新総裁=日本国の新総理と「認知」される条件は何か?
★経団連会長に「認知」されないものは、自民党総裁=日本国総理は務まらない
今年2021年就任した十倉経団連会長は「新自由主義否定派」のまともな経団連会長です。
https://www.asahi.com/articles/ASP5053HCP5ZULFA00B.html
経団連新会長「良識ある経営者、今の資本主義に危機感
朝日新聞社
2021/06/01
「財界総理」とも呼ばれる経団連の新会長に1日付で就く十倉(とくら)雅和氏(住友化学会長)が、報道各社のインタビューに応じた。病気で途中退任した中西宏明・前会長が掲げた「サステイナブルな資本主義」を「いの一番のスローガン」として踏襲する姿勢を示し、「実現に少しでも近づく経団連にしたい」と抱負を述べた。
(中略)
会長就任が内定した5月10日の記者会見で、「広く国民各層、社会全体から支持される経団連を目指す」と述べた十倉氏。インタビューでは、新自由主義や市場原理主義に基づく行き過ぎた効率追求や規模拡大が、格差の拡大や再生産、気候変動、生態系の破壊を招いているとの見方を示し、「良識ある経営者は、今までの企業、資本主義、市場経済のあり方に危機感を持っている」と話した。
重要ポイントは
「新自由主義や市場原理主義に基づく行き過ぎた効率追求や規模拡大が、格差の拡大や再生産、気候変動、生態系の破壊を招いているとの見方を示し、「良識ある経営者は、今までの企業、資本主義、市場経済のあり方に危機感を持っている」
経団連のHPを見ると、十倉会長の経済思想をもっと詳しく書いていますが、岸田文雄さんの著書の「岸田ビジョン」の経済政策と驚くほど共通しています。
まるで、予め擦り合わせでもしたかのようです。
岸田文雄さんが総裁選に出馬を表明して以来、繰り返して主張している
「小泉政権以来の新自由主義政策の転換」そのものです。
「小泉―竹中構造改革路線」の否定です。
経団連のHPから、十倉会長の思想を抜粋しますと
http://www.keidanren.or.jp/journal/times/2021/0603_03.html
十倉新会長の挨拶
世界に目を向けますと、行き過ぎた資本主義による格差の拡大、地球温暖化などの生態系の破壊、保護主義やポピュリズムの台頭による地政学リスクの高まり、また民主主義の危機などの世界の本質的課題があります。
★ポピュリズムが「地政学的リスク」を高めていると言っています。
ポピュリズムとは「大衆迎合型劇場型政治」で、ポピュリズム政治家の代表が日本では、小泉純一郎→橋下徹→河野太郎の「お調子者政治家」の系譜です。
日本維新の会もいよいよ終わりが近いですね。
「民主主義の危機」とは、菅義偉政治そのものです(怒)
国会を開かない。国会での答弁をはぐらかす。記者会見での「質問規制」をするなどです。
十倉新会長の挨拶より
http://www.keidanren.or.jp/journal/times/2021/0603_03.html
一つ目は、社会性、すなわち、ソーシャル・ポイント・オブ・ビューであります。これは、市場経済のなかに社会性の視点を入れるという考え方であり、今から50年も前に経済学者の宇沢弘文先生が提唱された考え方です。
宇沢弘文・・・・・wikipedia
日本の経済学者。2014年没。専門は数理経済学。東京大学名誉教授。意思決定理論、二部門成長モデル、不均衡動学理論などで功績を認められた。従三位。
1983年文化功労者、1989年日本学士院会員、1995年米国科学アカデミー客員会員、1997年文化勲章。
経団連の十倉会長はWikipediaを見ると、1950年生まれ、東京大学経済学部卒となっています。
宇沢弘文先生は、シカゴ大学の職を辞して帰国し、東京大学の助教授のポストに就いたのが1968年(昭和43年)なので、十倉会長は東大時代、新進気鋭だった宇沢先生に直接教えを受けた世代なのでしょうね。
★宇沢弘文東大名誉教授は、日本開発銀行設備投資研究所顧問の時に「他人の論文の窃盗」を働いた竹中平蔵を追い出して、最終的に退職に追い込んだ人です。
「経団連会長面接」で合格、御墨付きを貰った岸田文雄氏
https://news.yahoo.co.jp/articles/251176e74a05aff9c9e1beddb25f3b68b496f84
十倉経団連会長、岸田氏の経済政策支持 麻生派、河野・岸田氏を支持 自民総裁選
9/16(木)
時事通信社
自民党総裁選に出馬する岸田文雄前政調会長(64)は16日、東京都内で経団連の十倉雅和会長と会談した。
再分配の強化を柱とする「新しい日本型資本主義」など総裁選で掲げる政策を説明。岸田氏によると、十倉氏は「経団連と軌を一にするもので全面的に賛同する」と応じた。
岸田氏はこの後、記者団に「経団連、経済界と協力し経済再生と成長へ努力する」と強調。17日の告示を控え「党改革と政策により力を込めて発信したい。勝利を確信している」と語った。
★恐らく十倉会長は、竹中平蔵らの新自由主義者が生理的に嫌いだと思います。
逆に「塩対応」された河野太郎
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6c331b34c2d875fbf4fe832bda660e078359b15
経団連の十倉雅和会長は21日の記者会見で、自民党総裁選に出馬表明している河野太郎行政改革担当相と今月8日に会談していたことを明らかにした。
河野氏が根っからの「脱原発派」なのに対し、経団連は原発を推進してきた立場。河野氏は10日に自民党総裁選への出馬を正式表明しており、「天敵」ともいえる両者の会談はその2日前に実施されていた。
十倉氏は「河野さんの『脱原発』が気になる。お互いに、言わずもがなでその話になった」と説明。河野氏は「安全と認められた必要な原発は再稼働させていきます」と応じたが、原発の新増設や、どの程度の原発を再稼働させるかなどの具体的な話はしなかったという。
関係者によると、会談は河野氏からの要請で実現。経団連で行われた。河野氏の総裁就任に戦々恐々とする財界の総本山に出向くことで、自身に対する警戒心を解きたい狙いがあったとみられる。十倉氏は16日に岸田文雄前政調会長とも会談している。ただ、どの候補を支援するかについては「思っていても言わない」と言及を避けた。
【山口敦雄】