15日に閉幕した日本最大のマンガの祭典「コミックマーケット78」の一迅社ブースで開かれたイベント「一迅社トークライブonニコ生」が、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」(月額525円)で配信されている。22日まで。後日、一迅社のホームページでも配信される予定。
同イベントでは、2時間にわたりトークショーが展開された。ゲーム「アイドルマスター」の如月千早役を演じる声優の今井麻美さんや、ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の作者・竜騎士07さんらが次々と登場。さらにアニメ「かんなぎ」の山本寛監督も電話で出演するなどして、作品の裏話などを明かした。
第1部「『キャラ☆メルFebri(フェブリ)』クリエータートーク出張版withアサミミンゴス」では、新装刊されたクリエーターマガジン「キャラ☆メルFebri(フェブリ)」の小此木哲朗編集長代理と、竜騎士07さんが登場し、今井さんの司会でトーク。「ひぐらしのなく頃に」に登場し、カギを握るキャラクターの一人・小此木について、竜騎士07さんは「感謝の気持ちを込めて、関係者の名前を付けたんです。小此木さんにもお世話になったので……」と明かし、小此木さんは、知り合いの作家に指摘されて自分が出演していたことに気付き、「(自分をモデルにしたキャラクターが)あんなに格好良くなるとは……」と照れ笑いしていた。
第2部「REX“リニューアル”編集会議(仮)」は、「コミックREX」の田辺亮編集長と今井さんらを中心に、次々と同誌のマンガ家が登場した。マンガ「がんばれ!消えるな!!色素薄子さん」の作者・水月とーこさんは「(コミックスが)そんなに出ると思っていなかった。本屋さんに並んでいてもあまり目立たないといわれて……」と謙虚にいうと、今井さんが「誰に言われたんですか? (言った人を)なぐっていいですよ!」と“逆ギレ”して、観客を沸かせていた。
また田辺編集長は、マンガ「かんぱち」の結城心一さんや、アニメ「かんなぎ」の山本監督とその場で電話をかけて話し込んだ。山本さんは自己紹介で「爆弾が来たよー」と冗談交じりにあいさつ。さらに、自身が監修するオリジナルビデオアニメ「ブラック★ロックシューター」について「ブルーレイ(ディスクを)買ってね」とアピールした。
最後の第3部「『わぁい!』編集長『オトコの娘を語ろう。』」は、女装すると女の子のように可愛い「オトコの娘(こ)」をテーマにした雑誌「わぁい!」の土方敏良編集長が、女装姿で登場。「わぁい!」の他にも、アニメ化される「30歳の保健体育」など、独自の書籍を生み出す土方さんは「欲しいものを作ったんです」と断言。女装のハウツー本「オンナノコになりたい!」について「社内でも総スカンでしたから。でも何もないところからきて大きくなったからいいかなーって」と振り返った。
こうしたイベントの様子は当日、ニコニコ動画で同時生中継され、現在でも見られる。
一迅社は、アニメやゲームなどのコンテンツの魅力を掘り下げる隔月刊の新雑誌「キャラ☆メル Febri(フェブリ)」を7月24日に新装刊したばかり。さらに月刊マンガ誌「コミックREX」を10月発売の11月号からリニューアル。コンセプトを「少年マンガ誌」から「男の子向けマンガ誌」に変えて、ロゴも一新する。同号では、休載していたマンガ「かんなぎ」の再開時期が明らかになる予定だ。(毎日新聞デジタル)
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