小野早稀(おの さき)とは、日本の声優。「けものフレンズ」ではアライグマ役などで知られる。
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基本情報 | |
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愛称 | ちゃんさき |
職業 | 声優 |
所属 | オフィスアネモネ |
関連性 | けものフレンズコンテンツにおいてアライグマ役などを担当、声優ユニット「どうぶつビスケッツ」メンバー |
概要 
2012年10月15日より劇団青年座映画放送に所属し、2015年のTVアニメ『温泉幼精ハコネちゃん』で初主演を務めたほか、声優ユニット「あいまいみーまいん」のメンバーとして活動した。2016年11月にはジャストプロに移籍した。
2016年9月12日には尾崎由香、本宮佳奈と声優ユニット「どうぶつビスケッツ」を結成した。出演作である『けものフレンズ』(テレビアニメ)が話題になると同時に、メインキャラクターであるアライグマを演じた小野自身に対する注目も上がっていった。けものフレンズコンテンツでは、ネクソン版と『ようこそジャパリパーク』を除く全ての作品でアライグマ役を演じている。
2019年4月30日をもってジャストプロを退所し、フリー期間を挟んだのち、2020年9月1日にオフィスアネモネに所属した。現在は洋画などの吹き替えを中心に行なっている。
けものフレンズで演じたキャラクター 
作品名 | キャラクター |
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けものフレンズ(テレビアニメ) | アライグマ(第?世代)、キングコブラ(第?世代)*1 |
舞台「けものフレンズ」(再演含む) | アライグマ(第?世代) |
舞台「けものフレンズ」2 | アライグマ(第?世代) |
けものフレンズ2 | アライグマ(第?世代)、オオセンザンコウ(第?世代) |
けものフレンズ3 | アライグマ(第2世代)、オオセンザンコウ(第2世代) |
けものフレンズ3 プラネットツアーズ | アライグマ(第?世代)、オオセンザンコウ(第?世代) |
PPPのゆるぺぱ!(公開収録) | アライグマ |
「アライさん」に対する考え方 
キャラクターへの愛着が深い声優の一人として知られており、ファンアートや現実のアライグマに関するニュースなどにもよく反応を示している。一方で、アライグマを害獣として迫害するような見方やキャラクターのアライグマをぞんざいに扱う風潮に対しては否定的で、「アライさんを3000円*2と呼ぶのはやめてほしい」と語っている。
誹謗と中傷 
『けものフレンズ』におけるアライグマ役で急激に知名度が上がったことにより、小野自身もその後さまざまな形で騒動の余波を受けた。以下はその一覧である。
過去の経歴について 
「声優の盾」騒動 
2017年9月27日、ニコニコ生放送にて放送された「第13回けものフレンズアワー」冒頭にて、番組MCであった小野は以下のような発言をした。
尾崎 けものフレンズアワー!
全員 みんな、いろいろ、お疲れ様でしたスペシャルー!!
小野 ということであの、いろいろと皆様を不安にさせたり、お騒がせして…いますが、えーと、私たちは、こうしてけものフレンズを盛り上げることしかできませんので、これからも頑張って行きたいと思います! なので、これからも、これを見てくださっている皆さんは、変わらずに、「けものフレンズ」の作品や、キャラクターたち、そして何より動物たちを、愛して下さると嬉しいです。よろしくお願いします。
全員 よろしくお願いしまーす!!
小野 けものフレンズが大好きだよー!!
全員 大好きだー!!
小野 はい。ということで仕切り直していきましょう!
