♯631 鹿追町・キャベツ編
進化するキャベツに注目!!
日本の食を支えている、北海道の農業。
高齢化や人手不足など、様々な課題と直面しながらも、日々進化を続けています!
代表的な重量野菜のキャベツも
とっても重たい…腰をかがめて1つ1つ手作業での収穫…と
大変な手間がかかっていたのですが
ここにもとてつもない進化が起こってました!!
今回のあぐり王国北海道ネクストは最先端のキャベツ収穫に注目します!
鹿追町にやってきました!
森結有花アナウンサー「鹿追町(しかおいちょう)にやってきました」
森崎博之リーダー「広いよなああ」
とにかくスケールが大きいのです
リーダー
「畑作酪農も盛んなんだけど十勝エリアの中でもとにかく1つの畑がでかい!
どでかい畑が特徴ですよね」
鹿追町のキャベツに注目です
森アナ「鹿追町でキャベツに注目します!実は4年前にも1度取材していますね」
リーダー「機械化が進んでいて新しい収穫を学びました」
森アナ「それがまた進化しているみいたいなんです!」
リーダー
「えー4年前だって最先端だったんですよ。キャベツは人の手でやるので大変ですから
それを機械で補おうと手掛けていたところですよ」
森アナ「たったの4年でまた進化しているんです!!!」
収穫前のキャベツ畑に来ました!
その最先端の収穫は、あとのお楽しみとして、
まずは、鹿追町のキャベツ生産について学んでいきます。
大規模な農業地帯ならではの生産体制を
JA鹿追町の今田伸二さんと生産者の加藤元幸さんに教えて頂きます。
生産者とJAが二人三脚でキャベツを栽培
森アナ「このように生産者だけではないんですよね」
JA鹿追町 今田さん 「生産者の方はかなり忙しいので JA鹿追町で種まきと育苗(いくびょう)を請け負っています。 苗が揃わないと収穫がバラバラになるので…」 リーダー「苗の段階から均一化を図るんですね」
定植(ていしょく)はJA鹿追町がたてたスケジュールに沿って生産者さんが実施していきます。
今田さん 「買い取り業者さんは常に安定した量が欲しいので、そのためには計画的に定植していく。 そのスケジュールをJAが立てて生産者に定植していただく!」
生産者の加藤さんは、広大な畑で6品目を生産しています。
JAが様々な作業を請け負うことで、
加藤さんをはじめ、鹿追町全体の農作業がスムーズに行われます。
リーダー
「鹿追町の農家さんの耕地面積の広さたるや…
もう広い広い!!耕地面積どれぐらいですか?全部で」
大規模な農業地帯ならではの体制
加藤さん「うちは64ヘクタールぐらい(札幌ドーム約12.8個分)」
リーダー「各球団のドーム分ぐらいある。セ・パ両リーグ分ありますよ」
森アナ「加藤さんの畑だけがものすごく広いとか?」
加藤さん「まだ僕より100ヘクタール以上持っている人もいるし!」
リーダー
「そんな60町(ヘクタール)以上の畑に6品…どれも耕地面積の大きいものばかりです。
色々育ててらっしゃるしキャベツだけじゃなくて
他の収穫適期(てっき)のものも出てきています。ジャガイモなんて…」
加藤さん「最盛期です!!」
リーダー
「とてつもなく忙しいのにキャベツもやらなきゃならないということで
JAがいろいろと出来るところを請け負っている!」
加藤さん「手助けをしてもらっている」
そして栽培などは「生産者」が実施していきます。
加藤さん「全て管理などは僕らがやっていきます」
リーダー「収穫はどうなるんですか?」
加藤さん
「ウチは自分で収穫しないで委託事業をJAにお願いしているので
委託業者さんに来てもらって収穫していただく!」
収穫をJAが請け負う場合も!
鹿追町では加藤さんのように収穫をJAに委託するキャベツ生産者も数多くいます。
今田さん
「買い取り業者さんは安定した量を常に欲しがるので
やはりそれだけの量を確保していかなきゃならない。
なのである程度計画的に収穫して出荷することが必要!
