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大量の電子書籍をスマートフォンで快適に読む(履歴同期編)
読んだ本は忘れてしまう
多読する人は、自分が読んだ本を忘れてしまう。だから読書履歴はそれ自体が非常に重要な情報で、絶対に記録しておきたい。さらにいうと読書メモも保存しておきたい。
パソコンでは読書履歴と読書メモを一ファイルに保存している。そんなわけでスマホで読んだ書籍の履歴もこれに反映できるようにする。同期は FolderSync で
履歴やメモを同期するということを意識したくなかったので、全てのファイルを DropBox に放り込むことにした。
使っているのは FolderSyncというアプリを使っている。使い方はここに詳しく書かれている。履歴やメモが入ったフォルダを、2時間ごとに DropBox に送る設定にしてある。こうすることで、概ね気にすることなく、いつのまにか同期が終っている。無線経由でパソコンと直接同期したほうが効率的なのだが、なんだかんだでこの方法が一番失敗しにくい(ような気がする)。au の LET プランとかなので通信制限がなく気にすることもない。
他のアプリでも同じことが出来るのかもしれないが、なんとなくこれを使っている。
Perfect Viewer の履歴形式は SQLite
Perfect Viewer の履歴には、SQLite が使われている。
だから SQL コマンドを使って、データを抜き出す必要がある。
私は SQL の知識が皆無だったので、検索しまくって対処した。次のようにすると、ファイルパス含めた書籍の名前とUNIX時間形式でファイルを開いた時間をテキストデータとして保存することが出来る。sqlite3 perfectviewer.db
.output data..txt
select distinct full path TEXT, last date from bookhistoryUNIX時間のケタ数が普通より多いんだかなんだか分からないけど Perfect Viewer から抜きだした状態だと、6916年 11月20日 金曜日 10時30分39秒 JST というようになってしまう。下三桁を削ると普通の時間になる。Mac だと 『date -r "UNIX時間" +"%F %H:%M:%S:"』 みたいにすると、UNIX時間を普通の時間に変換できる。
パソコンのフォーマットと合うように、ファイル名で検索し、書誌情報を探し当てて、日付と一緒にファイルに書き込むみたいなことをしているのだが、スキルがなさすぎてシェルスクリプトでシェルスクリプトを作り、シェルスクリプトでシェルスクリプトを実行するみたいな愚かなことをしている。
直したい気もするけど、動いてるから惰性で使っている。メモ
- 普通に使える
- テキストファイルで保存できる
- 自動的にファイル名を日時にしてくれる機能がある
この条件をクリアしている Simple Notepad を使っている。
日時のファイル名は自分でフォーマットを付けることが出来る。履歴の時間と合わせることで、書籍の題名を入力しないでも、どの本のメモか分かる。
このソフトは、特に不愉快なところもなく、普通に動いてくれるというのが良い。アップデートもわりと多いので、安心感がある。
まとめ
同期については考えずに済み、書名と時刻に関して自動的に読書メモに付け加えることに成功している。読書メモだけは手作業でコピペしている。
手作業というのは、やらなければ出来ない作業であり、どんなに簡単であっても負担になって嫌になる可能性がある。この辺りは今後考えていきたい。 -
明治のチンピラ
チンピラというものは強い。散歩中、戦車に乗ったチンピラに直面したら、大統領だって恐れを抱く。
そんな恐いチンピラだが、その語源はどうやら謎らしい。チンピラとは本来、小物のくせに大物らしく気取って振舞う者を嘲う言葉である。ここから不良少年や不良少女のことをチンピラと呼ぶようになる。昭和になるとヤクザかぶれした町の不良やヤクザの中でも下っ端の地位にある者をチンピラと呼ぶようになる。ただし、本来の意味が前提で使われており、下っ端ヤクザでも風格のある者に対してはあまり使われない。
http://zokugo-dict.com/17ti/chinpira.htm語源由来辞典では、『ちんぴら』は大正、昭和初期だと子供のスリという意味合いがあり、大阪の子供をあざける『ちんペら』が転じて『ちんぴら』となった説や『陳平』が元になっているといった話が紹介されている。
明治にまで遡ると、こういう意味合いを持っていた。
日本隠語集 稲山小長男 編 後藤柳兵衛 明治二五(一八九二)年減食扶持というのは、囚人の減食処分の意、この他に小児という意味があった。
同上
娘が『ガル』老女は『サンバ』、老人『ヤジキカシ』または『コーピン』、大人が『ヨチ』というのはなにか法則性がありそうだが、よく分からない。
この他、滋賀県では少年、京都府では少年犯罪者の意味を持っていた。明治の二〇年代には『チンピラ』に、子供の掏摸という意味合いはなかったように思える。
