最終的な目標は「働かないこと」
――ゲーム開発とジムの開業をどう実現させたのか?
「(岡本昭彦)社長に直談判しました。M-1王者は社長との食事会があると聞いていたので、どうプレゼンするかずっと考えていたんです。実際に提案したら、社長が『絶対、それええやん!』とノリノリで、僕の案に乗ってもらえました」
――どうプレゼンした?
「ジムについては利益が出る風なことを言って、そこで教える若手芸人にもお金が回ると説明しました。その結果、開業資金も全部吉本が出してくれました」
――収益は?
「ジムのギャラはトレーナーとして働いた分のみです。でも、自分のジムがあって、好きに使えるだけでもすごいことだと思っているので。野田ゲーの売り上げはすべて次作にぶち込んでいます」
――それでいいんですか?
「極端な話、1000万手元に入ったところで何に使うの?って話。でも、ケンドーコバヤシさんに、『社長に直談判するなら、レギュラー番組欲しいとかじゃないの?』って言われてハッとしました。レギュラー番組で筋トレする番組作れば筋トレできるなとよく考えたら思ったんです。だから、ものすごく頭が悪いんだろうなと思います(笑)」
そんな野田に、最終的な目標を聞いてみると……。
「働かないことです(笑)。天下取ったら、お笑いはしなくていい。山の頂上に登山家は住みませんよね。ゲームやジム、単独ライブは仕事だと思っていないので、そういうもので埋め尽くされたらいいですね。今だけ働いて、50歳で隠居することを目指します」
吉本にとってはマヂでカルくない存在である。
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