たまむし@inheritance92·9月28日赫燿沖漠 を書く時になるべくksも全部拾うけどの誘導とは違う方向に持っていこうとしたんだけど、兄上が弟の耳が聞こえないと思ってたという部分だけは無視した。 だってあんまりじゃない?聞こえない振りで遊ぶって、めちゃくちゃ気をつけてないとバレるよ。赫燿沖漠継国家のお話。縁壱と巌勝が何故ああなってしまったのかを、家庭環境や時代背景から深掘りしようと思って書いています。pixiv.net1316
たまむし@inheritance92·9月28日まずカナなり読唇術なりを教えてからでないと複雑な遊びは出来ない。 ものすごい時間をかけて根気強く練習に付き合わないとダメだし、教える方も障碍への理解がいる。 喋れない弟と、気晴らしを兼ねてコッソリ遊んだのとは桁違いの努力を、兄上は弟のためだけにした事になる。それを書くのは無理だった16
たまむし@inheritance92·9月28日意思疎通なしでで双六みたいに複雑な遊戯できる?成り立たないでしょう。意思疎通がハッキリできないのに双六やカルタしたってことは、兄上が一人でやってみせたってことならない?16
たまむし@inheritance92·9月28日よりいちは、ルールを理解した素振りを見せたら耳が聞こえてることになるから、ずっとボーとしてるか、意味のわからん挙動をすることになる。 聞こえてるし理解できてるし、楽しいと思ってるのに、わざと兄の呼び掛けを無視し続け、脈絡のない動きで相手を騙し続けたってこと。15
たまむし@inheritance92·9月28日ルール分かってないヤツと独り相撲みたいな双六やってたのかな、兄上。 「ほら、よりいち、さいを振れ。わかるか?これが さ い」 兄は唇を指さしてゆっくりと発音し、弟にさいを握らせた。 「ふ る」 両手で弟の手を開かせた。さいが転がって2が出る。 「に、だ!いち、に…」 弟の指を盤面に14
たまむし@inheritance92·9月28日滑らせ、弟の目を見つめて唇を大きく動かした。 「このコマではもう一度振れるぞ。も う い ち ど」 弟は首を傾げるだけだ。兄は小さくため息をつき、さいを拾って先程と同じように握らせた。 弟はさいを振る。今度は4だ。 「いち、に、さん、し!一回休みだな」 笑顔で説明するが、14
たまむし@inheritance92·9月28日弟には聞こえないのだ。寺へ行ってからの助けになるよう、数くらいは教えてやろうと始めた双六だが、弟の目は鈍く盤面を見つめるだけだ。ひどく疲れた気がした。 「ごめんな、よりいち。続きは明日やろう」 頭を撫でる兄を、弟はただじっと静かな瞳で見ていた。24
たまむし@inheritance92·9月28日一事が万事この調子なわけ。よりいちは構ってもらって楽しかっただろうけど、兄上にはメリットゼロどころか、マイナスもええとこやで。 コレで一切感謝なし。オマケに兄上は後から弟に与えた一方的な献身と努力を否定される。耳が聞こえないとしたら、弟への献身がでかくなり過ぎるのよ。15
たまむし@inheritance92·9月28日よりいちが忌子自認で萎縮してたとしても庇いきらないくらい兄上の献身がデカくなっちゃう。 だから、うちの幼よりみちは、声の出せない弟とそれなりに楽しく遊んだ兄上と言うことにしてます。19
たまむし@inheritance92教育なしのろうあ者に、メソッドもなしでいちから言葉を教えるって、ちょっと想像を絶する苦労があると思う。 7歳の兄上にその苦労を負わせるのは無理…午前10:49 · 2021年9月28日·Twitter for Android11 件のいいね