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  • 明治には十々目で止めを刺していた

    2014-11-26 16:1338

    『止め』を刺すというのは、息の根をとめるという意味で使われているが、古い文章を読んでいると『十々目』を刺しているものがある。

    こちらは大正時代の新聞から。



    英国戦後の農業策 倫敦特派員 下田将美 時事新報 大正九(一九二〇)

    江戸時代の浄瑠璃『菅原伝授手習鑑』だと「とゞめに及ばぬ切り捨て、切り捨て」となっている。どうやらあまり古い用例ではない感じ、江戸と大正の間にいる明治だとしっかり『十々目』が使われている。




    怪傑金忠輔 神田伯海 講演[他] 樋口隆文館 明治四三(一九一〇)年

    十回も刺したら生命がないって意味なのだろうか?面白いのでさらに調べてみると、明治三四年にまで遡ることができた。明治の中頃から大正くらいまでは使う人がいたと考えても良いだろう。

    それより古い用例はというと、もう『十々目』について調べるのには飽きたので、この話はこれで終りです。




    侠客布袋之市兵衛 桃川燕林 口演[他] 三新堂[ほか] 明治三四(一九〇一)年


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  • 大正時代のヤバいは危険いで明治のヤバいはヤホイの仲間だった

    2014-11-17 12:0684

    火車軍次 : 韋駄天 第二編 旭堂南陵 口演[他] 島之内同盟館 大正一(一九一二)年 1912

    大正時代は危険いと書いて、ヤバいと読んでいたらしい。それじゃ明治はどうなんだって調べたところ『日本隠語集』 (稲山小長男 明治二五(一八九二)年)に、『ヤホイ又はクライ又はヤバイ』とある。

    ヤバイ、クライはなんとなく理解できるが、ヤホイの意味が分からない

    ちなみに、夜に匍匐(ほふく)する様からヤバいとなったという俗説があり、『隠語辞典』 (栗田書店出版部昭和八(一九三三)年)でもそう解説されている。


    不都合を意味する『やば』から来てるって説もあって、こちらは江戸時代からある。

    「おどれら、やばなこと働きくさるな」
    東海道中膝栗毛

    だからなんだって言われると、なんでもないですって感じなんだけど、私はヤホイが気に入りました。



  • より良い日本語文書の作製支援ツールを作りました(Emacs向け)

    2014-11-14 16:201

    より良い日本語文書の作製を支援するツールを作りました

    より良い日本語を文書の作製を支援するツールを作りました。Nippon Go Sien を省略しnipposi と名付けました。

    このツールを使用すると、文章から違和感を減少させることが出来ます。さらになめらかで洗練された文章を作る支援もします。

    ただし日本語の表記ゆれや誤字の指摘などはしません。

    今のところ使用できるのは emacs のみです。さらに私はプログラム能力が高いとか低いとかではなくて、開発言語はグーグル検索で開発環境はコピペみたいな感じですから、emacs でもまともには動かないかもしれません。

    機能


    ダウンロードとマニュアルは次のリンクから。

    https://github.com/ichibeikatura/nipposi

    設定を終え、テキストファイルを開くと、次の様に表示されます。






    色が付いた場所を確認し、微妙に思えたら書き直します。これを繰り返すことで、より良い日本語が完成するはずです。

    その他に出来ることはありません。とても静かなツールです。

    考え方


    考え方の基本は次の三点です。

    1. 文末で文章の印象が大きく変わる
    2. 助詞周辺に重要な言葉が置かれやすい
    3. 手書きとコンピュータを使った文書の作製は間違える場所が違う

    少しだけ解説すると、同じ文末が続くと単調な文章になってしまうため、色を変えて指摘します。ちなみに全ての語尾は網羅していません。色が変化する語尾と、変化しない語尾のバランスを良くすると、自然になめらかな文章になります。

    助詞というのは文章の要ですから、こちらも着色します。色が変り助詞周辺が目に入ることによって、効率良く文章の微調整が可能となります。

    あと次の論文から反映できる部分は反映しています。

    http://ci.nii.ac.jp/naid/110003743558

    その他、多用されると違和感のある表現、コンピュータ特有のミスなども色を変えて表示します。

    次になにもできないという機能についてです。

    誤字の指摘や、より良い文章のアドバイスという機能はすでにありますが、表示が押し付けがましかったり、操作が面倒だったりする場合がほとんどです。このツールの場合は、書くという事に集中したい時には、自由に無視することができます。書いている途中で使いたくなれば、意識するだけで使えます。

    さらに言いますと、あえて違和感のある表現をしたい場合には、押し付けがましいツールは邪魔でしかありません。このツールは色を変えるだけですから、違和感のある表現を書く際には、ガイドラインとして使用することすら可能です。

    ToDo

    今は柔らかい文章では上手く動きますが、堅い文章だと少々厳しい。特殊な文体は別として、だいたいの文章でだいたい動くように設定をチューニングしたいところです。

    お餅を食べたが、お餅が食べたい。その後に花火を見た。

    この様に一文に同じ単語が含まれている場合には、指摘できるようにしたいと考えています。こちらはわりと頑張ったんですが、どうしても結果がおかしくなってしまうため、今はコメントアウトしてあります。誰かに作って欲しい。

    お正月でなくともお餅を食べることは可能ではあるとはいいながら、やはり盛り上りに欠けるため、代案として生麩や芋餅、あるいは暖い鍋などを検討したが、満場一致とはならず、苦肉の策として映画館に行き、ポップコーンを食べようという話になったため、私たちは一同揃って外に出掛けることとなった。

    このように長すぎる文章も読み難いので、やんわりと指摘したいと思っています。誰かに作って欲しい。

    それに加えて誰でもいいから外部に設定ファイルを持たせて追加のキーワードを読み込ませたりする機能を付けて欲しい。そもそも暗中模索の五里霧中で書いた八方破れのプログラムなので誰でもいいから全部書き直して欲しい。

    あと大抵の高機能エディタなら、同じようなものを作れると思います。圧倒的に便利だったり、ものすごく改善されるわけではないけれど、自然に文章が改善されていく面白い考え方なので、お暇な時にでもお試しください。