スクルフィル自治国

スクルフィル自治国 Autonomous Scul Phill

年末にやっと記事が登場だ 2016-12-31

南半球の超大国、クランダルト帝国の属国のひとつ。女王が国を治める君主国家だ。
小国ながら、独自のクリスタル技術を持つことにより高度な自治権を与えられているという。

 
帝国領のさらに北に位置する、エクナン半島がスクルフィル自治国の領土。
古くからクリスタルが多く算出され、スクルフィルの民がクリスタル技術を手にしたのもそのおかげといってもよいだろう。

公用語 スルクフィリ語
首都 サルァミン都
最大の都市 サルァミン都
通貨 クライ水晶貨
国歌  
民族構成 スクルフィル系 80%

概要

クランダルト帝国の属国ですが、クリスタル技術を独占しており、帝国科学アカデミーをもうならせる不思議な魔導力を恐れられ
他の自治国と比べてかなりの自治権を持つ国家です。同じような境遇の国家としてが南パンノニア自治国ありますが、
南パンノニアには耳目省による監視の目が行き渡っているのに対し、スクルフィル自治国には総督府が置かれているのみです。
国民も独立意識が強く、母国を一独立国家として認識しているようです。

 

国政

属国なれどスクルフィルなり
君主制を採用している王国です。
代々女王が治める国として知られ、女王は『スクルフィル・ナ・スタル』の名前を受け継ぐ伝統が残っています。
惑星パルエの長大なタイムスケールから見てもスクルフィルの王国はかなり古参といってもよく、周辺民族からも一目置かれている高貴な王族で知られています。
この特異性と、同国の魔導力を巧みに外交に活かすことで帝国の属国ながら高度な自治権を有するに至っているというのが通説です。
クランダルト帝国によって総督府が置かれていますが、その建物自体が王宮の一部となっているのがまさにスクルフィルの"やり方"を象徴していると言っても良いでしょう。

政治体制
議会に相当するのが"王室会議"と呼ばれるもの。
選挙はなく、議員は王室関連者から有能で博識なものが定期的に選ばれます。
議会は国民に公開され、国民は3年に1回の投票により議員を退場させる権限を持ちます。王政民主主義に片足突っ込んだような、すこし妙な政治体制が特徴です。
いわゆるシビリアンコントロールの概念はなく、むしろ英雄と讃えられるような軍民が国民から人気のようです。
それもそのはず、スクルフィルの歴史は戦いの歴史でもありました。

女王セスティア
ラスティフロントで便宜上設定している"現在"、つまり590年台では"セスティア・スクルフィル・ナ・スタル"が国政を担っています。
代々保守的な傾向が強かったスクルフィルですが、南北の膠着した戦争がいつまでも続くわけがないとし、
来たる大崩壊に備えて自国産業の近代化と教育に力を入れた名君として名を馳せます。
 

地勢

住みよい気候
スクルフィル自治国があるエクナン半島は、"オシデントのゆりかご"とも称される好条件の気候と土壌、比較的豊かな植生に恵まれていました。
これはクラッツ寒帯林から南風に吹かれてやってくる涼しい空気の流れと、オシデント海の暖流から生み出される温かい気流、そしてジェット気流が複雑に絡み合い
温暖で適度な湿度と降雨をもたらしているものです。しかし、この地はもともと砂漠だったので土壌自体はまだまだ貧弱です。
そんな「あともう少し良ければ」というスクルフィルの国土に存在してた戦略資源こそ「クリスタル」でした。

クリスタルの埋蔵世界一
クリスタルはスクルフィル自治国で照明や動力源として使われています。
クリスタルは他国ではほぼ産出せず、加工/運用知識を持つのはスクルフィルの民だけです。
あまりに異質な技術系統が育ったので、古代技術に一定の知識のあるアーキル連邦や技術立国メル=パゼル共和国でさえ理解に苦しんでいるようで、ここ最近彼らはとうとうクリスタル研究を投げ出したようです。
このアドバンテージを最大限に活かすべく、スクルフィル自治国のクリスタル技術は門外不出とされています。

そもそもクリスタルとは
クリスタルは、浮遊機関の発する緑色のエネルギーが結晶化したものです。
アーキル連邦が何気なく使っている浮遊機関が実はクリスタル技術と近縁だった、というのは皮肉です。
浮遊機関は宙に浮くので、クリスタルにも浮遊力が詰まっているのかと考えがちですが、どちらかと言うとクリスタルには純粋なエネルギーが詰まっていると言ったほうが良いです。
このクリスタルや浮遊機関に使われている"エネルギー"は、高純度のエネルギーに結びつこう、同調しようとする声質を持っているので
浮遊機関を搭載した空中艦(もっぱらアーキル艦隊)が近づくと、機関はたちまち浮力を失い(エネルギーが昇華する)沈んでしまいます。
浮遊機関の発光部は不安定なので水に触れると暴発しますが、クリスタルは高度に洗煉されているので水をかけても問題ありません。
でも注意、火にかけると醜い石になってしまいます。
余談ですが、オデッタ人民国の古い地層にはこの石が多く残っているようです。かれらもおそらくクリスタルの運用法を解明していたのでしょう…

 

歴史

スクルフィル自治国は、旧文明砲が以後の新生パルエ文明では古参勢に相当します。
肥沃で暮らしやすい大地ゆえに、常に異民族の侵入(特に六王湖からの侵入者)を受け続けたスクルフィルは、はやくから専守防衛に勤しみます。
そのため早くから国民が団結する土壌ができていて、パルエ歴400年台ごろまではクランダルト帝国よりも国力・政治力ともに強く、南半球で一時代を作っていました。
しかし、帝国が勢力を拡大し、友邦オージアを打ち破りついにバセンまでもが陥落すると、スクルフィルは帝国との戦いを決意しました。
クリスタル技術はあっても、戦艦などを持たないスクルフィルは近隣国から装備を改修し、独自流に改良、ミルフィーユのようないやらしい防衛戦を張って死闘を繰り広げました。
この帝国との戦いを決したのは、クリスタルのちからでした。
クリスタルの発する波長が帝国軍の生体器官を狂わせ、帝国は大混乱に陥ります。
当然クリスタルをしらないクランダルティンはスクルフィルを魔女の使いと恐れましたが、同時にメンツが潰れるのを良しとしなかった。
そこにつけ込み、「じゃあ属国になってあげてもいいよ、でも責めないでね」と交渉したのがスクルフィルの外交のうまさと言ったところでしょう。
実はスクルフィルも被害甚大で、王都の防衛戦力もほぼ底をついていたそうです。
外交とクリスタル、これこそスクルフィルの根幹にあるものだったのです。

 

 

 

スクルフィルは大まかに5つに分けることが出来る 鉱山区 クリスタルを採掘する 加工区 加工職人の仕事場 城下区 貴族や大体の国民が住んでいる 第一農場区 主に畑など 第二農場区 主に畜産など

最終更新:2021年05月27日 22:27