ひろゆき

Last-modified: 2021-09-08 (水) 22:16:12

ひろゆきとは、2ちゃんねるの創設者として知られる人物。

ひろゆき
基本情報
本名西村博之
別名たらこ唇、論破王、論理破綻王
スタンス逆張り
職業実業家
所属東京プラス株式会社、有限会社未来検索ブラジル
関連性たつきケムリクサを賞賛し、けものフレンズはオワコンと発言
主な関係者
福原慶匡福原を含む男性3人で3時間だらだら話し続けた
山本一郎過去に2ちゃんねる運営のための法人を共同で設立

1999年に『2ちゃんねる』(ドメインは2ch.net)を創設。2000年5月に発生した西鉄バスジャック事件(ネオ麦茶事件)の犯人が2ちゃんねるに書き込みをしていたことから、テレビ朝日の『ニュースステーション』の取材を受け初めて世に顔を出す。この時の「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という発言はネット界隈において有名。*1

2005年、『ニコニコ動画』の取締役管理人に就任。ニコニコ動画と命名したのはひろゆきだという。

2008年、無敵の人という概念を提唱。黒子のバスケ脅迫事件などの事件をきっかけに、ネットで定着したものとなった。

2014年、2ちゃんねるの管理権限紛争を経て、匿名掲示板『2ちゃんねる』 (ドメインは2ch.sc)を開設。

2015年には英語圏最大の匿名掲示板『4chan』の管理人になる。

2020年にはAbemaTVの番組『ABEMA Prime』の金曜MCとしてレギュラー出演。MCに就任する以前の2018年10月30日の放送回では、ハセカラ民や恒心教徒の攻撃対象となっていることで知られる弁護士・唐澤貴洋との対談を行い、唐澤貴洋を知るネットユーザーの間で大きな話題となる。

YouTuberとして酒を飲みながら雑談をする生配信も行っており、スーパーチャットと共に投稿された質問や相談に答えている。
LINEリサーチが15歳から24歳までの男女を対象に調査した「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー」では、HIKAKINに次ぎ2位に選ばれる。
しかし、専門知識がない分野への意見・提言を多数行っており、近年では人種差別に関しての見識の浅さと問題を理解していないこと等が批判されて、各界隈の専門家から「逆論破」される事が増えている。

ひろゆきにはけものフレンズ界隈への直接的な関与のある問題はないのだが、下記の発言の信憑性に大きく関わる範囲でひろゆき個人の問題点を掲載する。

2ちゃんねるに関連する多数の民事訴訟と多額の賠償責務を抱えているが、「あくまで自分は匿名掲示板の管理人に過ぎず、犯罪の責任は書き込みを行った本人にある」「投稿を消すかどうかは法が決めるべきで、一介のユーザーやら管理人やらが決めるべきではない」と主張。*2賠償金を踏み倒している。

2021年7月、ひろゆきはサッカーフランス代表選手が日本人の容姿を揶揄した発言をなぜか擁護。フランスに在住しトルコ国内の少数民族語を研究しているF爺こと小島剛一は、ひろゆきを日本人・極東人差別者を擁護する不可解な日本人と言及。それに対しひろゆきは小島剛一を勉強不足の高齢者と決めつけるも、小島剛一に歪曲・捏造・議題のすり替えをしているだけと指摘され、「糞野郎」「ケツの青い餓鬼」「足が生え始めたばかりの御玉杓子」「論理破綻王」などと言われる。*3

