国境を越えてキスをして！
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国境を越えてキスをして！
Kiss Me Before It Blows Up
アジアン・プレミアユダヤ人とドイツ人の同性カップル。家族を巻き込んだ結婚騒動の行方は!?
監督：シレル・ぺレグ／2020年／ドイツ／105分単品価格:300円
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シノプシス
恋多きイスラエル人女性シーラは、ついに理想の人、ドイツ人のマリアと出会う。マリアがテルアビブに越してくると、シーラの両親や弟は歓迎するが、戦争の過去を許さない祖母のベルタは、マリアに厳しく当たる。
解説
恋多きシーラの前に次々と現れる元カノに嫉妬するマリアの描写など、映画は典型的なロマンティックコメディの体を取りながら、そのロマンスの要素は、ユダヤ人とドイツ人、さらには、イスラエル人とパレスチナ人の恋愛という、ポリティカル・コレクトネス真っ青のきついスパイスが効いたコメディ作品となっている。ベネズエラ生まれ、イスラエル育ちの監督シレル・ぺレグは、本作で長編デビューを飾った。イスラエルのニュース会社Channel 2、新聞社Haaretzに勤務した経験が、作品の持つ社会性にも反映されている。シーラを演じたモラン・ローゼンブラットは東京国際映画祭で上映された『赤い子牛』（18）やNetflixのTVシリーズ「ヒット＆ラン－追跡－」などに出演するイスラエルの人気女優。また、シーラの父ロンを、『ファーゴ』（96）や『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』（16）など数多くの作品で知られるアメリカ人俳優ジョン・キャロル・リンチが演じている。
監督・キャスト
監督：シレル・ぺレグ
出演：モラン・ローゼンブラット、ルイーゼ・ヴォルフラム、リヴカ・ミカエリ、イリット・カプラン、ジョン・キャロル・リンチ2020年／ドイツ／105分
©Fireglory Pictures GmbH監督プロフィール
シレル・ぺレグ
1985年、ベネズエラに生まれ、イスラエルで育つ。2010年にサピル学院大学の映画テレビ学科を卒業。在学中は、製作と演出を学んだ。大学卒業後、イスラエルのニュース会社Channel 2、新聞社Haaretzに報道デスクプロデューサーとして勤務する。2002年、パートナーとともにドイツに移住し、名門バーデン・ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーで脚本のコースに入学するため、速やかにドイツ語を習得した。
監督メッセージ
本作の脚本を書き始めたとき、私はコンピューターの画面下部に「愛、家族、混沌」という、壮大で簡潔な3つの言葉が書かれたピンクの付箋を貼り付け、自分自身に念押しをしました。シンプルなことが良いと考えていました。過去のロマンティックコメディからインスピレーションを受けるため、私は90年代の作品とともに40年代の古いクラシック作品を観ましたが、作品に描かれる素晴らしい心地よさは好きでした。どちらの年代の作品でも善悪が明確であり、そして、多くの作品では、男性が女性を手に入れ、その女性はいつも夢見ていた結婚式を迎えるハッピーエンドの可能性が描かれていました。同じことを望んでいた若い自分のことを鮮明に思い出しました。しかし、このロマンティックコメディの魔法を、私自身の物語で本作の核であるリアリティに当てはめることは非常に困難な作業でした。