それでは『チンピラ』が子供の掏摸になったのは何時のことなのかというと、私が見た中で最も古いのは明治三〇年の小説に出てくるこれだ。
三ツ坊小僧 三省社一瓢 講演[他] 中村鍾美堂 明治三〇(一八九七)年 1897
そのまま小掏摸(ちんぴら)となっていて、作中でももちろん子供の掏摸の意味で使われている。関西ではスリのことを『チボ』『チャリンコ』と呼んでいたことも考えると、『チ』になんらかの意味があったのだろう。
小さい掏摸というのは当て字、この作品の出版社は大阪にあるのだが、当然ながら書籍は全国に出荷する。チンピラの意味を明確にするため、小さな掏摸としている。
この物語の主人公は、十一歳で八十六両の金を盗み取り、十二の時には詐欺で数百両を稼いでいるため、小掏摸(ちんぴら)ではなく本名の重吉さん、あるいは三ツ坊小僧と呼ばれている。明治の三十年代には、チンピラには半人前という意味付けがされていたことは確かのようだ。
ちなみに昭和に入ると、徐々に本来の意味が失われはじめていて、単純に小さいという意味で使われたりもしている。
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全ての相撲好きにお勧めしたい無料で楽しめる大正時代の小説
雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年
小野川喜三郎 VS 雷電為右衛門
これは近代デジタルライブラリー(http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/908532)で公開されている資料です。
とても面白いんですが、近代デジタルライブラリーのビューワーは読みにくい。そんなわけで、1440x1080 の画像を zip にしてまとめたものを用意しました。アマゾンでは1冊100円でkindle向けに変換した近デジ資料販売してるけど、俺はそんなケチくさいことしない。無料です。
ダウンロードは Google Drive からどうぞ。
雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年をダウンロード
zip で固めた画像は、MacならSimple Comic Windows なら Leeyes iPhone ならば有料だけど ComicGlass 無料のが良い人は自分で探してください、Android なら Perfect Viewer を使うと読めると思います。
『雷電爲右エ門』は史上最強の力士である雷電爲右エ門が主人公の物語、当然ながら雷電の一生が描かれるんですが、その他、大量の伝説的な力士が出てきます。
日本には相撲物語といったジャンルがあって、これを読んでおけば、だいたいのところは把握できるんじゃないんでしょうか。
雷電や各種相撲取りの活躍のついでに、相撲マメ知識も大量に語られます。例えばマッタの元祖やら、弓取式の由来、相撲の故事来歴などなど。
物語のストーリーは今の人からすると、かなり不思議な雰囲気だと思います。メインストーリーはもちろん雷電なんですが、いくつものサイドストーリーが並行して語られます。例えば初代横綱明石志賀之助が出てきたり、小野川喜三郎が妖怪退治をしたり、野見宿禰まで登場します。
そんなわけで、小説として読むと混乱してしまうかもしれません。文体もかなり独特です。あくまで読み物だと認識し、ひとつひとつのエピソードや小話を楽しむのが読破のコツです。
変った雰囲気なのも当然で、実はこの物語、小説ではなく講談速記本と呼ばれるものです。建前としては講談師が語る物語を速記し、書籍にしたのが講談速記本です。ただし大正時代にもなると、過去に出版された作品を参考にして、新作を出すようになってきます。参考というよりも、そのまま書き写したものさえあります。とにかくこの時代の作品は速記をほとんどしていません。
現代の感覚では速記してると言い張りながら、盗作してるだけの作品になっちゃうんでしょうが、当時としてはあまり問題になりませんでした。そういうものとして、受け入れられていました。
面白いことに幾人もの人が語り、書き写すことによって、物語は少しずつ変化し、時に洗練され時には劣化していきます。この作品はかなり磨き上げられている部類で、講談速記本としてはなかなかの出来栄えです。この物語の元になった物語もあったりするんですけど、細かいことは気にせず楽しんでください。
最後に注意点を。
講談師見てきたような嘘を言いというように、この書籍に書かれている知識やエピソードは、必ずしも真実だとは限りません。虚実とりまぜて語られてます。
私自身は相撲の知識が皆無なので、普通の物語として楽しめましたし、相撲の知識が豊富な人は、間違い探し的に楽しめると思います。内容には嘘があるにしろ、日本が誇る優れた相撲物語を知ることは意味のあることです。相撲に興味がある人も、そうでない人も、お暇ならどうぞ。
雷電為右衛門 昇竜斎貞丈講演 博文館 大正七(一九一八)年をダウンロード
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