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♪~
♪「ヤジロベエみたいな正しさだ」
♪「今この景色の全てが」
♪「笑ってくれるわけじゃないけど」
♪「それでもいい これは僕の旅」
♪「昨夜の雨の事なんか覚えていないようなお日様を」
♪「昨夜出来た水たまりが映して キラキラ キラキラ」
♪「息をしている」
♪「高く遠く広すぎる空の下」
♪「おはよう 僕は昨日からやってきたよ」
♪「失くせない記憶は傘のように」
♪「鞄の中で出番を待つ」
♪「手探りで今日を歩く今日の僕が」
♪「あの日見た虹を探すこの道を」
♪「疑ってしまう時は 教えるよ」
♪「あの時の心の色」
(百音)私 こっちに戻ってきてもいいかな?
(未知)え…。
こっちって 気仙沼?
島に帰ってくんの?
だって… 仕事 どうすんの?
今やってる仕事はきちんと説明して降ろさせてもらう。
会社には こっちでできる仕事提案してるけど駄目だったら 辞める。
こっちで何か 気象の仕事探す。
そんなのないよ。分かってる。
でも…。
戻ってきたい。
何で?
私 今ね 地域密着型の気象情報の活用っていう事業を 会社に提案してる。
今日 ここに来て 私が目指してたことは間違ってないって思った。
今回みたいな 狭い範囲で起きる突然の災害を減らしたい。
すごいね。
みーちゃんだって 地元に貢献してる。
カキとワカメの研究してるだけだよ。
♪~
何で 私に聞くの?
戻ってきていいかなんて。
それは…。
このうち ずっと守ってきたのはみーちゃんだから。
私がやだって言ったら戻ってくんの やめんの?
そんなごど聞かれても困るか。
やめる。
みーちゃんが嫌だって言うなら 戻んない。
それは当然だと思う。
何で。
私は ここから逃げたから。
違う。
いられなくしたの私だよ。
違う。
でも…。
私 ひどいこと いっぱい言った。
お姉ちゃん 津波見てないもんね。
みーちゃんは悪くない。
あの時…。
本当は もっと受け止めてあげたかった。
でも できなかった。
自分のことで精いっぱいで。
もう一度 やり直させてほしい。
お姉ちゃん…。
いいよ。 戻ってきなよ。 何言ってんの。
いいに決まってる。
2人で 島ごと? 気仙沼ごと?盛り上げよ。
盛り上げるって柄でもないけど。うん。
私 このあと出勤なんだ。
ちょっと寝とこうかな。そうした方がいいね。
じゃあね。
♪~
まだ何もしてない。
(耕治)皆さん 本当に ありがとうございました。
(亜哉子)お世話になりました。
(耕治)あっ 町まで車で行きますんで乗る方いたら 一緒にどうぞ。
俺…。ああ どうぞ どうぞ。
ありがとうございました。
もう東京に帰れ。
モネには モネの仕事があんだから。
うん そうよ。 こっちは 大丈夫だから。
分かった。じゃあな。
うん。
(耕治)行ってきま~す!行ってらっしゃい。
私も もう出るけど お姉ちゃん東京帰んなら 駅まで送ってくよ?
すぐ支度する。うん。
悠人君と 亮君は? 車で来たの?町帰るなら 乗せてくけど。
(亮)悠人のに乗せてもらってきたから帰りも悠人ので帰るわ。
(未知)分かった。あっ お姉ちゃん。ん?
三生君の断髪式の時には 帰ってきなよ。うん。
(三生)みーちゃん 断髪式じゃなくて 得度式!
ごめん。(笑い声)
じゃあ また そん時な。うん 帰ってくる。
ごちそうさまでした。
♪~
(菜津)あっ おかえりなさい。ただいま。
先生 来てるよ。すいません。
♪~
すいません 待ってもらっちゃって。
(菅波)いや 擦れ違いになると思ったからよかった。
でも 早かったね。うん。
どうだった?
行ってよかったです。
そっか。
先生は もう行くの?ああ もう少し。
そっちは ちょっと時間ある?うん。 また夜 出勤行くまでは大丈夫。
会ってもらいたい人がいる。ん?
(宮田)よし! 今日はこの温度調整箱を交換したんでねこれでいけると思いますよ。すみません 昨日も今日もで。
ちょっと待って。
これで どうかな。
(ボイラーの音)
うん 温まってます。
ああ 直った! よかった!
営業所に この部品が残っててよかった。
これで しばらくは まだ使えますよ。
おかげさまで。 ありがとうございました。いえいえ。
あっ じゃあ こっち どうぞ。お茶でも召し上がってください。
ああ すみません ありがとうございます。
どうも 宮田彰悟といいます。初めまして 永浦百音です。
菅波先生の 元患者の 元ホルン奏者です。え…。
彼は 僕の意見に賛同して今 手術をしたいと言い主治医は しかたなく それを のみました。
でも そのあと…彼が プロの演奏家に復帰することはありませんでした。
うん。
偶然 先生と6年ぶりに再会しまして。
いや~ 驚きました。本当に。
まさか 先生の方から声をかけてくれるなんて。
先生も変わりましたね。
昔は 全然 ぶっきらぼうで。
宮田さんも 変わりましたよ。
こんなに明るくしゃべれる人じゃなかった。
あの時は 病気のことで不安でしょうがなくてつい先生に寄りかかっちゃった。 フフ。
当然です。(宮田)ごめんごめん 笑えないね。
で 今日は これを。
♪~
あ…。
昨日 帰り際に今日 ここで吹いてくれって頼まれちゃって。(菅波)すいません。
(宮田)聴かせたい人がいるとか言っちゃって。 ねえ?
(菅波)演奏も もちろん そうなんですが昨日の宮田さんの話が僕には とても響いたので。
あ… フフ。
先生 私ね 最近 またホルン吹いてるんですよ。
そうなんですか。
これが また どうしたものかと思うんですが息子がね 音楽が好きなんですよ。
小学校 入って 音楽クラブなんか入ってリコーダーだの鍵盤ハーモニカだの吹き始めてまあ 家の中で うるさいんです。
妻が何度注意しても 駄目で。
そんな時 しまってあったホルンが見つかっちゃいましてね。お父さん やってたんなら吹いてくれ 吹いてくれって。
息子は 私の事情なんて知らないから無邪気なもんで。
吹いて 吹いて。
(宮田)でも 何か 自然と手に取れたんです。
(宮田)吹いてみたら 案外 音が出て。でも 5年間 ケースも開けてなかったしほら 息も続かないしね。でも 息子は 大喜び。
お父さん すごい すごいってスタンディングオベーションの拍手喝采です。
最高でした。
♪~
それで 今日は思い切って持ってきてみました。
♪~