ケムリクサ

Last-modified: 2021-10-01 (金) 18:18:15

ケムリクサとは、irodoriが制作したアニメ。たつき監督降板事件後初の地上波公開アニメ作品。

irodoriが『けものフレンズ』の次に手がけたアニメ作品。
元々はアマチュア時代にニコニコ動画にて投稿された自主制作アニメであり今作はそのリメイクになる。
また、たつき監督降板事件を受けてプロデューサーの福原が提唱した製作委員会を関与させない体制、パートナーシップ制度のプロトタイプ作品ともされているが、実際は既存の製作委員会制度(ヤオヨロズケムリクサプロジェクト、YKP)が採られている。
YKPの構成企業は公開されていないが、スタッフリスト内の企画、プロデューサーからおおよその検討を付けることは可能である。

該当部分抜粋

正式な制作告知は2018年2月11日だが、2017年12月29日に開催されたコミックマーケット93の時点でirodoriから新作の制作告知がなされていた

アニメ作品以外にもウルトラジャンプ2019年2月号~4月号に「本編並走型副音声コミカライズ」としてたつき監督が描く「わかばメモ」が連載されており、メディアミックス作品として展開していた。

ちなみにけものフレンズ当時たつきが「けものフレンズの制作に500日かかった」旨ツイートしているが、ケムリクサ公開時から500日溯ると丁度「ざっくり」ツイートの前後になる。
また、タイトル発表の半年前の時点で「廃墟が舞台となる新作アニメ」の制作に取り掛かっていたという証言もある。

カイラスチャンネル@仄暗いお散歩の証言

ケムリクサのタイトル発表は2018年2月、そこから逆算すると9月には既にケムリクサの制作に取り掛かっていたという事になる。
そのため炎上前には「最初からけものフレンズ二期を受ける気は無かった」ないし「条件が見合わないとして早期に交渉を打ち切っていた」可能性も挙げられていた。

たつきの支持者曰く、人物や舞台設定などにアニメ版『けものフレンズ』との共通点があり、これは元々『ケムリクサ』にあった要素を『けもフレ』に持ち込んだためであると言った主張がされている。
しかし、同人版ケムリクサでは共通点を見出すことが難しく、テレビ版ケムリクサとけものフレンズ1期両者の共通点はほぼ「ストーリー終盤に明かされる主人公の設定の類似点」に集約されており、そもそもケムリクサの原型たる自主制作アニメではストーリーがそこまで進んでいないため「本当にケムリクサの設定が先にあったのか」は不明。
もっというなればアニメ版けものフレンズが先に世に出た以上、ケムリクサにけものフレンズに似ている要素があれば、それはけものフレンズの要素をケムリクサに流用したことになる。

なお、登場人物の一人「りく」は自主制作アニメ版から大幅にデザイン、性格が変更されており、変更後はありていに言えば外見も口調も「けものフレンズ」のツチノコに酷似している。

  • 題名にもなっている「ケムリクサ」というのは作中でも重要なアイテムとして登場する。そして同人版ではケムリクサの名前の通り「タバコ」の形状をしていてそれを吸うことで様々な効能を得る。つまりケムリクサ=煙草である。
  • しかしながら当然それは「喫煙」を意味するので規制の多い地上波では放映が難しく、煙が出る要素と「煙草」を完全に排除して色がついた草として登場することになった。(OPや次回予告に煙の描写があるが特に関連はない)
  • ケムリクサそのもの意味を歪めてまで改変するのはたつき監督も何か思う所があったのか、1シーンだけとある人物が喫煙をするシーンがある。

