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いわゆる芸能界に目を向けると、モテる男って一応「イケメン」に分類されるじゃないですか、日本のパフォーマンスグループの2大巨頭とも言えるジャニーズ系しかり、エグザイルファミリーしかり、ルックスの方向性こそ違いますが、やっぱ「ただしイケメンに限る」ってな言葉は通用してるような気がします。
でも、ネットの世界に目を向けると、結構このイケメン定石は通用してないんですよね、イケメンじゃないどころか、顔隠してるのに人気だったりする訳ですよ、MSSPの方々なんて、完全に顔出してるのってKIKKUNさんだけで、それもチャラ男に見えなくもない典型的バンドマン顔なんで、好みが分かれるでしょうし、FBさんはいつもサングラスしてるし、eoheohさんとあろまほっとさんは言うまでもなく完全武装な訳で、いい大人達も最終兵器俺達もそうですし、ようつべもニコ動も制したマックスむらいさんは顔出してますけど、見た目は元気なおっさんって感じですしね。
でも彼らには結構な数のファンがいる訳で、そして女性ファンもかなりいる訳で、完全にモテモテですやね、少なくとも一般レベルの人間から比べりゃ。普通に羨ましいですわな。
何で彼らはこの状況を生み出せたのか?その結論というか仮説が、「キャラ立ち」だろうと私は思うのですよ。
人間ってよく出来てる生き物で、基本的に身内の人間が絶世の美女じゃなくてもイケメンじゃなくも、普通に思い入れは持てるし、コミュニケーションも取れるでしょう?それって相手の「キャラ」を把握していて、自分なりの「思い入れ」が入っているから成立してるんだと思うんですよ。
よく見かけませんか?街中でどう見てもこの人達付き合ってるんだろうなって男女が、自分から見たら「お前何でこんなブサイク選んだの?」ってぐらい見た目が釣り合ってなかったりする事って。それは完全に趣味と思い入れの違いなんですよ。自分にはその人に何の思い入れも感じませんが、相手にはあるんですよ。だからコミュニケーション取れてるんですよ。
ちょっと人を選ぶ例えになりますけど、声優に喜多村英梨さんって女性がいますけど、彼女ってアイメイク強めの今どきなルックスしてる事が多いので、何の知識もなく外見だけ見たら、多分ヲタクだって思う人少ないと思うんですよ、下手すりゃヲタクが一番嫌いそうな人種に見えなくもないと思うんですよ。でも声優ファンの多くは彼女がガチヲタな「ヲタエリ」だって事を知ってる訳で、だから思い入れも持てるし、拒絶感も無いと思うんですよ。つまりそういう事です、その人のキャラが解ると、途端に精神的な壁が消えたり薄くなったりするんですよ。
同じ事がネットの世界では日々起きています。いま確かニコ動の運営に関わっている伊予柑さんという方が、「ニコ生は子供部屋っぽい」って言った記憶があるんですけど、非常に的確だと思うんですよ。見てる人の部屋と配信してる人の部屋は違いますけど、関係性的には繋がっている様な気分にさせる事が出来るんですよね、まさにゲーム実況だったら友達ん家でゲーム一緒にやってる感覚ってやつですよ。その時に友達の顔がイケメンなのかどうかって別に考えないじゃないですか、楽しいと思うか否か、それだけなんですよね。
テレビを中心とした大手メディアの場合、その感情移入させる最初のハードルを見た目的な「イケメン」とか「かわいい」とかで超えさせる事が多いと思うんですが、そこのハードルがネットは低いと思うんです。だから顔を隠してようが関係ない訳です。まあ逆を言えば、だからこそネットからテレビタレントになる人って少ないのかもしれませんけどね。ネットで超えられるものがテレビでは超えにくいと思うので。
あと冒頭に名前の出たMSSP、いい大人達、最俺や、チーム湯豆腐の様にグループで実況をやる人の認知度が高くなりやすいのも、キャラ立ちに関係があると思います。グループになると、互いの会話、コミュニケーションから「キャラ構成」が固まりやすいですし、見てる側の理解も早くなるんですよね。ピンでやってる実況者も、割と親しい「仲間キャラ」がいたり、別の実況者とコラボしたりとコミュニケーションがうまく取れる人が人気だったりしますし。
ってな感じで、テレビとネットではキャラ立ちする流れが違うので、こんなに有名人の傾向が違うのかな、と思うのです。ただお笑い芸人に関しては、割とイケメンじゃなくても人気な人がいるのを見ると、イケメン要素に代わって、「面白い」という要素がキャラ立ちと思い入れを促進するのかもしれません。ひな壇方式なんかもまさにキャラ立ちあってこそのやり方ですしね。
