[上海 24日] - 経営破綻した中国の複合企業、海航集団(HNAグループ)は24日、陳峰会長と譚向東・最高経営責任者(CEO)が、刑法違反の容疑で警察に拘束されたと発表した。
HNAは「グループは安定的に運営されている。再建手続きは法律にのっとり順調に進んでいる」とコメントした。
HNAは2010年代に、借り入れを通じて総額500億ドル規模の買収を実施し、ドイツ銀行やヒルトン・ワールドワイドにも出資していた。
しかし、中国や海外当局がこうした買収を調査。膨らんだ債務への懸念が高まり、HNAは資産を売却して航空や観光事業に経営資源を集中した。新型コロナウイルスの流行で旅行需要が急減すると資金繰りが悪化し、海南省政府が救済に乗り出した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」