御嶽山で死亡、山好きの技術者を同僚ら悼む

1日に死亡が確認された長野県諏訪市の荒井真友さん(41)は、セイコーエプソンの富士見事業所(同県富士見町)で電子部品の試作品開発を担当する技術者だった。同社によると、職場でもよく登山の話をする山好きとして知られ、ユーモアに富んだ会話で周囲を和ませていたという。

荒井さんは仕事が休みだった9月27日、同僚2人と御嶽山に登った。山頂付近で噴火に巻き込まれて動けなくなり、火山灰を浴びたとみられる。同僚2人も負傷しながら荒井さんを何とか助けだそうとしたが、噴火直後の過酷な状況下で下山を余儀なくされたという。

荒井さんは専門学校を卒業後、1994年に入社。現在は技術開発本部のコアデバイス生産センターに所属し、富士見事業所で勤務していた。

上司の務台毅さんは「突然の出来事に気持ちが追いつかない。真面目で実直、それでいて公私ともに皆の雰囲気を縁の下から盛り上げてくれた。彼の意志を引き継ぎ、(開発中の試作品を)完成させたい」とコメントし、部下の死を悼んだ。

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