蛇足になっちゃいますが、芸人に関してはキャラ立ちの良さがいいと人気になりやすい気がしますが、同時にキャラ立ち「だけ」だと一発屋になりやすい気もします。個人的には芸人の本質って「話芸」(コミュニケーション芸)だと思うんですよ、それがあると相手とのコミュニケーションの「駆け引き」ができるんで、なかなか飽きないんですよね。
だけど話芸がなくてキャラ立ちだけだと、そのブレイクしたネタ一つだけとりあえず披露させてハイ終わり、ってのを一時期続けて、その後が続かないとそれでブレイク終了、ってな事になってしまいます。だから有吉さんが再ブレイクしたのって凄く理屈が通るんですよ、大した面白いネタもないのに、「ヒッチハイクの人」っていうキャラだけでブレイクして、それが飽きられて一旦終了して、再ブレイクする頃には毒舌でどんな相手でもさばける話芸を持った名MCになっていたってのは。
そう考えると、キャラ立ちの良さで人気になっていった実況者などのネット発有名人が今後、どういう事になっていくのかってのに興味があります。果たしていずれ飽きられてあの人は今?的な事になるのか、ファンとの近しい距離感ってのがいつまでも続いて、長くやっていける存在になるのか。何年か経った頃には「ネットで生きていく方法論」みたいなのが結構固まっているのかもしれません。
でも、ネットの世界に目を向けると、結構このイケメン定石は通用してないんですよね、イケメンじゃないどころか、顔隠してるのに人気だったりする訳ですよ、MSSPの方々なんて、完全に顔出してるのってKIKKUNさんだけで、それもチャラ男に見えなくもない典型的バンドマン顔なんで、好みが分かれるでしょうし、FBさんはいつもサングラスしてるし、eoheohさんとあろまほっとさんは言うまでもなく完全武装な訳で、いい大人達も最終兵器俺達もそうですし、ようつべもニコ動も制したマックスむらいさんは顔出してますけど、見た目は元気なおっさんって感じですしね。
でも彼らには結構な数のファンがいる訳で、そして女性ファンもかなりいる訳で、完全にモテモテですやね、少なくとも一般レベルの人間から比べりゃ。普通に羨ましいですわな。
何で彼らはこの状況を生み出せたのか?その結論というか仮説が、「キャラ立ち」だろうと私は思うのですよ。
人間ってよく出来てる生き物で、基本的に身内の人間が絶世の美女じゃなくてもイケメンじゃなくも、普通に思い入れは持てるし、コミュニケーションも取れるでしょう?それって相手の「キャラ」を把握していて、自分なりの「思い入れ」が入っているから成立してるんだと思うんですよ。
よく見かけませんか?街中でどう見てもこの人達付き合ってるんだろうなって男女が、自分から見たら「お前何でこんなブサイク選んだの?」ってぐらい見た目が釣り合ってなかったりする事って。それは完全に趣味と思い入れの違いなんですよ。自分にはその人に何の思い入れも感じませんが、相手にはあるんですよ。だからコミュニケーション取れてるんですよ。
ちょっと人を選ぶ例えになりますけど、声優に喜多村英梨さんって女性がいますけど、彼女ってアイメイク強めの今どきなルックスしてる事が多いので、何の知識もなく外見だけ見たら、多分ヲタクだって思う人少ないと思うんですよ、下手すりゃヲタクが一番嫌いそうな人種に見えなくもないと思うんですよ。でも声優ファンの多くは彼女がガチヲタな「ヲタエリ」だって事を知ってる訳で、だから思い入れも持てるし、拒絶感も無いと思うんですよ。つまりそういう事です、その人のキャラが解ると、途端に精神的な壁が消えたり薄くなったりするんですよ。
同じ事がネットの世界では日々起きています。いま確かニコ動の運営に関わっている伊予柑さんという方が、「ニコ生は子供部屋っぽい」って言った記憶があるんですけど、非常に的確だと思うんですよ。見てる人の部屋と配信してる人の部屋は違いますけど、関係性的には繋がっている様な気分にさせる事が出来るんですよね、まさにゲーム実況だったら友達ん家でゲーム一緒にやってる感覚ってやつですよ。その時に友達の顔がイケメンなのかどうかって別に考えないじゃないですか、楽しいと思うか否か、それだけなんですよね。
