
重要。
でないと、「制限速度さえ守って
いれば安全運転」と大きな勘違い
をしてしまうし、事実そういった
誤認のまま車両を運行させて事故
を起こす人が後を絶たない。
まず、きちんとした正確な操作と
適切な運転をする、
という事が
危険回避に一番大切な事だ。




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