コネクタ(connector)とは、電気、電子回路において、配線を接続するために用いられる製品のことです。電線をはんだ付けや圧着などで接続した場合、取り外すときにはケーブル切断などが必要になり再接続は困難ですがコネクタを使用した場合は、手また は簡易的な工具を用いて容易に繰り返し脱着することが可能となります。
コネクタはその優れた利便性により、電気を使用する機器類には必ず使用されています。
これらのコネクタは、いずれも信頼性が重要であり、適切な製品設計と品質管理が行われていない製品では正しく機能しないばかりでなく、発熱や火災といった事故につながる危険性もあります。
現在、コネクタは使用する電線の太さ、本数、形状、又は使用環境や使用目的ごとに非常に多くの種類が存在しています。日本端子では自動車の電気配線に使用される、きわめて信頼性の高いコネクタ、家電関係で使用される電源系コネクタ、信号系コネクタ、防水防塵コネクタ、多極コネクタなど、大小さまざまな種類の高性能コネクタを多数設計製造しております。
日本端子は、創業間もなく自動車向けコネクタの製造をスタートし、自動車産業の発展とともに歩み続けてきました。自動車内部に縦横無尽に張り巡らされたハーネス向けコネクタ0.64形(025)~6.3形(250)をはじめ、近年では超小型0.5形(020)コネクタやEV/HEV用の大型コネクタに至るまで、あらゆるサイズの自動車向けコネクタに多くの実績を残しています。
その他、異種金属をプレスで一体成形する2ピース構造の端子、難加工材と呼ばれるインコネル材のプレス加工、インサート成形や組立による高付加価値を有するコネクタなど、新しい製品の開発にも積極的に取り組んでいます。また、自動車向け端子・コネクタに要求される性能試験及び耐久試験を行うための試験設備 も有しており、ユーザの要求に対しトータルにサポートすることができます。日本端子は、積み重ねてきた実績と日々の研究により、高品質の自動車向けコネクタを供給するサプライヤであり続けます。
日本端子の金型は、次の4項目の実現に向けて取組んでいます。
金型は、日本端子の主力製品のひとつである端子を成形するためのメインツールです。
プレス加工では、均一な厚みの金属材料を連続的に安定して加工できます。特に順送金型によるプレス加工は、最も生産性の高い加工方法のひとつで、数十にも及ぶ工程を同一の金型に配置し、1ストローク毎に次工程へ材料を送りながら加工するため、高精度かつ高速な加工を実現しています。順送金型は複雑な構造となるため、金型の設計には高度な技術が必要とされます。日本端子では、このプレス金型技術をコア技術に位置付け、日々研究に取り組んでいます。
近年、自動車関係や電子機器関係の高性能化や環境、省エネに対する意識の高まりにより、優れた機械的特性、耐熱性、耐環境性を持つ材料の使用が増えています。これらの材料は、優れた特性を示す反面、端子形状を成形するためのプレス加工性が著しく悪いという特徴を合わせ持つことが多々あります。
日本端子では、これらの難加工材と呼ばれる材料に対して、金型の材質や表面処理、トライボロジー研究など、あらゆる方向から検討を重ね、革新的な加工技術を確立しています。
巻取り機はスタンピングされた製品をリールに巻取る装置の事です。
プレス機を停止させることなくリール交換が出来、高い稼働率を維持するための重要な役割を担います。
日本端子では巻取り機の設計・製作も自社内で行い、長年培った技術でプレス機との高い連携を図り、稼働率向上を追求しています。
プレス機と巻取り機の中間に位置する形状確認装置は、日本端子オリジナルのオンライン製品検査装置です。
様々な形状の製品に対応すべく、レーザ式、カメラ式を揃え全製品、全数の品質を保証します。
スタンピング加工された製品に異常が発生すると、本装置がプレス機、巻取り機を瞬時に停止させ、異常品の流出を早期に防ぎます。プレス機、巻取り機、形状確認装置を連携することで、高品質のオンライン一貫生産システムを構築しています。
コネクタを生産するための設備です。
部材供給、端子挿入、検査などを自動で行い高品質、高タクトを誇ります。
製品の形状に合わせて様々な組立機を自社で開発しており、自動化による省人化に取り組み、コスト低減を進めています。これら組立機で生産されたコネクタ製品は、自動車、家電などに使われています。
検索中...