小島剛一との論争や弁護士唐沢貴洋との対談がわかりやすい例だが、ひろゆきは頭のキレる人物で話術は巧みではあるのだが、相手が出した論理に対して真っ向から反論するのではなく、議題のすり替えをして話を逸らすのが得意である。
また、知識をしっかり蓄えずに事実と異なることを話す人物であるため、生配信でひろゆきが喋る事柄は基本的に要領を得ないものが多数である。
例えば、MARVELのアメコミを映画化したMCU*4の良さを語って欲しいというリスナーのリクエストで、MCUの映画の話ではなくアメコミの話をし始めることがあった。*5
頭のキレる人物ではあるのだが、特定のジャンルを語るとそのジャンルの知識を持ったものが見ればすぐに違っているとわかるレベルの情報を喋るので、「情報ソースとしてひろゆきを参考にする」という事はまともな情報ソースが無いという証左に等しい。

けものフレンズ及びけもフレ界隈への直接的関与はないが、何度かけものフレンズとたつきについて触れている。
ただし、2019年4月14日の生配信ではあまりよく知らないと前置きしたうえで発言しており、たつき監督降板騒動やけものフレンズ2にまつわる騒動はネットで広まったたつきに擁護的な情報しか把握していないと思われる。
発言の内容から、ひろゆきたつきを2から外した判断をした製作委員会に問題があると考えていること、けものフレンズというコンテンツではなくたつきに人気が集まったと見ていることが窺える。
たつきを評価している一方でたつきが監督を務めたアニメ1期以外のけものフレンズというコンテンツには否定的な発言が目立つ。

2019年10月11日に掲載されたKAIYOU-Premiumのひろゆきへの連続インタビュー最終回の無料公開分にて、インタビュアーを務める同サイト編集長の新見直がけもフレ騒動についてひろゆきへ質問をする。

ひろゆきはあくまで自身の見立てとして、落ち度があったのは吉崎観音のカドカワ担当者なんじゃないかと思っていると発言。
原因として、「当時コンセプトデザインの吉崎と対等に話せる人が吉崎の担当しかいなかった」「吉崎の連絡先を社外とあんまり共有していなくて、吉崎の情報の全てを担当者がコントロールする形となった」「それが吉崎への情報が歪められた形で伝わり、結果としてたつきヤオヨロズを外す判断になった」としている。
また、単純に吉崎が判断を誤った可能性もあると発言している。

インタビュアーの新見は、独自の調査で集めた関係者の証言とひろゆきの発言が全く食い違うものだったことから、ひろゆきの発言を「とても意外なお話」と言っている。
新見は、「真偽がどうであれ、いずれにしろ不思議だったのが、たつきがカドカワをTwitterで告発した際、ずっとカドカワが矢面に立っていたこと」「たった一人のクリエイターによる真偽不明の告発だけで、一方的な袋叩きが起ってしまったことに違和感がある」と話を繋げ、カドカワが製作委員会の中では主幹幹事ではなかったことにも触れている。
これにひろゆきは、カドカワ、ドワンゴ、川上量生はもらい事故として、原因は個人にあったという見解を述べている。

このインタビューの目的はけもフレ騒動の真偽を検証するものではなく、一番の本題はどんなにリテラシーの高い人でももはや「嘘を嘘と見抜けなくなった社会」で、どうやってインターネットと向き合うべきなのか?という点にあり、ひろゆきの見解を伺うというもの。
ひろゆきは「ある物事が嘘かどうか、真実かどうかわからない時に、「わからない」という状態に置いておけばいいと思うんですけど。なぜか人って、嘘か真実か、どちらかにしようとしますよね。」と述べ、KAIYOU-premiumのプレミアム会員のみが見れるページへと続く。

このインタビューでのひろゆきは、たつき監督降板事件の原因が吉崎観音近辺であると考えていることがわかる。
しかし、あくまでひろゆき個人の見立てとして話していること、根拠を求められると説明しづらいと発言していること、引用文の最後のひろゆきの言葉を踏まえると、特別強い根拠があるものとは考えにくい。
また、「わからない」という状態に置いておけばいいという考え方、なぜか人が嘘か真実のどちらかにしようとするという発言は、たつき監督降板事件を起点とするけものフレンズの炎上騒動にも向けられた言葉としても読み取ることができる。

ひろゆきインタビュー 嘘を嘘と見抜けなくなった社会で(KAIYOU-Premium)より
魚拓*6

嘘を嘘と見抜けなくなった社会で

──2017年に「けもフレ騒動」がありました。真偽不明な怪情報が出回り、今なお「何が起こっていたのか」は明らかになっていません。ひろゆきさんはどう捉えていらっしゃいましたか?

