原子番号113番元素であるニホニウム(Nh)は日本の理化学研究所によって発見された元素です。
正式名称が決まるまでは「ウンウントリウム」と呼ばれていました。
ニホニウムのような自然界に存在しない新元素は加速器を使って2つの元素の原子核をぶつけて合体させることによって人工的に作られます。
ニホニウムは亜鉛の原子核を加速させてビスマスの原子核に衝突させて作られました。
しかし、とても小さな原子核を衝突させて新元素を合成するのは大変難しく…。
400兆回衝突させて、成功したのはわずか3回というのだから途方も無い作業です。
そうしてできたニホニウムは2ミリ秒(1000分の2秒)しか存在できず、すぐ崩壊してしまうという儚いもの。
では、ニホニウムは何の役に立つのでしょうか?
残念ながら今のところ役に立つかわからないようです。
それでも未知の元素が発見され、今後何かの役に立つ研究がされることを期待しましょう。
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