前回は通信用の海底ケーブルの話をしました。
インターネットは海底ケーブル網によって成り立っている
https://chieno-izumi.com/archives/215
これに関連して別の海底ケーブルの話をします。
東日本太平洋沖に『日本海溝海底地震津波観測網』という地震観測用の海底ケーブルがあります。
ケーブル全長5500km、観測地点は全150地点もあります。
これは東日本大震災以降、プレート境界で発生する地震をより高精度に観測するために敷設されました。
海溝型地震や地震直後の津波を検知し、
迅速かつ確実な情報伝達により、被害の軽減や避難行動などの防災対策に貢献しています。
緊急地震速報や、新幹線の緊急停止システムにも活用されています。
1つの観測システムは、平均25の観測装置を30km間隔で網の目状に設置しています。
ケーブル全長は約800km。
水深の浅いところでは海底に溝を掘ってその中にケーブルと観測装置を埋設します。
各システムの観測データは、海底ケーブルで陸上局に伝送されます。
観測データが関係機関へ送信され、
地震と津波の監視、緊急地震速報の改善、海域の地殻構造と地震像解明の基礎データとして活用されます。
地震大国の日本ですが、たくさんの人々が尽力して被害を少しでも減らそうと頑張っています。
その努力に報いるためにも、提供されている情報を正しく受け取り、
自分や大切な人の命を守りましょう。
おまけ
全国各地にある震度計の数値を、リアルタイムで見ることができる「強震モニタ」
http://www.kmoni.bosai.go.jp/
アプリを入れておけば、地震速報が届きます。
Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.hirozo.KiKNetViewPkg&hl=ja&gl=US
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