次々に出版される“健康本”。新型コロナPandemicが始まってから、これに関連する書籍も洪水の如く出版されています。きちんと下調べをし、記載の根拠となる公的な資料や、過去の専門誌に掲載された情報を元に、著者の考えを述べるのは至極当然かと思うのですが、基本ルールから逸脱した悪質な書籍はそれ以上にずっと多いです。
先日とあるSNSの何気ない討論の中で「ところで井上正康先生についてどう思われます?」と言われ、名前を存じ上げなかったので、それならと井上氏の著書を気まぐれで手にしてみました。
ハイいちおう、お金はアマゾンのたまっていたポイントで払いましたよ。
だからちょっと文句をいう位は許して下さいネ。
お金も払わずに文句だけいうのはフェアじゃないですもんね。
ハイいちおう、お金はアマゾンのたまっていたポイントで払いましたよ。
だからちょっと文句をいう位は許して下さいネ。
お金も払わずに文句だけいうのはフェアじゃないですもんね。
タイトルは実に刺激的です。
3日寝てれば治るのに!「コロナワクチン幻想を切る」
3日寝てれば治るのに!「コロナワクチン幻想を切る」
のっけから副題にツッコミたくなりますね。
そりゃ、年齢にもよるけれど8割-9割5部からの人は仰るとおりで寝ていれば治りますけれど、それ以外は確実に酷い目にあい、重症化して入院治療しなければ命の危険にさらされる病気ですもの。2020年冬の第3波、21年春の第4波では、病院が溢れて自宅療養を余儀なくされた中で、急変してお亡くなりになった方が全国規模でみれば200人以上は発生しています。その中には20代や30代の基礎疾患のない人もわずかながら確実に含まれています。身よりが無いので誰にも気付かれず孤独死した方々の中には、不審死者として記録された方も結構いるのではと。
井上先生は医師の肩書きもある人なので、センセイの指示通りに本当に全国民がひたすら自宅で寝るだけにしたら、今後の流行で桁違いの犠牲者が出ちゃうんでは?なんてね。
センセイ、申し訳ないけれど、コロナ患者の診療に一切関わっていないのがバレバレですよ。
さてさて、気を取り直しつつドキドキしながらおもむろにページを開くと、井上先生と、プロデューサーの坂の上 零さんの対談形式で進んでいきます。
まあ、近年流行りのYouTubeで流される対談をそのまま書き起こしたようなものですね。
これなら作る方は楽チンでしょ。
まあ、近年流行りのYouTubeで流される対談をそのまま書き起こしたようなものですね。
これなら作る方は楽チンでしょ。
Section3では「日本と世界では死者数が桁違い」として、日本の死者数の少なさを強調されています。確かに昨年の春~夏までは少なかったですけれど、冬から春の流行で死者数はドンドン増えて、直近の2021年6月25日では1万4636人となっていますので、大分話が違ってきているのではと思います。出版日が2021年4月30日となっていますので、その頃で丁度1万人を越えたぐらいでした。
そこからわずか2カ月で4000人以上も増えていますね。東アジア諸国の中で言えば明らかに死者数の多い国に属しているので、既に死者数が少ないと胸を張って言える状況ではないのではと。

そこからわずか2カ月で4000人以上も増えていますね。東アジア諸国の中で言えば明らかに死者数の多い国に属しているので、既に死者数が少ないと胸を張って言える状況ではないのではと。
Section4では、「日本人は既にワクチンを打ったのと同じ状況!!」と、これまた実に刺激的なタイトルですね。本題にもつなげたいからこういう章があるのでしょうけれど、中身は??
