赤ちゃん用3DCGメモ

忘れっぽい飽きっぽい人の個人的メモ。

MayaとDeadlineを使用したレンダリングの手順

※MayaとDeadlineはインストール済みの前提で記しています。

 

 はじめに

Deadlineってなーに?

すっごく時間のかかる計算を、ネットワークに接続している複数のPCを使用して、効率よく行ってくれるつよつよソフトだよ!

 

目次

 

①mayaのセットアップ

(mayaにDeadlineスクリプトを追加する)

 

●まずDeadlineのLunch Monitorを起動

タスクバー右下のインジケータの中にあるdeadlineアイコンを右クリックし、メニューからLunch Monitorを起動

 

スクリプトの場所

f:id:Bonnish:20190602001208p:plain

左上の〇部分クリックするとなんかウインドウが出てくる

 

●そこに記載されたRepository Pathをコピー

(Deadlineのファイル内に格納された、スクリプトの場所を教えてくれてる)

 

エクスプローラーを開き、アドレスにペーストしてパスを開く

・submission > Maya > client の中にファイルが2つある。

これがmaya用のdeadlineスクリプトなので、2つともコピー

 

・ドキュメント > maya > scripts にペースト

(mayaは任意のバージョン)

 

・mayaをすでに起動していれば再起動し、

シェルフのタブの並びにDeadlineタブが追加されているのを確認する。

 

 

これでmayaからDeadlineにレンダリングを依頼する(ジョブを追加する)準備は整ったぜ・ω・

 

 

②mayaからジョブを追加する

 

レンダリングを設定する前に最大の注意点があり、

 

●そもそもmayaプロジェクトファイルをネットワーク上に置かないといけない。

deadlineはネットワーク上のデータを、そこに接続している各PCがレンダリングするので、ローカルのフォルダにプロジェクトセットしても動作しない。

 

なのでレンダリングを行う前に、deadlineでレンダリングに使用するすべてのPCから接続可能なネットワーク上にProjectFileを置く作業が必要。

ジョブを追加する際のProject setは、ネットワーク上に置いたファイルに設定しよう。

 

 

・上記のProject setを行ったうえでmayaでレンダリングシーンを開き、

レンダリング設定が完了したら、mayaのDeadlineタブからdeadline windowを開く。

Submit Maya job to Deadline みたいなやつ。

(ここでシェルフ上にDeadlineタブがなかったら、①に記載したスクリプトの追加を再度行おう。)

 

 

windowを開くと、ワァ~!入力項目がいっぱ~い!オロロロ…

土壇場でレンダリング失敗したくないなら、いっこずつチェックしようね。ワクワクさんとの約束だよ。

 

●失敗しないために確実な設定が必要な3項目を記載します。

これをしくじるとやばいって、全身が悲鳴を上げているのがわかるぜ…(遊戯王DM)

f:id:Bonnish:20190602002244p:plain

Deadline Window

①job Name

mayaのレンダリング設定ウィンドウで入力した出力ファイル名と同じにする。

違うと失敗するのでコピペが安定。

 

②Project Path

現在set projectしているprojectフォルダを選択する

(前述のとおり、ネットワーク上になければならない)

 

③Output Path

レンダリング完了したファイルを出力するフォルダを選択する。

ネットワーク上になければならない)

 

④Submit Job

これを押すとdeadlineのジョブリストに追加される。

Succes!とか成功っぽいウインドウが出たら、mayaは閉じてOK。

 

追加されると、Deadlineメニューから最初に起動したLunch Monitorから確認できる。

=ネットワーク上のPCでlunch slaveを立ち上げた時点でレンダリングが始まる。

 

 

Deadlineの便利な点として、

ジョブは一度追加が成功した時点でmayaを閉じていいので、どんどん次のレンダリングシーンを開いてレンダリングの順番待ちに追加することができる。

 

追加してしまえば、slaveを起動しているマシンでのみどんどん次のジョブをレンダリングしてくれるから、寝ててもタピオカ飲んでてもいいよ。

 

 

レンダリングを回すマシンのセット

Deadlineをインストール済みの、ネットワークで接続されたPCで、deadlineリストに追加したレンダリングを回すことができるよ~ 

 

①lunch slaveを立ち上げる

タスクバー右下のインジケータの中にあるdeadlineアイコンを右クリックし、メニューからlunch slaveを起動。

おわり。

 

slaveは起動しているとマシンの能力の10%程度を計算に使うらしい(人に聞いただけなので不確か)ので、2Dとか軽めの作業なら並行可能(PCスペックによる)

台数が多いとやっぱり爆速で進むよ(PCスペックによる)

 

 

slaveが稼働しているマシンとレンダリングの進行状況は、

Lunch Monitorから確認できる。





④ジョブを追加する際の注意点・補足

 

・lunch Monitorの内容はネットワーク上で動いてるジョブとPCをリスト化して表示しているだけなので、ジョブの追加&閲覧はどこのマシンからしてもよい。すごい。

 

レンダリング進行してるっぽく見えてcompleted!て出てても上手くレンダリングされない(真っ黒になる)ケースもあったので、レンダリングし終わったデータはきちんと確認しようね(原因不明)こわ・・・

 

 
※業務で使用しているわけではなく、あくまで一個人の情報なので何か記載ミスがありましたらご教示ください。