2021年07月31日

スクープ!中国共産党員機密名簿195万人を入手|山崎文明

日本企業にも深く浸透する中国共産党員。今回、漏洩した党員195万人の名簿を詳細に分析したところ、衝撃的な事実が浮かびあがってきた。習近平による「目に見えぬ侵略」は確実に進んでいる。危機感の全くない日本よ、目を覚ませ!


共産党内部の犯行か

Getty logo

2020年末に、中国共産党員の名簿が漏洩したという衝撃の事実が発覚した。いままで中国共産党員の名簿は極秘とされ、一般の目に触れることは決してなかった。CIAをはじめとする西側諸国の諜報機関が何としても手に入れたいであろう名簿が、ついに漏洩したのである。  

中国共産党員名簿は各省ごとにデータベース化されており、完全にオフラインの環境下に置かれ、厳重に管理されている。今回、そのデータベースに直接アクセスできるおそらく内部の人間によって初めて持ち出され、西側諸国の知るところとなった。このことは、中国共産党員のなかにも習近平の独裁政治に対する抵抗勢力が芽生えていることの証でもある。  

2020年12月30日には、日本経済新聞が中国共産党員の名簿とされる200万人弱のデータを「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)が各国と共有していることがわかったと報じた。  IPAC(Inter-Parliamentary Alli-ance on China)とは、中国と民主主義諸国間の交渉のあり方の改革を目的に、民主主義諸国の国会議員らによって設立された国際議員連盟で、1989年の天安門事件発生の日に合わせ、2020年6月4日に発足した。  

参加しているのは、米国、英国、豪州、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、チェコ、スイス、欧州議会、リトアニア、ベルギー、オランダ、ニュージーランド、デンマーク、ノルウェー、アイルランド、スウェーデン、ウガンダ、そして日本の19カ国。共同議長はイギリスの保守党の元党首であるイアン・ダンカン・スミスらが務めている。日本からの参加代表者は、自民党の中谷元元防衛大臣と国民民主党の山尾志桜里議員である。  

IPACはその声明のなかで、中国に対して「国際ルールに基づく秩序の保護」「人権の擁護」「貿易の公正性の促進」「セキュリティの強化」「国家の完全性を保護する」ことを求めている。 (https://ipac.global#statement) 

そのIPACが2020年12月12日に Twitter で、「中国共産党上海支部会員登録簿の漏洩したデータベースについての声明」を発表したのだ。  

IPACの事務局長プルフォード氏は、「中国専門家は中国にある各国の政府組織や企業に中国共産党員が多くいることは知っていたが、この名簿は初めてそれを証明した」と話している(https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE233QV0T21C20A2000000/)。

個人情報流出事件が頻発する中国

Getty logo

関連する投稿


「2021年11月号」新聞広告大公開!

「2021年11月号」新聞広告大公開!

「小石河連合」はなぜ不発に終わったのか。自民党総裁選、アフガニスタン、新型コロナなどマスメディアが作り上げた「虚像」を斬る!広告がおもしろければ、雑誌もおもしろい!雑誌がおもしろければ、広告もおもしろい!いま読みたい記事が、ここにはある!


月刊『Hanada』2021年11月秋冷号

月刊『Hanada』2021年11月秋冷号

「高市早苗独占手記」をはじめ、総力大特集「安倍・高市は本気だ!」、総力特集 「アフガン崩壊は日本の危機!」、特集「ありがとう、菅総理!」、岸信夫防衛大臣インタビュー(聞き手・有本香)、「台湾・尖閣徹底大討論」、特別対談「横尾忠則×みうらじゅん」など11月号も読みどころが満載!読みたいニュース、知りたいニュースがここにある!


9・11と中国共産党|田村秀男

9・11と中国共産党|田村秀男

20年前の9月といえば、すぐに思い浮かぶのは9・11だ。 しかし、時を同じくして、日本も大きな帰路に立っていた。 9・11の前日に起こっていた米国と中国の動きとは――。


中台のTPP加盟を仕分けする日本の知略|湯浅博

中台のTPP加盟を仕分けする日本の知略|湯浅博

中国が既存のTPPルールを守る意思があるとは思えない。日本はTPPが中国の覇権分捕りに利用されないよう、知略を尽くして加盟を阻止し、民主主義の価値を共有する台湾の加盟に道を開かなくてはならない。


月刊『Hanada』2021年10月秋桜号

月刊『Hanada』2021年10月秋桜号

自民党総裁選に出馬表明をした高市早苗議員の「わが政権構想」(聞き手・有本香)をはじめ、安倍前総理×マクマスター元大統領補佐官「中国の脅威とどう闘うか」、百田尚樹×石平「中国共産党は史上最悪の寄生虫だ!」、「櫻井よしこさん激怒! 韓国MBCが捏造報道」、藤井聡×木村盛世「『ゼロコロナ詐欺師』に国民は殺される」、岸博幸×原英史「『第三臨調』で官僚の劣化にメス」、長谷川学「実子誘拐を助ける日本の『拉致司法』」など10月号も読みどころが満載!読みたいニュース、知りたいニュースがここにある!


最新の投稿


「2021年11月号」新聞広告大公開!

「2021年11月号」新聞広告大公開!

「小石河連合」はなぜ不発に終わったのか。自民党総裁選、アフガニスタン、新型コロナなどマスメディアが作り上げた「虚像」を斬る!広告がおもしろければ、雑誌もおもしろい!雑誌がおもしろければ、広告もおもしろい!いま読みたい記事が、ここにはある!


月刊『Hanada』2021年11月秋冷号

月刊『Hanada』2021年11月秋冷号

「高市早苗独占手記」をはじめ、総力大特集「安倍・高市は本気だ!」、総力特集 「アフガン崩壊は日本の危機!」、特集「ありがとう、菅総理!」、岸信夫防衛大臣インタビュー(聞き手・有本香)、「台湾・尖閣徹底大討論」、特別対談「横尾忠則×みうらじゅん」など11月号も読みどころが満載!読みたいニュース、知りたいニュースがここにある!


9・11と中国共産党|田村秀男

9・11と中国共産党|田村秀男

20年前の9月といえば、すぐに思い浮かぶのは9・11だ。 しかし、時を同じくして、日本も大きな帰路に立っていた。 9・11の前日に起こっていた米国と中国の動きとは――。


9・11で米国が失ったもの|久保弾(ジャーナリスト)

9・11で米国が失ったもの|久保弾(ジャーナリスト)

9・11から20年。その20年の間、「テロとの戦い」で米国は何を得て、何を失ったのか――。


金正恩激やせと中国の韓国傾斜の謎|重村智計

金正恩激やせと中国の韓国傾斜の謎|重村智計

北朝鮮の建国記念日である9月9日、式典に現れた金正恩総書記の姿に世界が仰天した。激やせしており、アメリカのテレビ局までこの事を報じた。「影武者ではないか」との噂が世界中で走っているが……。