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なんとしてもというわけでもないんですけど、ふと思い立ったので
80・90年代あたりのアナログ放送のような画質を再現できないかなーと色々試してみました
◆全体像◆
こんな感じです
フレームバッファをいっぱい使う人間なので、無駄にレイヤー数が多くて
煩雑な印象になってますが...目をつぶって下さい
お借りした動画はこちらです
◆Layer1 - 時間制御◆
昔の映像ってあまりヌルヌルな動きのイメージがないので
時間制御を使ってコマ落ちさせてます
(コマ落ち:2 → 30fpsから疑似15fpsへ)
◆Layer2・3 - 動画ファイル◆
元動画が16:9なので、クリッピングを使って4:3へと比率を変えています
文字が見切れるとか今回は気にしません
で、縦に画像ループを行い 最下部がちょろっと上に出てしまっているようにします
ビデオテープで録画するとたまにこんな感じになった...ような記憶が
なので、Y座標もそれに伴ってすこし正方向に移動させます
映像がブレるように、1pxの範囲でランダム移動にしておきます
◆Layer5 - フレームバッファ(ブラー&色ズレ)◆
古い映像のボケ方って、単にぼかしを掛けるだけではそれっぽくならないので
今回はメディアンブラー@regretをつかいます
(動画が消えちゃってるので、今から導入したい方は自力でなんとかして下さい)
色ずれもデフォルト設定でとりあえず適当に掛けます
合成モードが通常だと見た目がしつこいので、オーバーレイに変えます
オーバーレイにすると全体的に明るくなるので
色調補正で明るさを調整しています
◆Layer6 - テクスチャ◆
つぶつぶしたテクスチャを用意して、動画上部にかけます
のちのちに、いい感じにジャミってる風にならないかなーと思って
合成モードは比較(暗)にしました これはお好みで
◆Layer7 - フレームバッファ(領域拡張・引き伸ばし)◆
クリッピングで画面下部を狭め、そのピクセル分領域拡張をします
領域拡張には塗りつぶしにチェックを入れて、引き伸ばします
最終的にこの部分がいい感じに機能したかなと思います
◆Layer8 - ノイズ◆
(この画像ではちょっと分かりにくいです...)
レトロ風ノイズの表現としてよくあるような、しきい値高めのノイズを乗っけてます
XかYかどちらかの周期が0のノイズも乗せようかなとも思ったんですけど
なんかあからさますぎる気がして、今回は見送りました
◆Layer9 - フレームバッファ(すこしずらしてオーバーレイ)◆
残像感(?)を加えるために、フレームバッファを数ピクセル右下に配置して
これも合成モードをオーバーレイに設定します 明るさも適宜変更
先述の、1pxランダム移動もX/Y両方に適用しておきます
◆Layer10 - フレームバッファ(本腰入れたエフェクト)◆
本格的に色調補正などなどを駆使してアナログ画質っぽくしていきます
ぼかしを掛けます 地味に、映像と黒ベタの部分の境目がぼけてるのも
それっぽく見える要素の1つなんじゃないかなと
色調補正で、とくに彩度を違和感のないところまで落とします
明るさ・輝度は画面を見ながら適当に弄ります なんとなくいい具合になるように
膨張・収縮@regretを使って特定の色(今回は緑)をぼやかします
(境界モード:0 メソッド:3 カーネル幅/高:2 に設定)
最後に単色化で、全体的に茶色っぽくします
セピア色です いいですね
◆Layer11 - フレームバッファ(ディスプレイスメントマップ)◆
古いビデオだと、画面の上端・下端が歪むことがあるのでそれを再現します
背景に、このようにグラデーションを掛けたものをシーンとして設定します
で、ディスプレイスメントマップの移動変形でこのシーンを選択すれば
緩やかなS字のような変形になるかと思います
◆締め◆
色調補正が下手くそなので、白飛び・黒つぶれが発生して
どうも見づらくなってしまいました 残念
ただ、案外エフェクトの掛かり具合としては良いところまで行ったので
腕のある方に是非正解を編み出して頂きたいです
音声に関しては、本動画のキャプションに簡単に解説を書いています
気になった方はそこを参照して頂くとありがたいです
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