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PlayStation1用input displayを作成したありちゃんの短いおはなし
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PlayStation1用input displayを作成したありちゃんの短いおはなし

2018-09-29 23:51
    ● 前座
     秋気が肌にしみる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。


     昨日、MUNIAさん(https://munia.io/)より、MUSIA(PS1/PS2用input display)を購入したのですが、不具合?かなんかの関係で1日で動作しなくなり、現在問い合わせ中です。
     ⇒ (追記) また使えるようになりました。
     最近、RetroSpy(旧NintendoSpy)でPS1も対応したらしいと聞いたので、いい機会だと思い、作成しました。このおはなしでは、いわゆる電子工作の部分の話をするのですが、解説に関しては先駆者が何名かいらっしゃるので、作成するにあたり参考にしたURLや備考だけを書き留めておきます。(需要がないかもしれませんが。)
     また、twitter(@bofaric)でご連絡いただければ、必要な情報を(私が知っている限りですが)お出しいたします。(PS延長ケーブルが余っているので、下手したら工作したものをあげるかもしれない)

     まず、情報を全く持ち合わせていない方に読んでいただきたい記事は以下2つになります。今回のおはなしはこれらの備考になります。
    nintendospy(input display)導入方法 (きごうさん)
    RetroSpyを用いたPS1/PS2での入力表示解説 (u/niedle853さん)


    ● 購入品とか
     ①、②の方と同様に、導線をくるくるねじるだけでも十分なのですが、何かの拍子に強くひっぱってしまったときに離線する可能性があります。(実際やらかしたことがあります)
     離線しにくくするために半田付けをするという手もありますが、ちょっと大がかりに感じますよね。『室内でちょっとまじめに工作をして離線しにくくしておきたい』、そんな方はスプライス端子でかしめる方法(参考: https://www.diylabo.jp/basic/basic-21.html)がオススメだと思います。今回はこれのお話がメインです。
     (追加) 念のために話しておきます。この手の記事でエレクトロタップを使用する方法がどこかで紹介されていた覚えがあります。確かに、エレクトロタップであれば、お手軽に結線できるのですが、断線するリスクもあるみたいなので、その点ご考慮ください。(参考: https://www.diylabo.jp/column/column-219.html)

     以下、スプライス端子でかしめる方法で使用した道具とかです。①、②のURLで必要なものは紹介されているので、特別に書き留めておきたいものをリスト化しました。いちいちAmazon等で探すのも面倒だと思うので、購入履歴からURLも貼っておきます。
     ・はさみ、カッター (100均ので大丈夫)
     ・絶縁テープ (100均の黒いビニールテープを使いました、本当はそれ専用のテープを使った方が良いです)
     ・PSの延長ケーブル (https://amazon.jp/dp/B004FH5B3U/)
      念のため4本ぐらい買いました。失敗してもやり直しはきくので、1本でいいと思います。ただ、純正品ではない延長ケーブルは、安いものほど不良品をつかまされる可能性があがると思います。気を付けてください。(純正の延長ケーブルはないんでしたっけ?)
      ちなみに、スーファミ用のinputdisplayも作ったことがあるのですが、そのときは、https://amazon.jp/dp/B075LB52F2/を使いました。
     ・スプライス端子 (https://amazon.jp/dp/B017P3RSPO/)
      PSケーブルが思ったより極細なのは知っていたので、小さめのを買いました。100個入りだったので、まだ結構余っています。
     ・ワイヤー (https://amazon.jp/dp/B06Y48V9DL/)
      私はめんどくさがって全タイプのものを購入しました。たくさん余っています。私のやり方では、片側がオス(とんがってるやつ)のタイプだけあれば十分です。もう片側ははさみで切り落としますので。(片側オスはArduinoに刺すために必須です。)
     ・導線の被覆を剥く工具 (https://amazon.jp/dp/B000CEAXM4/)
      ストレスなく剥きたかった&中の銅線を一緒に切らないために買いました。ワイヤーでは0.65穴、PSの各色の細線には0.5穴で剥きました。似たような工具はたくさんあるので、好みで良いと思います。
     ・スプライス端子をかしめる工具 (https://amazon.jp/dp/B001VO1TI6/)
      一番小さい穴(0.5-0.75)を使いました。こちらも似たような工具はたくさんあるので、好みで良いと思います。
     ・Arduinoのケース (https://amazon.jp/dp/B015LZWBY6/)
      裸で置くわけにもいかないので買いました。Arduinoもいろいろ種類があって大きさが違うかもしれないので、自分のArduinoに合ったものを購入したほうが良いかと思います。
    茶色のテープがついている状態でモノがくるのですが、そのテープをはがすのにてこずりました。結局カッターで剥がしました。
     ちなみに、Arduinoはhttps://amazon.jp/dp/B0044X2E5S/を買いました。

     『この組み合わせなら実績あり!』程度でご認識いただけたらと思います。


    ● 作成時のおはなし
     基本的な作成方法は上で述べた①、②のURLを閲覧ください。ここでは、備考だけをてきとうに載せておきます。

     1. はじめの準備
      まず一番はじめに、PSの延長ケーブルが不具合なく動くかどうか、本来の用途で試しに使って確認するのがベストです。作業の後に元々の延長ケーブルがダメなことに気づいても遅いので。。
      PSの延長ケーブルは中の細線を切らないように黒い被覆の部分だけとりました。2ヶ所はさみで1周キズをつけて、縦にカッターを引く、というのを2cm間隔で数回やりました。
      それ以外の話はカットします。
      