テレビを中心とした大手メディアの場合、その感情移入させる最初のハードルを見た目的な「イケメン」とか「かわいい」とかで超えさせる事が多いと思うんですが、そこのハードルがネットは低いと思うんです。だから顔を隠してようが関係ない訳です。まあ逆を言えば、だからこそネットからテレビタレントになる人って少ないのかもしれませんけどね。ネットで超えられるものがテレビでは超えにくいと思うので。
あと冒頭に名前の出たMSSP、いい大人達、最俺や、チーム湯豆腐の様にグループで実況をやる人の認知度が高くなりやすいのも、キャラ立ちに関係があると思います。グループになると、互いの会話、コミュニケーションから「キャラ構成」が固まりやすいですし、見てる側の理解も早くなるんですよね。ピンでやってる実況者も、割と親しい「仲間キャラ」がいたり、別の実況者とコラボしたりとコミュニケーションがうまく取れる人が人気だったりしますし。
ってな感じで、テレビとネットではキャラ立ちする流れが違うので、こんなに有名人の傾向が違うのかな、と思うのです。ただお笑い芸人に関しては、割とイケメンじゃなくても人気な人がいるのを見ると、イケメン要素に代わって、「面白い」という要素がキャラ立ちと思い入れを促進するのかもしれません。ひな壇方式なんかもまさにキャラ立ちあってこそのやり方ですしね。
蛇足になっちゃいますが、芸人に関してはキャラ立ちの良さがいいと人気になりやすい気がしますが、同時にキャラ立ち「だけ」だと一発屋になりやすい気もします。個人的には芸人の本質って「話芸」(コミュニケーション芸)だと思うんですよ、それがあると相手とのコミュニケーションの「駆け引き」ができるんで、なかなか飽きないんですよね。
だけど話芸がなくてキャラ立ちだけだと、そのブレイクしたネタ一つだけとりあえず披露させてハイ終わり、ってのを一時期続けて、その後が続かないとそれでブレイク終了、ってな事になってしまいます。だから有吉さんが再ブレイクしたのって凄く理屈が通るんですよ、大した面白いネタもないのに、「ヒッチハイクの人」っていうキャラだけでブレイクして、それが飽きられて一旦終了して、再ブレイクする頃には毒舌でどんな相手でもさばける話芸を持った名MCになっていたってのは。
そう考えると、キャラ立ちの良さで人気になっていった実況者などのネット発有名人が今後、どういう事になっていくのかってのに興味があります。果たしていずれ飽きられてあの人は今?的な事になるのか、ファンとの近しい距離感ってのがいつまでも続いて、長くやっていける存在になるのか。何年か経った頃には「ネットで生きていく方法論」みたいなのが結構固まっているのかもしれません。
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興味深い記事でした、読んでみてなるほどなと思いましたね。
たしかに、実況プレイヤーの人気はキャラクター性が深く関係してますよね
再生数をそこそこもしくはそれ以上稼いでいる投稿者とそうでない投稿者の違いというのを考えたことがあるんですが、おそらくそれの答えがこの記事に書いててあることだな、と。
再生数が伸びない投稿者はキャラクター性に乏しい気がします。見ていて飽きるというか、感情移入しにくい気がします(再生数がない=つまらないという意味ではなく。もちろん隠れた面白い実況者はいますよ)
対して、そこそこ伸びている人は視聴者を惹きつける特徴をそれぞれ持ってると思います。特に再生数1000、2000を超えたあたりからそういう個性を持った人が増えてくるような(個人的な感覚ですが)
話は少しずれますが、よくある古参ファンの「あいつは変わった」系のぼやきとかも、ここにある「思い入れ」と関係があるのかもしれませんね
たしかに、実況プレイヤーの人気はキャラクター性が深く関係してますよね
再生数をそこそこもしくはそれ以上稼いでいる投稿者とそうでない投稿者の違いというのを考えたことがあるんですが、おそらくそれの答えがこの記事に書いててあることだな、と。
再生数が伸びない投稿者はキャラクター性に乏しい気がします。見ていて飽きるというか、感情移入しにくい気がします(再生数がない=つまらないという意味ではなく。もちろん隠れた面白い実況者はいますよ)
対して、そこそこ伸びている人は視聴者を惹きつける特徴をそれぞれ持ってると思います。特に再生数1000、2000を超えたあたりからそういう個性を持った人が増えてくるような(個人的な感覚ですが)
話は少しずれますが、よくある古参ファンの「あいつは変わった」系のぼやきとかも、ここにある「思い入れ」と関係があるのかもしれませんね