そのためには委託収穫で馬鈴薯(ばれいしょ)の忙しい時期に
キャベツも収穫できる…という体制をとっておかないと
安定的な供給ができないんです。
取引先は『まだキャベツが欲しい!』と言われますから」
森アナ「町全体で見た時に安定した生産量を確保できるのがメリット!」
リーダー
「町全体で作った分が売れる訳だから町全体の収益・農家さんの収益に繋がっていくよね」
ところで、鹿追町のキャベツは、寒玉系(かんだまけい)と呼ばれる種類が主力。
寒玉系は、主に加工用として流通し、カットキャベツや漬物の原料などになります。
収穫適期には、まだ少し早い状態ですが、ひと玉もがせて頂きました!!
もぎたてキャベツをいただきます!
バリバリバリ…
リーダー 「あま~~い!!なまらうまい!!あまくて、みずみずしくてジャッキジャキです!」
さて森アナもいただきますが…
バリバリバリ…
森アナ
「甘~~い!!!美味しいですね!甘い!それにバッキバキ!肉厚ですね。
噛んでいくと甘い水分がブシャブシャと出てきます」
寒玉系のキャベツは、肉厚で大ぶりなのが特徴。
その分、収穫作業が重労働でもあるので、
鹿追町では全国的にも早くから機械収穫に取り組んできました。
最先端のキャベツ収穫へ!
続いては、いよいよ最先端のキャベツ収穫を見せて頂きます。
その研究・開発が行われている畑におじゃましました。
森アナ 「機械が動いています。人が後ろで外葉を切り落とす作業を行っていますよ。 あれは見たことがあります!」 リーダー「コンテナの中にどんどん入れていくんですよね」 森アナ「特段新しい様子はないですけど…」
と機械に回り込んでいくと…
無人でキャベツを収穫中でした!!
リーダー「あれ??いない!!人が乗っていない!!」
今田さん「無人で収穫する機械を今、開発しています!!」
リーダー
「運転する人はいないけどキャベツは土からはがされて上に上がっていってます」
森アナ「ちゃんと収穫は行われていますね」
キャベツの無人収穫の研究は、JA鹿追町と
東京大学・立命館大学の大学院生が主体となったチームが共同で進めています。
そのチームの一員、東京大学大学院 情報理工学系研究科
浅野真輝さんに詳しく教えて頂きます。
どうやって無人で収穫を??
リーダー「おじさんにも分かりやすく教えてくれません?」
浅野さん 「真っすぐ進んでいたと思います。 それはこの上部カメラでAIがキャベツを1個1個見つけて その情報を元に進む経路を作っています」
リーダー「それじゃあ収穫はどうやって?」
浅野さん
「それは横からのカメラでキャベツを見つけます。
AIがキャベツの茎の部分を推定して高さを計算しています」
森アナ「横カメラでキャベツを検知して刃を入れる高さを調整してる!」
リーダー
「人が1つ1つ確認して収穫していたのを2つのカメラで照らし合わせてやれるんですか?」
浅野さん「そうですね!」
浅野さん
「上部カメラはハンドルを操作するのに使って
横カメラはキャベツを収穫する高さを調整する役割がある!」
森アナ「うっかりキャベツを真ん中から切っちゃうことはないの?」
浅野さん 「地面がでこぼこだったりするときは全体的に収穫機が上がっちゃったりして 切っちゃうときもあるんで課題としてより確実にしたいです」 リーダー「これから精度が上がっていくんだね」
従来の機械収穫では、作業台に乗る人が、
キャベツの外葉を落としてからコンテナに積み込んでいましたが、
その外葉を落とす作業も機械化されています。
また、コンテナに積む作業も機械化へ向けて研究が進められています。
収穫機の作業はすべて無人化へ!
森アナ「旋回だったり収穫の開始・終了は人の手なんですか?」
浅野さん
「この車輛にはGPSがついてまして
この列を収穫し終わったら旋回して反対側に自動で行く!というのも取り組んでいます」
リーダー「無人で?次の列の収穫にスムーズに移行できる?」
浅野さん「そうですね!」
リーダー「…すごい(感嘆)」
リーダー
「キャベツって本当に重量野菜だから
1回1回腰をかがめて持ってカットして外葉落として…
これを機械でやってくれるんだったら、どれだけ負担が軽減されるか!!」
森アナ「それが出来る収穫期が開発されているんです!」
リーダー「お前を待っていたぞ!!!」
つまりは、安全確認の立ち合い以外、 収穫作業の全てを機械化して無人化することが、この研究の目指すところ。そしてさらに…
収穫後の運搬作業も無人で!?
