
僕は「ボヨン」「ボヨヨン」「ボヨヨヨ~ン」といった語感が好きなのですが、これは僕だけに限った事ではなく「ボヨヨン」という語感は広く大衆に好まれ、受け入れられていると思います。
最初に「ボヨヨン」を意識したのは、子供の頃に見ていた外国製テレビまんが「スーパースリー」だったと記憶しています。
「
スーパースリー OP」
これは長年「コイルはでぶっちょボヨヨヨヨン」だと思い込んでいましたが、改めて聴いてみると「ボヨヨのヨン」である事がわかります。
しかしこれが僕の「ボヨヨン」初体験だと言っていいでしょう。
テレビCMでヒットした「ダダーン!ボヨヨンボヨヨン」という意味のわからないかけ声も大好きでした。ヒットしたのはやはり人々が「ボヨヨン」を無意識のうちに好んでいるからでしょう。
ある日「冗談画報」という番組を見ていたら、サイジョーズというバンドが「ボヨヨンボヨヨン」という歌詞を含んだ曲を演奏していて感激した事もあります(ドラムは元ジューシィ・フルーツのトシこと高木利夫さんでした)。作詞はしりあがり寿さんで「さすがだ!」と大いに納得したものです。
ロックファンに「ボヨヨン」が認知されたのは、やはり大槻ケンヂさんが歌った「ボヨヨンロック」の影響が大きいです。
「
ボヨヨンロック」
僕は再び「さすがだ!」と嬉しくなりました。
「ボヨヨン」は子供にも好かれているようで、調べてみると絵本や歌になっているようです。
「
ボヨンボヨンだいおうのおはなし」
NHK「おかあさんといっしょ」でも「ぼよよん行進曲」というのがあるみたいですね。僕は未聴ですが機会があったら聴いてみたいです。
「ボヨヨン」を持ちネタにしたのが、夫婦漫才の「かつみ・さゆり」のさゆりちゃんです。頭に付いているお花を引っ張って「ボヨヨ~ン!」と叫ぶとお花が頭に戻るという前人未踏のギャグで僕を感激させてくれました。
このように「ボヨヨン」は人々に好まれているのですから、ぜひ「ボヨヨンの日」というのを国で作ってほしいです。
その日は「ボヨヨン」が挨拶になり、食事をする時も「いただきます」のかわりに「ボヨヨヨ~ン」と言います。テレビもラジオも朝から晩までボヨヨンで、人々は「ボヨヨ~ン、ボヨヨヨ~ン」とつぶやきながら満面の笑みで歩きます。
「いや~まいっちゃったよ。すっかりボヨヨンでさ」「それはボヨヨンだったなあ。まあゆっくりとボヨヨンしろよ」というような会話が街のあちこちでなされます。
「ボヨヨンの日」は大好評で、年に1日だったのが月に1日になり、「ボヨヨンウィーク」が登場し、最後には1年365日が「ボヨヨンの日」になります。
ところが「反ボヨヨン勢力」が現れます。
その者たちは「オロロン」を普及させようとしているのです。
オロロン勢力は、ボヨヨン勢力を潰しにかかります。ボヨヨンとオロロンの言葉の争いは、それは壮絶でした。新宿の街角は「ボヨヨン!」「オロロン!」と叫びあう人たちで埋め尽くされます。大スペクタクルです。
「ボヨヨンVSオロロン/最後の聖戦」はスティーヴン・スピルバーグが監督で、2050年公開予定です。