ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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メインシステム
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

悲しい粗大ゴミ (サーロジック顛末記)

2021年09月27日

先日、サーロジックの音響パネルを粗大ゴミ回収に出しました。

長いこと、物置部屋にしまってあったものです。

未練タラタラで取って置いたのです。回収に出したらちゃんと持っていってくれました(有料なんだからあたりまえか)。もう家族からも文句は言われません。せいせいしました。

パネルの撤去そのものは、日記でもレポート済みです。



導入したのは10年前。それから、わずか2年ほどの命。センターパネルに至っては、半年も持ちませんでした。

それは、GRFさんをお迎えしてのオフ会のこと。聴いていただくと即座に却下。

氏の言い分は、大きくいって2点ありました。

1.音像が中央に凝集する ― 立体定位が不安定
2.音が拡がらない ― 低域が抜けていかず部屋にうまく回らない

センターパネルは、音像を中央に凝集する機能があって定位感を安定させますが、一方で、立体感、とくに奥行き感を損ない、左右を分離して自然なステレオ音響合成を阻んでしまうのです。センター音声がしっかりするし、分離もよくなったように感じますが、それはまやかしに過ぎません。

小澤征爾さんが『指揮者は音を混ぜ合わせようと苦心惨憺しているのに、オーディオ・マニアというものは、そのせっかく混ぜ合わせたオーケストラの音を分離しようとする』と言ったとか言わなかったとか。典拠も真偽も不明ですが、いかにもというお話しです。

あるブログでは、『オーディオマニアの自慢には、演奏会場にいるように各楽器が見えるなんてのが良くあるが…』『高価なオーディオを自慢する輩は、ほんとうのところ楽器の場所当てゲームしかしていない』と、ありがちなオーディオマニアのあり方をさんざんにこきおろしています。実際のところ、そういうオーディオも多いのです。

空間合成にはなっていないので3点ステレオ的で、リスポジや背後や左右の反射などによって、立体定位はかえって不安定になります。

不安定という意味は、本来の定位からずれて音が飛んだり、条件次第であちらこちらに定位するということです。逆に言えば、条件をあれこれ替えればかなり恣意的に定位位置をコントロールすることができるということにもなります。左右のパネルや反射拡散グッズを総動員、駆使して、響きを付け加えマインドコントロールをするというわけです。しかし、それは正確性や原音忠実度を損なった独善的な再生音に過ぎません。どんどんと「楽器の場所当てゲーム」だけになっていく。



センターパネルはご託宣に従って即撤去したものの、左右のパネルでいろいろ試行錯誤して粘ってみました。

…が、ダメでした。

完全撤去は、その1年後のこと。喜んだのは、地震がまたあったら危ないと言い続けてきた家族でした。まあ、ローボード上の設置ということに無理があったことも確かです。

サーロジックの音響パネルは、よほどの問題を抱えた音響環境でなければほとんど必要性はないでしょう。オーディオ機器も、CDやLPなどの録音も、もともとふだん暮らしている家庭の環境で聴かれることが前提になっているからです。

欠点がない部屋というのはないでしょうが、それはセッティングやアクセサリーの工夫で十分に対策はできるのだと思います。石膏ボードの壁も、ちょっと重めの額縁の絵を架けるとかレゾナンスチップなどでイヤな鳴きは改善できます。最近は、珪藻土の塗り壁というものもありますし、思い切って天然木の壁パネルでリフォームしてしまうということもあるでしょう。居住空間としての快適さ、視覚的な佇まいということこそ大事だと思うのです。



ルームチューニングは、《音を作る》ということではなく、あくまでも《音を整える》あるいは部屋の《佇まいを快適なものにする》ということだと思います。部屋は環境であって、音を出しているのは、プレヤーなどの音の入口から始まってアンプからスピーカーまでだからです。

サーロジックの音響パネルは、いずれにしてもやり過ぎなのです。

オーディオの楽しみは《音楽づくり》だと思うのです。それが《音をつくる》という図画工作になってしまえば身も蓋もなくなってしまいます。

粗大ゴミは大きくて重たかったけれど、学べたこともたくさんありました。

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レス一覧

  1. ベルウッドさん、粗大ゴミとは剛気な!?
    小生はあの94Kgもあった大型ラックを出張買い取り業者に引き取って貰いました。
    アレを粗大ゴミに出したらとんでもない処分料請求きそうでしたから、少額でも売れたので良かったです。

    音響パネルって使い方難しいですね。
    使うだけで明らかに違いが判る製品でないと売れないのですから、影響大きいの当たり前だと思って使わないと使い過ぎでネガティブな面が気になるとどうしようもなくなったり。

    ベルウッドさんの考えとはチョット離れますが、拙宅は部屋のリフォームした時からずっとオーディオに縛りを設けています。
    それは、いつ来るか判らない地震に備え、倒壊するようなモノを室内に置かないこと。
    オーディオとは別の考え方かも知れませんが、ここに入居して直ぐに被害にあった阪神淡路大震災の時には、当時使っていたインフィニティの大型スピーカーはひっくり返るはテレビはテレビ台のキャスターが動いてケーブルを引き抜いて室内を動き回ったりと、悲惨な状況になりました。
    同様に3.11の時も東京の単身赴任居宅でスピーカー倒壊の目に。
    だから、次がいつ来ても大丈夫なように!が最優先なんです。