たつき監督の作品を楽しんだ人達からは概ね良いとされている。
ただし、けものフレンズとの雰囲気は真逆であり、黒と赤の陰鬱とした世界観、死ぬか生きるかのサバイバル、男女の恋愛要素等けものフレンズにはない要素なので受け入れない人もいる。
世界観に関しては「けもフレの優しいフィルターを取っ払ったもので厳しい世界を仲間たちと協力して生き抜くという点が共通している」という考察も存在している。
なお、続編に関しては本編終了直後は2期や続編を期待する声が多数あったが、ヤオヨロズ解散頃から「綺麗に終わったから続編は必要ない」という言葉が出始め、続編を望む声は熱心なファンから何故か窘められることがある。

けものフレンズに引き続き、日清どん兵衛のコラボCMが放送されたがたつきファン界隈ではこれを「同時期に放送しているKFPのけものフレンズ2よりケムリクサが上と日清は認めた」として自分たちの正当化の証拠とした。
なお、現在日清の公式サイトにはケムリクサに関する記述は存在しない。
同時期にコラボしていた「ひもてはうす」「荒野のコトブキ飛行隊」はコラボ商品が存在するが「ケムリクサ」には存在しない為である。

amazon販路に乗る以前、コミケの時から一部報告があったx話まとめDVDが購入後再生ができないという人がamazon販路ができてから続出。とある人物が検証を行った。

再生ができない原因がオーサリングの設定ミスにあると判明。

DVD規格前提にしつつ、DVDの規格になっていなかった事が再生ができない理由だった。

これを受けてたつきは声明を発表。

不具合に対する形式的な謝罪もなく、所有に値しないDVDという聞き慣れない用語が初出されるが、ファンはこれを神対応と評価。

またこのリプ欄で同じファンへの牽制が行われていた。

ただの返品作業に対し、神対応とはこれ如何に。

15,326枚

2019年円盤第1巻売上順位(12/29日15:00時点)

*1 27,890 冬 マナリアフレンズ

*2 22,773 春 鬼滅の刃

*3 15,326 冬 ケムリクサ

なお、通常円盤売上は初週が最大の数値になりその後徐々に数字を落としていく現象*1が起こるものなのだが、ケムリクサは「5ちゃんねる売りスレで計算の基準となる初週~3週目までがほぼ5000毎前後のまま推移し、四週目から1000枚前後まで落ちる」という特異な売れ方をしている。
そのため、ヤオヨロズの自社買いによる数字の誤魔化しが入っているのではという疑惑の目も向けられている。*2

一方で当時売り切れになっていたはずの円盤がジャストプロ名義でアマゾンマーケットプレイスに大量出品されている事が確認されている。
D2wKCFTUcAAcZZF.jpg
それに対し疑義が生じたが、数名の関係者は「売り切れになる前に確保しておいた」という転売ヤー的な発言を行っていた。
商品についてもジャストプロ及びヤオヨロズの人員が梱包をして発送するという通常の販売形態とは異なる流通をしている。

余談だが、足立淳はこの自社買いをネタに漫画を書こうとしていたが「状況証拠しか存在せず確証に欠ける」として断念している。
なお、KFPアンチからは「疑いを向けた時点で真フレである」として攻撃を受けた。

その後x話のDVDが発売。たつきはツイートでケムリクサのDVDが米国で大人気の「アベンジャーズ エンドゲーム」を越えた事を報告している。

たつきのツイートより(魚拓

たつき/irodori@irodori7

(なんでやねん…数全然読めん…でもありがとうございます、荷が間に合うように3人でがんばりますー)

午後2:08 · 2019年9月6日·Twitter Web App

amazonランキング

なお、ケムリクサxが実際にオリコンの数字として出た売上は僅か94枚であった。
後にメモのウラアカが「オリコン加盟店経由の『理論上の最高値』は502枚」という計算結果を出している。
コミックマーケット94当時にファンによって撮影された「irodoriブースに搬入されたケムリクサxの円盤」の総数が400枚であり、
その後コミケより規模が小さいコミティアで販売した分で完売している事を考慮すると総販売数は1000枚前後ではないかと推測される。

メモのウラアカのツイートより(魚拓

メモのウラアカ @memo_uraaka

[ケムリクサ .x話まとめの売上]


