京見峠から、尾根を更に東へ
しばらく平らな山道が続きました
太陽が出て気温が上がってきたので
汗がじんわり、、いい感じです
田井先生
『もうすぐ山頂ですよ』
最後の急傾斜を綱を伝って登ると
標高296m、長尾山山頂に着きました!
《手前に見えるのは広沢池》
眼下の景色が、いっそう広く見えます。
朝、煙っていた空はよく晴れて抜けるよう。
同じく、山を歩いていた人に出会い
『こんにちは』と挨拶
田井先生
『さあ、ここから砥石山までもう少しです。
歩いていると山道に砥石らしき石が出てきますからねー』
さすが、元小学校の先生です
大人の私でも興味を引くように
多くを語らず
先導してくださいました
山頂から
北側の斜面を下って行くと
白や、黄色がかった平たい石が
道に見えてくる様になりました。
これが、砥石の破片?
心なしか、今までとは違う空気です、、
その石の数が次第に増えてきた
かと思うと、突然目の前に現れたのが
砥石採掘場跡でした!
わたしは
『わあー!』と思わず感嘆の声
大きな口を開けた
採掘の入り口は、吸い込まれそうなくらい
深くて、暗く、、底が見えません
恐る恐る近づいて写真を撮るのが精一杯
『凄いでしょ!』
田井先生は、満足気に笑っています。
何しろ先生一番押しのスポットでしたからね。
穴の側には、今すぐにでも使えそうな
大きな砥石の破片がありました。
キメが細かく、表面がツルツルしています。
聞くところによると
この辺りの砥石は、刃物の仕上げ研磨に欠かせない良質の砥石だとのこと。
古来から、名刀が数多く生まれました。
安価な合成砥石が持て囃されるようになり
いくつもあった天然砥石の採掘場は、こうして、穴が開いたまま置き去りになっている。
その穴が、時代を物語っていました。
目的地に別れを告げて
長尾山山頂に戻り、しばし休憩
先生が持ってきた飴ちゃんを
口に放り込み、冷えた緑茶を飲みました。
《砥石採掘場跡から長尾山山頂に戻り休憩》
新緑の景色を見ながら
わたしは思いました。
古墳あり、史跡あり、野菜あり
北嵯峨の楽しみ方は深い!
来た道を戻り
ポンポコ峠についたら
行く時は霧がかかっていた愛宕山が
その姿を見せてくれました。
そして、山を降りる頃、東には比叡山が!
嵯峨天皇陵から片道40分のコース
急がなければ安全に歩ける山道なので、
是非チャレンジしてみてくださいね!
※参考までに手書きの地図を掲載します!