ケンザの瞳
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ケンザの瞳
Buladó
ジャパン・プレミアカリブに浮かぶ島キュラソー。美しい大地の映像とともに描かれる少女の強い眼差し。
監督:エチェ・ジャンガ/2020年/オランダ、キュラソー/86分単品価格:300円
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シノプシス
向こう見ずなケンザは、厳格な警官の父と、キュラソーの伝統と精神性を重んじる祖父の3人で暮らしていた。正反対な父と祖父が対立する中、ケンザは次第に祖父の説く穏やかで神秘的な島の伝統に心惹かれていく。
解説
娘とはオランダ語を使おうとする父と、現地のパピアメント語を話す祖父。この対比は、2010年に構成国となるまで、17世紀から続いたオランダ植民地時代のキュラソーの歴史を表したものであろう。そして自由な魂を持ったケンザは、この歴史を乗り越えたキュラソーの未来の象徴と言えるのではないだろうか。監督のエチェ・ジャンガは、キュラソー出身の父とオランダ生まれの母の間に生まれ、2014年の長編デビュー作『Helium』ではオランダ映画祭でふたつの賞を獲得。本作も同映画祭の最優秀作品賞を受賞、第93回米アカデミー賞国際長編映画賞のオランダ代表作品となるなど、オランダ期待の若手監督である。主演のティアラ・リチャーズは演技未経験ながら、ケンザの葛藤を見事に体現している。また、祖父役のフェリックス・デ・ローイは詩人、作家、劇作家、映画監督、芸術家、キュレーターとマルチに活躍する、キュラソーを代表する文化人である。
監督・キャスト
監督:エチェ・ジャンガ
出演:ティアラ・リチャーズ、エベロン・ジャクソン・ホーイ、フェリックス・デ・ローイ2020年/オランダ、キュラソー/86分
©Gregg Telussa監督プロフィール
エチェ・ジャンガ
2010年、卒業制作として監督した『Mo』で数々の賞を受賞し、オランダ映画アカデミーを卒業。多くの短編作品を監督した後、2014年『Helium』で長編デビューを飾った。この作品は、ロッテルダム国際映画祭でプレミアされ、オランダ映画祭で最優秀撮影賞と最優秀音楽賞を受賞した。本作が長編第2作となる。
監督メッセージ
私は映画監督として、説明しづらいのですが、人々の違いをなくすもの、例えば愛や、神秘主義や存在のジレンマといったものを表現したいと思っています。『ケンザの瞳』では、神秘主義を前面にして、これを描きました。西洋の文化と比べ、アフロ・カリブ系の文化には、今でも神秘主義が根強く残っています。私は両方の文化を引き継いでいますので、本作ではこの対比を表現してみました。何世代にもわたり私の一族に伝わる古い奴隷たちの話を基に、物語を作りました。この物語を大きなスクリーンに映し出すことで、あまり語られてない、オランダ植民地の歴史の物語の美しさと力が、皆さんに届くことを願っています。