# 中国 # 人民元

中国で「反日ネット炎上」が続発している事情…いま中国人に起きている大変化

日本製より、中国製が好まれる現実
高口 康太 プロフィール

この1000億円プロジェクトの挫折をどう理解するべきか。「反日」の機運が高まり、ビジネスに影響を与える。中国ではこうした展開はこれまで何度も繰り返されてきており、学べる前例は数多くあった。だが、それでも失敗した。

現地企業は、中国の政治リスクは熟知していたはずで、「盛唐・小京都」という命名も、唐王朝の都・洛陽に学んだ京都の街並みを再現するという建て前にすることで、リスクを避けようという試みだった。

それでも失敗してしまった。やはり、日本風テーマタウンという構想そのものがそもそも難しかったということか?

“異常”なまでの「日本バッシング」

「例年とは違います。今年は異常です」

そう話すのは日本在住の中国人インフルエンサーのAさんだ。ここ数カ月というもの、日本絡みの炎上事件が続発しているという。

Photo by iStock
 

4月には福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を日本政府が定めたが、これが中国のソーシャルメディアのトップニュースとなった。科学的な判断を超えて、日本全土が汚染されるだろう、もうおしまいだといったヒステリックな反応が多々見られた。

6月には「売国知識人事件」が起きた。日本の国際交流基金は日中交流の一環として、中国の知識人に資金を提供して日本に招いている。このリストを公開したところ、「漢奸(売国奴)」だと、ネットのバッシングが始まった。

もっとも強い批判にさらされたのが中国人作家・蒋方舟(ジャン・ファンジョウ)だ。中国のコロナ対策を紹介するNHKの番組「巨龍・中国が変えゆく世界 “ポストコロナ”を迎える市民は」に出演。

関連記事

日本経済は「マイナス成長が常態化するかもしれない」3つのリスクに直面している
日本株に追い風、中国人の「爆買いが“大復活”で株価がめちゃ上がる銘柄18」全実名
日本人は中国に「裏切られた」…?共産党100周年式典で激減した「改革開放」の言葉
習近平が“自爆”へ…中国vsアメリカ連合の「軍事衝突」で、中国は大打撃を受ける!
世界最大の高級時計市場に躍り出た中国に漂う「粛正」の暗雲
興収782億円の映画も…『鬼滅の刃』も及ばない中国の「デカすぎるアニメ市場」
懲りない中国、今度は「原発事故」の情報開示が遅すぎて世界から大ヒンシュク
7億人が利用する「中国EC市場」…その売上を左右する「中国版インフルエンサー」の...
文在寅が「TPP」言及のウラで、韓国経済がいよいよ「ヤバいこと」になっていた…!
ここにきて、中国産の「電気自動車」が日本のバス市場を狙い始めた…!
菅政権が「邪魔」ばかりするから「トヨタが日本を捨てる日」がやってくる…って本当か...
日本は韓国に「負けて」いる…?貧弱すぎる「防衛費」の現状

おすすめの記事

「新型コロナウイルス」が、日本の消費にとどめを刺す可能性
文在寅に不満爆発、新型コロナ対策で「韓国人より中国人を優遇」騒動
日本人が知らないワタミ「中国完全撤退」の舞台裏
日本の「冷やし中華」は中国人ウケしない…?「冷たい麺料理」不人気のワケ
新型コロナでインバウンド消滅…!ヒドすぎた「入国規制遅れ」のツケ
衝撃! キャッシュレス大国・中国の「知られざる闇」
今後4半世紀の間に日経平均株価は10万円に達することができる
衝撃! なぜいま中国で「財産をすべて失う人」が急増しているのか
ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/