親子の河
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親子の河
The River: Flow of Life
ワールド・プレミアてんやわんやのインド一人旅。しかしそれは、私を再生させる奇跡の瞬間。
監督:望月葉子/2021年/日本、インド/67分単品価格:300円
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シノプシス
映画館でアルバイトをしている葉月。両親と実家で暮らしているものの、父親とは挨拶を交わすことすらなくなっていた。ある日、同僚からインド旅行に誘われ、気乗りしない葉月だったのだが…。
解説
映画にしか興味のない葉月が、なぜインドへ旅する気になったのか?この脚本上の大問題を埋めるのが遠藤周作の「深い河」という、葉月の文系具合がたまらなく愛おしい。また、今の世の中では当たり前のマスクが、心の障壁を映し出すアイテムとして使われるなど、何気ない日常の中で見逃していることが繊細に描き出された微笑ましい好編となっている。自身のインド旅行体験を基に、監督、脚本、編集、そして主演を務めたのは、本作が長編デビューとなる望月葉子。俳優陣も、『ミセス・ノイズィ』(19)の騒音おばさん役で注目された大高洋子や、中野量太監督作品の常連・三浦景虎のほか、現役の映写技師である遠藤光史、インドで実際の観光ガイドを務めるヴィージェイ・ヤダヴなど、個性的な面々が顔を揃えている。
監督・キャスト
監督:望月葉子
出演:望月葉子、中野健治、大高洋子、ヴィージェイ・ヤダヴ、未平ケイ子、遠藤光史、三浦景虎2021年/日本、インド/67分
© 2021「親子の河」監督プロフィール
望月葉子
1991年生まれ、東京都出身。東京経済大学21世紀教養プログラム卒業後、ENBUゼミナール映画監督コースに入学。池田千尋監督に師事。卒業後も監督、スタッフ、俳優として自主制作映画に携わる。現在は俳優業を中心に活動中。
監督メッセージ
一人旅で訪れたインドで私の人生が変わりました。インドで出会った大切な人々、そして家族との変化。この出来事があったからこそ、監督・主演として映画を撮る決意ができました。『親子の河』が遠い誰かのもとへ辿り着けますように。そして、観てくださった方にほんの少しの勇気をお渡しすることができたら、とても嬉しいです。
監督Q&A
Q.(映画に限らず)影響を受けた作品やクリエイターは?
絞れないのですが、
『鬼龍院花子の生涯』(五社英雄監督)、『天使のはらわた 赤い教室』(曽根中生監督)、 『喜劇 特出しヒモ天国』(森崎東監督)、『人魚伝説』(池田敏春監督)、『誰も知らない』(是枝裕和監督)などです。
ほとんど今回の自分の映画とはテイストが違いますが…とても好きです。
Q.関心のあるテーマは?
女性が縛られている抑圧から、自ら自分の人生を掴みにいくような私たちに生きる勇気を与えてくれるテーマ。
Q.映画づくりでこだわっていることは?
どのような作品でも、アットホームな空間、関係でいられるようにこだわっています。
映画づくりは、私にとってある意味家族が集まっているようなもので、人間関係や空気が映像にも反映されるのではないかと思っています。
なので、アットホームな和やかな場でいられるように意識はしています。
Q.注目している監督は?
ずっと憧れており、ご一緒にいつかお仕事をしたいと思っているのは是枝裕和監督です。
どのような視点で人を見ているのか、演出をしているのか、毎回映画が公開される度に気になります。
Q.映画の中のキャラクターとして生きるとしたら、どの映画の誰がいいですか?
幼少期に憧れていたのが『もののけ姫』(宮崎駿監督)のサンでした。
今もサンのように強く逞しく、可愛さも秘めている人物に憧れます。
Q.居心地の良い場所はどこですか?
自分が安心できる空間。自然いっぱいの場所や、太陽が浴びれる場所が好きです。
もちろん、映画づくりをしている場にいる時も居心地がよく、毎回離れる時が寂しいです。