武漢 旧日本軍が遺棄した化学兵器の移動式廃棄作業を開始
2014/12/26
 

   1223日午前,湖北省武漢市郊外の旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器(以下,「日本遺棄化学兵器」という)移動式処理施設の作業現場で,中日両国政府の関係部門責任者が武漢で旧日本軍が遺棄した化学兵器に対し移動式処理施設を利用した廃棄作業を開始すると宣言した.

   中国の関係部門責任者の説明によると,中日双方は2010年から武漢に旧日本軍が遺棄した化学兵器の移動式廃棄作業に向けて,各項目の準備作業に着手してきた.現在までに19回の協議を行い,廃棄作業の技術プラン,リスク評価,環境モニタリング,緊急対応などについて合意した.今年11月に処理施設が完工し,据付と調整テストを完了した.12月上旬に武漢周辺地域の「日遺棄化学兵器」を武漢の廃棄作業現場に搬入し,廃棄作業を開始する条件が整った.中日双方は,協議を通じて武漢日本遺棄化学兵器の実弾を廃棄する作業を1226日に開始することを取り決めた.

   この責任者はさらに次のように表明した.日本遺棄化学兵器処理は,中日間の重大な歴史遺留問題を解決することであり,『化学武器禁止条約』の重要任務を履行することでもある.『化学武器禁止条約』及び中日両国政府の関係忘備録の規定に基づき,日本は日本遺棄化学兵器を廃棄する責任を負い,そのためにあらゆる必要資金,技術,専門家,施設及びその他の資源を提供する.中国はこれに対し協力を提供する.

   この責任者はさらに,次のように指摘した.日本遺棄化学兵器は当時,日本の軍国主義侵略者が中国への侵略戦争期間に犯した厳重な罪行の一つだ.戦争が終結して約70年になるが,日本遺棄化学兵器は依然として中国の関係地域の人民の生命と財産及び生態環境の安全に甚大な脅威と危害を与えている.中国は継続的に日本の投資拡大を促すとともに,人員と環境の安全を確保することを前提に,廃棄作業の進度を加速し,日本遺棄化学兵器の廃棄を早期に全面的に徹底化する方針を示した.

  (新華網日本語  2014-12-24)

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