最初に日本に新型コロナが入った頃、入国規制がザルだったせいで弱毒株(S&K)があっというまに日本人に行き渡ってしまい、都合良く集団免疫が獲得されて、日本の死者数が少なく済んだって風説がありましたっけね~(遠い目)。
記事の残滓もネット上に未だに残っていたりしますね。
その説、とうの昔に破綻していますよね。

だって、それならこの後、昨年冬から春に起こった第3波、第4波の流行の感染者、重症者と死者の増加が全く説明出来ていないでしょ。集団免疫があるなら、そうはならないはずでしょ。
ダメだね~。センセイ、ご主張(妄想)の根拠が古いよ。ちゃんと事実に合わせて記述もアップデートしてくれないと。
だって、それならこの後、昨年冬から春に起こった第3波、第4波の流行の感染者、重症者と死者の増加が全く説明出来ていないでしょ。集団免疫があるなら、そうはならないはずでしょ。
ダメだね~。センセイ、ご主張(妄想)の根拠が古いよ。ちゃんと事実に合わせて記述もアップデートしてくれないと。
ダメ押しは、その根拠となる図表、センセイが作ったものなのかもしれないけれど、その出所が明らかになっていませんよ。これじゃあ、赤子の様な素人は騙せても、ちょっとでも専門誌を読みながら診察を考えている医師にかかったら、「ふざけるな」です。
あとはもう読む気にもなれないけれど。
「ワクチンと5Gの二人三脚」とか「ワクチンとチップのセット」とか。
如何にも陰謀論者が好みそうなsectionもあるけれど、記載がお粗末すぎて話にならないね。
反ワクチンが持論だそうですが、その主張はほとんど妄想レベル。
根拠となる情報や研究に関する言及がろくにない。
如何にも陰謀論者が好みそうなsectionもあるけれど、記載がお粗末すぎて話にならないね。
反ワクチンが持論だそうですが、その主張はほとんど妄想レベル。
根拠となる情報や研究に関する言及がろくにない。
井上正康先生は、肩書きはご立派。
大阪市立大学名誉教授/分子病態学となっています。
ひょっとして晩節を汚されているのではと心配になりますね。
岡山大学医学部卒業なので、小生の大先輩なのです。
本文のなかで「貧乏学者」をしきりに強調されていますが、わざわざ強調されなくても学者は基本貧乏なのですから。医者なら誰だって知ってる基礎知識。
あまりそれを表に出されるとイヤミですよ。
まあ学者でリッチって人は、学者から起業家に化けた人限定ですね。
業績を積み上げて公的な研究費をいくらもらっていても、私腹を肥やすためにそれを使ったら捕まっちゃいますしね(苦笑)
老婆心ながら、引用文献の代わりに、余白に大量のいかがわしい健康食品やらの広告を載せられるのは如何なものかと。
あるかないか分からない信用がいよいよ台無しです。
Section1「コロナ脳の思考停止が最大の悲劇」は、まるっとそのまま井上センセイにお返しさせて頂きたいですね。
センセイの幻想・妄想に従って行動しても、センセイは決して責任を取れない立場ですし、取る気なんてそもそも一切ないでしょ。
21世紀の現代は、センセイが学者として現役だった頃と比べ、情報の集積とアップデートの速さが全然違いますから。出版直後に記述が陳腐化しそうなら、発刊はおやめにされた方がよろしいのではと。恥の上塗りです。
大阪市立大学名誉教授/分子病態学となっています。
ひょっとして晩節を汚されているのではと心配になりますね。
岡山大学医学部卒業なので、小生の大先輩なのです。
本文のなかで「貧乏学者」をしきりに強調されていますが、わざわざ強調されなくても学者は基本貧乏なのですから。医者なら誰だって知ってる基礎知識。
あまりそれを表に出されるとイヤミですよ。
まあ学者でリッチって人は、学者から起業家に化けた人限定ですね。
業績を積み上げて公的な研究費をいくらもらっていても、私腹を肥やすためにそれを使ったら捕まっちゃいますしね(苦笑)
老婆心ながら、引用文献の代わりに、余白に大量のいかがわしい健康食品やらの広告を載せられるのは如何なものかと。
あるかないか分からない信用がいよいよ台無しです。
Section1「コロナ脳の思考停止が最大の悲劇」は、まるっとそのまま井上センセイにお返しさせて頂きたいですね。
センセイの幻想・妄想に従って行動しても、センセイは決して責任を取れない立場ですし、取る気なんてそもそも一切ないでしょ。
21世紀の現代は、センセイが学者として現役だった頃と比べ、情報の集積とアップデートの速さが全然違いますから。出版直後に記述が陳腐化しそうなら、発刊はおやめにされた方がよろしいのではと。恥の上塗りです。
ところで、対談相手になっている坂の上さんも、なかなかの”かぐわしい”お方のようで。
ここで敢えて申し上げることはございませんが、とてもじゃないけれどお付き合いはご遠慮させて頂きます。
ひと言で表現すれば、新興宗教の教祖系ね。
アマゾンのリンク一応張っときますけど、まあ、ごく普通の感性な人は”絶対に”買わない方が良いでしょう。手出し厳禁です。
黒歴史の証人、長い人生の反面教師としての貴重な資料・証拠として手元に置いておきたい酔狂なお方(←ブログ主系 ははっ)には、お一つ如何ですかって感じね。
ここで敢えて申し上げることはございませんが、とてもじゃないけれどお付き合いはご遠慮させて頂きます。
ひと言で表現すれば、新興宗教の教祖系ね。
アマゾンのリンク一応張っときますけど、まあ、ごく普通の感性な人は”絶対に”買わない方が良いでしょう。手出し厳禁です。
黒歴史の証人、長い人生の反面教師としての貴重な資料・証拠として手元に置いておきたい酔狂なお方(←ブログ主系 ははっ)には、お一つ如何ですかって感じね。
お口直しでワクチンの様な書籍はこちらですね。
新型コロナ診療の最前線で多忙を重ねたであろう時間の合間に、よくこれだけの下調べを積み重ねて出版下さいました。
ほぼ同時期に出版された有害電波のようなゴミ本と比べれば、説得力が天と地ほど違います。
そりゃ、回りが放っておかないよね。
ご栄転(阪大教授就任)おめでとうございます。
勿論引用されている図表や文献も、元ネタをちゃんと辿ることができますよ(それが普通なんですけどね)。
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。