ひろゆき あくまで僕の見立てとして話しますが、落ち度があったのは吉崎(観音)さんのカドカワ担当者なんじゃないかと思っています。根拠を求められると非常に説明しづらいのですが…。

原因として、当時、(コンセプトデザインの)吉崎さんと対等に話せる人が担当さんくらいしかいなかったと。そもそも、吉崎さんの連絡先を社外ともあんまり共有していなくて、吉崎さんへの情報の全てをその人がコントロールする形になってしまった。

それで吉崎さんへの情報が歪められた形で伝わり、その結果としてたつき監督とヤオヨロズを外そうという判断になって、あの状況を招いてしまったと。まあ、吉崎さんが単に判断を誤ったという可能性もありますけどね(笑)。

──とても意外なお話というか。当時、私も独自で調査して関係者の証言を集めたのですが、今のお話は、それらの証言とは全く食い違うものでした。

真偽がどうであれ、いずれにしろ不思議だったのが、あの騒動でたつき監督がカドカワをTwitterで告発した際、ずっとカドカワが矢面に立っていたことです。

確かにたつき監督の告発で名指しされたのはカドカワだったのですが、たった一人のクリエイターによる真偽不明の告発だけで、一方的な袋叩きが起ってしまったことに違和感があるんです。そもそも、カドカワは製作委員会の中では主幹幹事ではなかったにも関わらず(炎上から1年後の株主総会においてカドカワ自身もこの事実を明らかにしている)。

ひろゆき 僕もカドカワはもらい事故だったと思っていて、原因は個人にあったという見解です。ついでに炎上した(ドワンゴ及び)川上(量生)さんは完全にもらい事故でしたね。

──「けもフレ騒動」に関してはあくまでも一例でして、ここでその真偽を検証することが目的ではないんです。前述の話もすべて、それぞれの立場から語られた相対的な情報で、むしろそれらを擦り合わせていかなければ結局何が起っていたのか、どこに原因があったのかという事実は、誰も語れないと思うのです。

今、情報の真偽を見分けることがますます難しい時代になってきています。最近Netflixで配信されて注目を集めた『グレート・ハック』は、トランプ大統領戦などで暗躍したコンサル会社のケンブリッジ・アナリティカを追いかけています。そこでは、Facebookという巨大プラットフォームから取得した膨大なデータをもとに、企業が国民を騙す、あるいは誘導するために、あえて対立を煽っていた状況が改めて露呈していました。

かなり迂回してしまいましたが、取材の一番の本題は、どんなにリテラシーの高い人でももはや「嘘を嘘と見抜けなくなった社会」で、どうやってインターネットと向き合うべきなのか? という点にあります。ひろゆきさんのご見解を是非おうかがいしたいです。

ひろゆき ある物事が嘘かどうか、真実かどうかわからない時に、「わからない」という状態に置いておけばいいと思うんですけど。なぜか人って、嘘か真実か、どちらかにしようとしますよね。

2017年12月27日のツイートより(魚拓

「功労者のたつき監督を降ろしても、人気のある”けものフレンズ”なんだから、誰が作っても、信者は喜んで『たーのーしー』とか言ってお金払ってくれるんでしょ。」

という製作委員会の意思が垣間見えて、興味深いです。

>たつき監督が“降板”決定

午後8:21 · 2017年12月27日·Twitter Web Client

ひろゆき 2017年12月27日のツイート

福原慶匡の報告ツイート*7に対して、ITmedia NEWSに掲載された記事*8を引用してのツイート。*9