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明治の巨大ヒーロー
ウルトラマンなど、巨大ヒーローの源流はどこにあるのか。
一般的に元祖だとされているのは手塚治虫のビッグXで、これは薬の力で鋼鉄の体を持った少年が巨大化しナチスの残党と戦うという作品だ。手塚にはマグマ大使などの作品もあり、巨大ヒーローの先駆者ということになるのだろう。
これ以前に存在した巨大なヒーローとしては、加藤清正がいる。加藤清正 小倉秀貫 博文館 明治30イラストからも分かるように、加藤清正というのはかなりデカい。
明治のフィクションの世界で、加藤清正は史実から離れ、徐々に巨大で偉大になっていく。最終的にその身長は約2.3メートルにまで伸びている。
この時点で十分に巨大だが、戦闘時にはさらにデカくなる。
金色に輝く鎧の下に毛糸五枚を着用し、約1メートルある堅烏帽子型の手細工の兜を頂上にかぶってる。これでトータル3.3メートル、さらに兜には毘沙門天王の前立てが付いており、どういう仕組みか知らないが、ものすごい勢いで輝く。
さらに巨大な片鎌の槍を小脇に掻き込み、腰に付けた麻袋には16L分の干飯が入っており、乗るのは帝釈栗毛の大馬である。遠目に見れば大きく強い塊にしか見えないだろう。
もうひとつ、面白いことがある。
ウルトラマンの造形は弥勒菩薩、マグマ大師は地球の創造主によって作られている。巨大なヒーローは人知を超えた存在で、神に近いということなのだろう。
それでは清正はといえば、実は明治の物語群の設定上では、毘沙門天の生まれ変わりだとされている。つまり清正も人知を超えた存在として扱われているのである。そんなわけで、個人的には巨大ヒーローの源流となったのは、加藤清正じゃないかと考えている。「明治の巨大怪獣」へ続く。
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大正時代のジョジョっぽいイラスト
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ッ!について
ビックリマークというのは勢いを出すために使われます!!!
ビックリマークに促音を加えると、さらに勢いが出ますッ!!!
この様に『ッ』と『!』を合わせて『ッ!』とすることによって、さらなる勢いを出すという使用方法があります。取り立てて変でもないんですけど、歴史的に見てもこれは正しい使用方法です。
日本語の文章の中で『!』が使われ始めたのは明治二〇年代、日本で多用したのは二葉亭四迷の『浮雲』の三篇が最初だと思います。『浮雲』三篇以前だと、日本人による桃太郎などおとぎ話の英訳本に出てきます。英文ですから出てきてあたりまえなんですけど、この時代の英語教本などではビックリマークが出てこない本があったりします。まあ知らない人は知らない記号だったのでしょう。そんなわけでビックリマークが一般的に普及し頻繁に使用されるまでには、浮雲で多用されてから二、三十年の時間が必要でした。
明治三五年あたりは微妙な時期で、新し物好きな人は『!』を使います。
それでは『!』が嫌いな人はどうしていたのかというと『ッ』で代用をしていました。
この文章も、文末に『ッ』を付けることによって勢いを出しています。『!』を見慣れない人であっても『ッ』は知っていますから、知的レベルの低い小説なんかでは、わりと長く『ッ』は使用されていました。
この様に『ッ』(勢い)と『!』(勢い)を合わせて『ッ!』(さらなる勢い)というのは、合理的な使用方法だと思います。
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