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「何があったのか、本当のことを話してほしい」 池田中生徒の自殺裁判で母親訴える【福井】

 4年前の池田中学校の男子生徒の自殺をめぐり、遺族が福井県と池田町を相手取り損害賠償を求めた裁判で、6日、福井地方裁判所で証人尋問が行われ、自殺した生徒の母親は、「何があったのか知りたい」、「担任と副担任は本当のことを話して欲しい」と訴えた。

2017年3月、池田中学校の当時2年生の男子生徒が、校舎の3階から飛び降り自殺した。なぜ、男子生徒は亡くなったのか。

生徒の自殺から約半年後、町の教育委員会が設けた調査委員会は、「担任などからの厳しい叱責の結果、孤立感、絶望感を深め自殺するに至った」と結論付けた。調査結果を受け、福井市の市民団体は、当時の担任と副担任、校長を刑事告発。しかし、福井地検は担任らを不起訴処分とした。

その後、市民団体から不服申し立てを受けた福井検察審査会は、元担任の不起訴は「不当」と決議したが、2021年3月に福井地検が出した結論は再び「不起訴」で、元担任らの刑事責任の追及は事実上消滅した。

しかし、遺族は、男子生徒の自殺は校長や担任などに責任があるとして、県と町に対して、合わせて約5400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

2020年9月に行われた第一回口頭弁論で、
県と町は請求の棄却を求め、争う姿勢を示していた。

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