     2. PS延長ケーブルとワイヤーを各色ごとに結線
      一時期PSコンの入力を独自で拾おうと思ったことがあり、以下のURLをメモしていました。今回、それがちょっと役に立ちました。
      ※ URL1: https://books.google.co.jp/books?id=nxxKNCYXRIwC&pg=PA236&dq=arduino+display+playstation&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwji06W1qODdAhVFi7wKHX_kDewQ6AEIKDAA#v=onepage&q=arduino%20display%20playstation&f=false
      ※ URL2: http://store.curiousinventor.com/guides/PS2/

      URL2に、各色が何に使われているか書かれています。これとhttps://github.com/zoggins/RetroSpyのInstructions for PSXのPSXのテーブルを照らし合わせて色を特定しました。なお、色の使い方は、延長ケーブル次第で異なります。私が買ったケーブルは純正と同じ色の使い方をしていました。

      NintendoSpyの解説では、色や接続先などを載せている方(https://docs.google.com/spreadsheets/d/1m4SIJR50ksohVebsmVB6F0Ug4gdFzr_vpPw0Jvy598g)がいましたが、PSはあるのか分かりません。。

      私は、URL2のピン1の色(茶色)から順番に、茶色(data線)→オレンジ色(command線)→黒(GND)→黄色(attention線)→青色(clock線)→緑色(acknoledge線)で以下の作業をやりました。それ以外の色(弱電源線とか)は切断せずそのままにしています。
      ⅰ. PS延長ケーブルの茶色線を真ん中で切って、被覆を剥ぐ。
      ⅱ.茶色のワイヤーを持ってきて、オスじゃない側を切り落として、被覆を剥ぐ。
      ⅲ.ⅰの銅線部分2ヶ所とⅱの銅線部分1ヶ所をくるくるねじる。
      ⅳ.ⅲをまとめてくるくるねじる。
      ⅴ.被覆付近でかしめる。
      ⅵ.ビニールテープで巻く。

      まず、ⅳ後の結果が以下の写真です。
      混乱を避けるために延長ケーブルの色とワイヤーの色は一緒の色を使うのがベストです。
      

      次に、ⅴのかしめた後が以下の写真です。スプライス端子のかしめ方はhttps://www.diylabo.jp/basic/basic-21.htmlを見てください。
      本来、銅線部分をまるめてハート型になるようかしめるのですが、細すぎたので、銅線部分をある程度まとめた後に横向きに2ヶ所かしめています。(職人さんに怒られるやり方ですね。。)
      ⇒ (追記) SFCのケーブルですが、ハート型にかしめることができました。写真を入れ替えました。黄色線です。
      力を入れすぎると銅線がちぎれるので気を付けてください。私は、指でスプライス端子を引っこ抜こうとしても簡単には引っこ抜けないぐらいまではかしめました。
      この作業をすることで、くるくるねじるだけの結線よりも離線しにくくなります。
      


      最後に、ⅵのテーピングした後が以下の写真です。絶縁目的なので、銅線部分は必ずテープしてください。
      

     3. 後処理
      全部終わった後が以下の写真です。くらげみたいになっています。
      
      (追記) SFCのケーブルだと以下の写真のようになりました。
      

      この後配線をきれいまとめるのですが、その前に動作確認を行なったほうが良いと思います。配線をまとめた後に結線ミスに気づいたら直すのが大変なので。
      動作確認の話は①、②のURLに載っているので省きます。

      動作確認後やったことは、ビニールテープでちょっとずつ線を束ねていく作業です。(必ずPS本体との接続とPCとのUSB接続をはずしてから行なってください。)
      まずは、以下の写真のように、延長ケーブルの黒い被覆の部分からまとめていきました。
      

      最終的には以下のようになりました。几帳面じゃないので、結構てきとうです。白いマジックテープは100均で買ったものを使っています。
      

      この後処理の工程は各個人にお任せします。


    ● 最後に
     電子工作自体は初めてやったとしても~2時間ぐらいで終わるんじゃないかと思います。ただ、作業の際は、指を傷つけないように気をつけてください。(ゲームの操作を見せるのが目的なのに、指を怪我してゲームができなくなったら元も子もないので。。)
     そもそも、自作をするメリットがあるかというと、微妙なところだと思います。近年は、有志の方が材料費+ちょっとの値段で作成してくれたりするみたいですので。
     一応自作するか悩む方向けに表をメモしておきます。
         自作する       /  完成品を買う
    コスト  材料費分       /  有志の方にお願いすれば、材料費+ちょっとでできるらしい
    納期   材料さえそろえばその日中 / モノが届くまで(製作者によってはちょっと時間かかるのかもしれない?)
    配線クオリティ センス次第     /  費用を払っている分だけのクオリティ
    即使えるか うまく動かない可能性は多少ある(ただ、日本語資料もあるので何とかなると思う) / 動作済を納品してくれる(と思う)
    トラブルシューティング 自分で作成した部分はやり直すことができる / 不明。製作者に送り返すのかな?


    ~ お話は以上です。本内容は2018/09/29の内容です。今後、リンク先がなくなる可能性もありますので、その点ご理解いただければと思います。 ~


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