    人それぞれの考えがあるので押し付けはしませんが、拙宅のオーディオ周りの配置を見ていただければ、なるほどそういう考えでの配置方法や機材の選定なんだな、と感じていただければ。

    by椀方 at2021-09-27 09:40

  2. 粗大ゴミとは太っ腹ですね(笑)

     お高ったハズなのに… 貧乏性なワタシは売る事を考えちゃいますよ。

    発送は面倒くさソーですから、引取りのみでオークションとか? オークションには「エッ!?こんな物を売る?(出す?)」って物だらけだし。。。  もしくはオーディオ系の買取り会社だと 面倒一切無しで現金化出来るし。

     私には興味が無い分野なので 効果・効能はまったく分かりませんが 沢山 あー言うの置いてアル お部屋ってありますよね (^_^)  フ〜〜〜ん… としか思いませんが。  

    byアコスの住人 at2021-09-27 12:23

  3. ベルウッドさん こんにちは

    ほんと、オーディオルームは難しいですよね。
    部屋の作りも千差万別ですし、これといった特効薬
    もなく、いっそダダ漏れ状態が一番よかったりして。

    やり過ぎは禁物ですね、反省しないと(笑)。

    フラッターの対策は是非とも必要かと、最近体験しました。
    只、私の部屋の場合はですが。

    by田舎のクラング at2021-09-27 12:37

  4. ベルウッドさんへ

    粗大ゴミですか、もったいない。僕は10年前ヤフオクで3枚全部転売しました。僕の当時の部屋は恐ろしいほどデッドだったのでそれなりの効果はありました。ですが、強烈な臭いには参った記憶の方が強いです。

    bybb7 at2021-09-27 13:52

  5. 椀方さん

    地震はありますよね。

    東日本大震災の時は、右スピーカーがボードから滑落しました。スタンドは問題なかったんですが足元が天板上を滑ったんです。その経験から足元の工夫が始まり最終的に黒御影石ベースとウェルフロートボード、スパイク直刺しへと発展しました。バズケロさんやKYLYNさんのセッティングが参考になりました。もちろんサイドプレススタンドを活かしつついかに音をよくするかということでもありました。

    私がこの響板を購入したのは、東日本大震災の年なんです。いま考えても懲りてなかったんだなぁ~と思います。家族にとっての圧迫感は半端なかったでしょうね。

    今さらながら反省しています。

    byベルウッド at2021-09-27 16:04

  6. アコスさん

    勉強代は高くつきました。

    オークションはやったことがないので…。アカの他人とのトラブルをわざわざ引き込むことはしたくないので。特に、運送のことでもめることがよくあると聞いていたんで、コイツは無理だと思っちゃいました。

    ほんとうは、サーロジック出張コンサルの際にでも無料で引き取ってもらおうかとも思っていて、それで取って置いたのですが、なんだか返品とか難癖つけてみたいに取られることもイヤだしとグズグズ考えていたら出張そのものが無くなってしまいました。

    byベルウッド at2021-09-27 16:12

  7. bb7さん

    ヤフオクは何となく苦手で…。しかも、輸送梱包のことを考えるといろいろ鬱陶しくて…(笑)。

    《響きを作る》効果はありますね。そこがやり過ぎだと思うのです。

    住宅等でデッドなお部屋というのは珍しいですね。通常の生活空間として違和感がない範囲に収まっていれば、デッドな部屋はオーディオ部屋としてはむしろ使いやすいのではないかとも思いますが。

    byベルウッド at2021-09-27 16:22

  8. クラングさん

    フラッター(鳴き龍)は対策する必要ありますね。クラングさんの自作はさすがですね。

    定在波は難しいですね。こればかりはおよそ部屋の形状と寸法で決まっちゃいます。

    我がお茶の間は、ちょうどリスポジが節にあたるので100Hz~200Hzでディップが生じていて低域のボリューム感にいつも悩んでいます。でも、ある程度フラットになっていれば部屋の個性みたいなもんですから、慣れとか好みの範囲なのかなと割り切っています。

    byベルウッド at2021-09-27 16:34

  9. ベルウッドさん

    ベテラン本人が良いと思って購入しても、GRF氏があかんというのならそうかもしれませんね。

    逆のパターンもありえますし、私の購入したウエルフボードも損なようなものでした。

    まずは自身の耳を鍛えるのがさきですね。誰かがいいのではなく自分がいいものを見極めるように。
     
    難しいがゆえにやりがいもありますしね。難問。

    by at2021-09-27 18:59

  10. ベルウッドさん、こんばんは。
    この日記は読んで嫌〜な気持ちになりました。。。
    題名からしてこのセンスは私は受け入れ難く、
    メーカーにもユーザーにもあまりにも配慮が足りないと私は感じます。
    コロナの影響で気持ちが荒んでいるのだろうなあと想像しています。
    緊急事態宣言も今月末で解除になりそうですのでもう少しの辛抱ですよ〜。
    一度非公開にして書き直ししませんか?

    byCENYA at2021-09-27 19:12

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