長崎市恐竜博物館は2021年10月29日に新設される日本で三か所目となる恐竜専門の博物館です。
長崎の沿岸部にある三ツ瀬層からは、10m級のティラノサウルス科の一部や国内最大級のハドロサウルス上科のものなど白亜紀後期の貴重な標本が数多く出土しています。
本館の主役ともいえるティラノサウルスの「トリックス」はライデン市(蘭)のナチュラリス生物多様性センターからやってきたレプリカです。ベアトリクス第六代オランダ国王(女王)にちなんで名付けられたこの個体は、現在発見されているティラノサウルスの中では最高齢で、保存度も極めて高くまさに女王といえるでしょう。
常設展示は五つのテーマで構成されており、約180点の県内の化石を中心に、石炭が出来た古生代の時代から恐竜はもちろん、現代の鳥類に至るまでの歴史を体験できます。
海に面した展示室一面の窓からは軍艦島を望むことができ、化石燃料が支えた産業遺産と石炭が出来た時代の生き物たちが同時に見れるのもポイントの一つです。
また、誰でも見学できるオープンラボも併設されています。体験教室や恐竜と化石、地質に関するワークショップなどを通して、発見や知識を得ることができるエリアです。
太古の歴史を感じることができ、子どもから大人まで楽しく学べる長崎恐竜博物館へぜひお越しください。