ケムリクサDVDの3週目の売上は94枚。
観測されなかった1週目はストブラOVA(DVD)の169枚未満、
2週目は鬼滅1巻(DVD)の121枚未満なのが確定している為、
多く見積もっても168+120+94の382枚である。
ただしイベント販売分を除いたamazonのみの売上。また4週目も未観測。

ケムリクサヤオヨロズで制作されていて、福原慶匡曰く、「ヤオヨロズたつき監督の作りたいものを具現化するためのスタジオ」とされており、この発言から考えるとかなり優遇された環境である。
しかし、当のたつき監督は2019年4月7日のツイートにて「1年弱家に帰っていない」「半年ぶりに布団で寝て気持ち良すぎて怖い」等と発言。
これらを合わせると、ケムリクサの開発環境は「ヤオヨロズに年単位で泊まり込みをして、かつ仮眠室等の環境は整っていない」開発環境だと推測できる。
第三者から見ても理想の開発環境とは言い難く、たつき監督の健康等が心配される。
これは脚本費未払い暴露事件と並ぶたつき監督の仕事相手に対する告発とも捉えられるが、たつきファンからは武勇伝として捉えられてしまい、特に炎上等は起きなかった。
「2」の監督を務めた木村隆一は、たつきのTwitterでの発言に対し、「アニメ業界であれ何の仕事であれ、家に帰ってないなんて自慢にならない。身体壊すほど働かなきゃいけないならアニメなんて作る必要はない。無理をしてしまう時はある、けど身体を壊しては元も子もない。他人にそれを強要しないよう自戒したい」とTwitterで発言し、過激なたつき支持者の怒りを買うことになってしまった。

ケムリクサ放送終了後の1週間後に追加エピソードである12.1話をニコニコ動画及びyoutubeで公開している。
これはけものフレンズ1期の「ばすてき」の手法と非常に酷似している
つまりこの手法は2回目であり、ばすてき同様たつき監督の独断であれば同じ手を2度も通用するとは思えず、ヤオヨロズが事前に承諾して公開したものと考えられる。
ただ、それは「ばすてき」の時でもヤオヨロズは知っていたのでは?という推測は充分に成り立つ。

一般社団法人 日本SF作家クラブ主催ピクシブ株式会社・株式会社ブックリスタ協賛の日本SF大賞へのエントリーは個人が匿名(ハンドルネーム)で行える。
ケムリクサ放送直後の第40回日本SF大賞エントリーに大量のケムリクサエントリー登録が行われた。
前後の第39回と41回のエントリー候補ページが9ページ程のものだが、ケムリクサが大量にエントリーした第40回のみ14ページにも渡るものだった。
その後日本SF作家クラブ会員の投票により、最終候補に選ばれる事なく落選。
ファンはSF作家クラブに対して敵意を向けるが「真フレに隙を作る事になる」という理由で事を収めた。
なお、第41回SF大賞のエントリー募集要項には次のような一文が付け足された。

日本SF作家クラブ(SFWJ)公式ウェブサイト 第41回日本SF大賞エントリー募集についてのFAQ(よくある質問と答え)より(魚拓


 エントリーには何を書けばいいの?


 エントリーの際の評価基準は、SFとしてすぐれた作品であり、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」です。
 推薦される方の、絶対評価、個人的な評価でかまいませんが、作品のどこが優れており、日本SF大賞にふさわしいかがわかるようなエントリーコメントをお願いします。


 あらすじなどの作品紹介のみのエントリーは、お受けすることができません。


 なお、作品を未読・未見の方への配慮として、コメントにネタバレ要素がある場合には、冒頭に【ネタバレ注意】の表記を入れてくださるようお願いします。
 表記がない場合でも、運営委員会がネタバレ要素ありと判断した場合には、一覧に掲載する際に【ネタバレ注意】の表記を入れることがあります。ご了承ください。