文面の通り、小野の発言はたつき監督降板事件に端を発する騒動について憂慮しつつも「自身の役割を全うしていく」という決意表明でしかなかった。「ざっくり」ツイートから2日しか経っておらず、けものフレンズプロジェクトからの公式声明もまだ出ていない中での放送であり、番組が始まった当初視聴者コメントは荒れていた。しかし、騒動についてふれたのはこの発言だけで、以後は出演者・視聴者コメントともに普段の『けものフレンズアワー』と変わらない雰囲気であった。ところが、この冒頭の「お騒がせしていますが」の部分だけがネット上で取り上げられた結果、「声優が謝罪の矢面に立たされた」とする評判がまかり通ってしまった。
喫煙報道 
2017年10月7日、ニコニコ生放送での「文春砲Live#19」にて、喫煙疑惑が報道された。その後、福原慶匡がTwitterにてこの報道に反論し、同事務所所属の本宮佳奈がそれをリツイートしていた
『けものフレンズ2』における演技問題 
『けものフレンズ2』10話にてアライグマがようやく登場したが、アニメ1期における演技とは異なっていたため、1期ファンやKFPアンチの一部から、サーバル役の尾崎由香ともども「1期での演技を忘れた」などとして誹謗の対象となった。
小野自身の発言 
3月19日にニコニコ実験放送にて放送された番組『小野早稀の「今夜、あなたと一杯」~ラーメンWalker東京のあの店で~』第23回で、小野はアライグマの演技について、オリジナルドラマ『じゃぱりまんがり』における「前の監督さん」からのディレクション以降、演技は変えていない旨を話している。
小野 なんか、結構「アライさんの声が変わってる」みたいな。言われてるんですけど、こう……。
(中略)
小野 そう、そうなの。なんかねーあのー、ちょっと変わっ、「なんか声変わった?」みたいに言われるんですけど。あのー、やっぱ、バランス? があって。フェネックとのコンビなので、そこのね、ところとかも考えて、変えたりとかはしてるけど。
小野 でもこう、あのー、アニメ。一番最初のアニメが終わったあとに、なんだっけ。あのさー、あれ、あのー、なんでしたっけ。一番最初のアルバムについてた、ドラマCDがあるんですけど。そのドラマCDを聞いてもらったら多分わかると思うんですけど、そのドラマCDの時から、変わっていてー。
(視聴者コメントより『じゃぱりまんがり』との指摘)
小野 舞台じゃなくて。そう、『じゃぱりまんがり』の時から。ちょっとねー、あのー、若干なんですけど、ちょっと幼めになって……。それはちゃんと、あの、前の監督さんの、演出も含めて、のことなので。そこをね、ちっと、私なりに解釈をして、今はやっていますよ。
小野 でもなんかそう、歌なんかだとー、高すぎると「可愛すぎちゃうな」と思って。歌は、最初の「ようジャパ」の時の、その、ディレクション受けてない頃の、ちょっと低めの声で歌ってます。歌だけは。
宮尾*3 へー
小野 そうなんですよ。
(中略)
小野 そう、そうなんですよ。ちゃんとこう、キャラクターの、あの、ディレクションを、アニメの時はもうほんと、ほぼほぼ持っていったものを使わせてもらったのでー。
宮尾 ふーん。
小野 そうなんです。ちゃんとキャラクターについて、ちょっと、1、1期のアニメが終わってちょっと経って、アルバムの……えーと、ドラマCDの話を録ったので。その時にちゃんと、キャラクターのその声の、調整とかもやっていただいたって感じ。
宮尾 なるほどー。
小野 そうなんです。そこから「じゃあ私はこの、この高めの、高いやつで行こう」って決めて。
宮尾 なるほどー。
小野 そうなんです。今もやってるので。ちょっとねー、1期のアニメだけ見てる方とかだと「ちょっと変わったなー」って思うかもしれないけど。まあねー、アライさんもねー、成長するんで(笑)
宮尾 「すごいよね」ってコメントも来てますね。
小野 やったぜ(笑)
宮尾 当たり前じゃないですかー、小野さんですよー?(笑)
小野 ですかー? そうなんですよ(笑)
宮尾 一番、立派に考えてますから。
小野 でもなかなか言えないから、これ。もうなんか、今、そんなにこう、言う機会がないので。改めてアライさんのこととか。そうなんです、言えないから、今は。ここだけ、ここだけの話みたいな(笑)
外部からの反応 
なお、この番組を視聴していたTwitterアカウント「シャア専用ブログ」は以下のように内容を集約してツイートした。
このTwitterアカウントは『けものフレンズ』(テレビアニメ)以降の情報を収集しており、当時はファン、アンチともに情報源の一つとして閲覧していた。当該ツイートはさほどリツイートなどはされなかったものの、切り抜き画像などの形でKFPアンチの間に広まった。
また、「たつきと阿部音響監督のどちらを指すのかわからない」と発言しているが、『けものフレンズ』(テレビアニメ)で音響監督を務めた阿部信行は『けものフレンズ2』でも音響監督を続投しているため、小野の発言でいう「前の監督さん」とは、降板したたつきその人のことである。
また、『じゃぱりまんがり』が収録されている『「けものフレンズ」ドラマ&キャラクターソングアルバム』のブックレットでは、スタッフ表記として以下のように記載されている。
M6. オリジナルドラマ「じゃぱりまんがり」
(キャスト省略)
監督・脚本:たつき
プロデューサー:福原慶匡
音響監督:阿部信行
録音調整:竹内俊平
録音スタジオ:スタジオインスパイア
音響制作:青二プロダクション
音響制作担当:池田克明,池沢勝斗
『けものフレンズ』(テレビアニメ)の収録においては音響監督の阿部だけではなく監督のたつきも同席しており、2話でのサーバルがバスに轢かれるシーンなどでたつきがこだわって何度も録り直しを行ったエピソードなど、たつきがディレクションに多くの指示を出していたことはインタビュー等で多く語られている事実である。こうした経緯を踏まえると、『じゃぱりまんがり』における収録環境も『けものフレンズ』と同様のたつき・阿部の指示の入れ食い状態であり、どちらの主導で演技変更が行われたのかは明言できないのが実情である。ただ、最終的な作品の決定権は監督であるたつきにあるため、「アライグマの演技変更は他ならぬたつきが許可している」ということになり、「たつきの演技指導を忘れた」というKFPアンチの主張はそもそも見当違いとなる。