今田さん
「機械が自動で迎えに来て自動で積み替えて運搬トラックまで持って行ってくれる!!」
リーダー「何??機械が迎えに来るですと?」
今田さん「そうです」
森アナ「それは機械が乗って誰かが運転して迎えに来る?」
今田さん「それも無人です」
リーダー「何???」
森アナ「信じられない」
リーダー「無人でキャベツが満杯になったコンテナを迎えに来る運搬機があるんですか?」
今田さん「はい!」
森アナ「その無人の運搬車に積み替えるのも無人?」
今田さん「無人です!」
…リーダーが無言になりました。
森アナ「ちょっと信じがたい…」 浅野さん「コンテナをドッキングして持っていくところはお見せできます」
収穫期と運搬機の無人作業を見学!!
ということで、収穫機から運搬機へ、コンテナを無人で移し替える、
デモンストレーションを見せて頂きます。
森アナ「では移し替える作業を見せていただきましょう!」 浅野さん「これは収穫したキャベツのコンテナを受け取って運ぶ運搬台車」
ではデモスタート!まずは収穫機が今、動き出しました。
収穫されたキャベツは、カメラでカウントされていて、
コンテナが満載になると運搬機へそれが伝わります。すると…
森アナ「動いた!運搬機が!!!」
リーダー 「今、収穫機のコンテナがいっぱいになったと指令を出して 運搬機が動き出しました!これでドッキングするの?すごい!」
運搬機が収穫機に合わせて進行方向が修正されました。
リーダー「今ちょっと角度が変わりましたよね」 浅野さん「位置を合わせるためにハンドルを切っています」 リーダー「ちょっと右側に補正されましたよ!いま」
リーダー「運搬機の突起部分と収穫機の穴がドッキングするの??」
森アナ「近づいていってますね!!」
リーダー「誰も乗っていないのに!!」
ドッキング成功!!!
運搬機と収穫機がくっつきました!
森アナ「ここからキャベツが入ったコンテナがどうなるか?」
リーダー「コンテナに入ったキャベツが運搬機に移動されます!」
リーダー
「コンテナが横にスライドすると…新しいコンテナが収穫機に運びこまれました。
これでコンテナが入れ替わりました」
リーダー
「そして運搬車はコンテナ2つを運んでくれる!
うわーすごい!もちろん無人ですよ。誰も乗ってない」
リーダー「こうなったら収穫機は?」
浅野さん「また再び収穫できます」
JA鹿追町が取り組んでいる、キャベツ収穫の完全機械化。 現在は研究段階ですが人手不足解消への大きな手段の一つとして、 近い将来の実用化を目指しています。
空想ではない。近い将来に実現する話です!
浅野さん
「理論上・計算上ではできることになっているんですけど
それを実際に現地でやって調節するのが、これからの課題!」
今田さん
「やっぱり夢があるので若い人がキャベツに興味を持ったり
農業に興味を持ってくれるようになると思っています」
リーダー「農業の未来を見せてもらった!これから楽しみだなあ」
キャベツ料理をいただきます
レストラン「カントリーパパ」にお邪魔しました!
シェフの山岸宏さんにお料理していただきました!
「加工用のキャベツで今日はお料理しました」
■レストラン カントリーパパ 住所:鹿追町北5線 電話:0156-66-2888
まずはポトフをいただきます!
リーダー「甘い…キャベツの甘みがスープと一緒になってる!」
森アナ 「柔らかくて美味しい。火を通すとよりあま味が強くなりますね。 噛んだ時にギュウギュウって甘みが出てくる! それがスープと混ざって美味しいです」
お次は肉野菜炒め!
リーダー「ジャキジャキ食感が残ってビールにある」 森アナ「食感が最高!お肉との相性がすごく良い!」
お次は塩昆布キャベツ!
リーダー「おいしい♪」
詳しい作り方はレシピをご覧くださいね!
無限の可能性を秘めた鹿追町のキャベツ!
山岸さん
「加工用のキャベツを料理として出す機会ってなかなかないのですが、
今回たまたまこういう機会を与えられて非常に美味しいってことが確認できました!」
今田さん
「より良いものをたくさん作る!
そして加工工場を誘致し、そこで加工して消費者に届ける!
そういう所までいければいいなと思っています」
リーダー 「町に雇用も生まれるし!楽しみですね!ありがとうございました」
来週再来週は特別番組放送のためお休みとなります。
次回の放送は10月16日です!!お間違えなく!
9月18日のクイズ「今回取材した札幌黄は何の野菜のブランド名だったかな~?」 正解は「タマネギ」でした。