日本SF作家クラブ(SFWJ)公式ウェブサイトより

なお、一部KFPアンチの間で「KADOKAWA作品以外は受賞できない出来レースである」という声が上がっているが、アニメ作品では25回では「イノセンス」(徳間書店)、29回では「電脳コイル」(NHK)が受賞している他、35回には「魔法少女まどか☆マギカ」(芳文社)が候補に上がっており、KADOKAWA作品は18回の「新世紀エヴァンゲリオン」のみである。

ディスカウントストアチェーンドン・キホーテがかねてより行っていたアニメコラボグッズの一環としてケムリクサグッズが発売された。
発売日は2019年9月21日。ただし、新規に書き下ろされたイラストはたつきの物ではない。
ちなみに同時期にコラボが行われた「SSSSグリッドマン」「ゾンビランドサガ」は第二弾以後もコラボが行われたが、ケムリクサは一回に留まった。
これが売上が原因なのか、あるいは権利問題(後述)によるものかは明らかではない。

ケムリクサの製作委員会の一員であるサイバーステップが2019年8月の株主総会でこのような答弁を行っているhttps://tegered.work/2019/08/29/2019-08-29-231854/

Q.新作ゲームについて、一部ではIPモノが「ケムリクサ」と言われているが、実際どうなのですか。
A.製作委員会の関係もあるので、サイバーステップ社だけの判断でゲーム内容を公表できない。製作委員会の監修が絡む関係がある。しかし、今期中のリリースを目指しており、アニメが公開されてから時間のたたないうちにゲームも公開したいと考えている(鮮度の問題だろう)。

時期的にほぼケムリクサの事を指すと思われるが現時点でもケムリクサのソシャゲというのは存在しない。

2019年夏には特許庁にて「ケムリクサ」の商標登録ををストロベリーミーツピクチャーズ(以下ストロベリー)を申請している。(ストロベリーはケムリクサのグッズ販売を請け負う会社である。邪神ちゃんと共にケムリクサグッズの販売イベント展等の実績がある。当然ケムリクサのクレジットにも社長の名前が記載されている。)
しかしながらたつき監督との関係性が不明として拒絶され、特に再提出はされずそのまま商標は取得失敗に終わっている。現在ケムリクサの商標権というのは存在しない。これが原因かわからないがケムリクサの展開は2019年9月のドン・キホーテコラボを最後に途絶え、ヒットといえる数字を出したアニメの中でも異様な速さで展開が終了している。
ストロベリーは創作物の商標や権利を管理する会社であり商標拒絶はアニメ制作会社がアニメを制作するのを失敗したのと同等の大失態であり、ケムリクサの権利をどのようにするかを主導権を持っているヤオヨロズとしてはどのような経緯であれ協力してもらっている会社にこのような扱いをすることは業界内でも前代未聞である。
もちろん取得するのであれば原作者であるたつき監督やヤオヨロズにも事前の交渉及び契約があり、商標権そのものについての対価がヤオヨロズ及びたつき監督に支払われるはずである。ケムリクサの貴重な商品が失われたと同義になる。商標拒絶についてはヤオヨロズたつき双方とも一切言及しておらず、何故商標が取得できないままに終わったかは不明である。
福原氏は現在でも邪神ちゃん関連のグッズに携わっており、ストロベリーとの関係性は続いている。

制作会社であるヤオヨロズケムリクサ放映後わずか1年ちょっとである2020年3月31日に解散。
低単価とはいえ、15000枚販売した企業が何故解散したのか理由は明らかにされていない。
なお、現在ケムリクサの版権を所持しているのはジャストプロになる。*3


*1 所謂「右肩」
*2 ただし、あまりにも不自然すぎるため「工作ならばもっと自然な数字を出すはず、こんなあからさまに不自然な数字は作らない」という反論もある。
*3 10ページ目のジャストプロの項目を参照