『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編、ホドロフスキー監督の感想は「良く出来ている」が「衝撃はなかった」
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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』の予告編が遂に、先日2020年9月10日に公開された。かつて同原作小説の映画化に挑むも、実現には至らなかった鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督は、本作に如何なる感情を寄せているのだろうか……。
この度、仏Premiere Magazineのインタビューに登場したホドロフスキー監督は、「予告編を観ました。大変良く出来ていると思います」と率直な感想を述べた。しかし、「商業的な映画であり、膨大な資金が注ぎ込まれていることが伺えました。ただ、その場合は代償を払わなければなりません。そこが問題なのです」と苦言も呈している。「衝撃が一切ありませんでした。構造が他の作品と全く同じなのです。照明、演技、全てが予測可能でした」。
『エル・トポ』(1970)『ホーリー・マウンテン』(1973)など奇抜で独創的な作品を生涯に渡り手掛け続けてきたホドロフスキー監督は、「商業的な映画と作家主義的な映画は決して交わることはありません」と独自の見解を述べている。
「前者の場合は予算ありきです。後者の場合は逆ですね。それが私の友人である、ニコラス・ウィンディング・レフンやドゥニ・ヴィルヌーヴであっても変わりません。商業的な映画は、エンターテインメント業界を促進するものであって、人類や社会に影響を与えることはありません。」
最後に気になるのは、ヴィルヌーヴ監督版『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編で使用されていた音楽が、ピンク・フロイド『狂気日食』だったことだ。何故ならば、ピンク・フロイドは幻に終わったホドロフスキー監督版でも起用される予定だった為だ。ホドロフスキー監督に対する最大の敬意にも考えられる選曲だが、果たして本人はどんな感情を抱いているのか、気になるところだ。
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は近日公開。
Source: Premiere Magazine , IndieWire
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