磁気治療器のオーナー商法を展開して破綻した「ジャパンライフ」の巨額詐欺事件で、元会長の男が、初公判で起訴内容を認めた。
ジャパンライフの元会長・山口隆祥被告(79)は、2017年、磁気治療器のオーナー商法をめぐり、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していたにもかかわらず、業績が好調のように装い、高い配当を約束したうえで契約をもちかけ、顧客延べ23人から、あわせておよそ1億6,500万円をだまし取った罪に問われている。
初公判で、山口被告は「起訴内容はすべて認めます」と認めたうえで、「創立当初から客をだます目的で始めたのではないことをご理解いただきたい」と述べた。
一方、検察側は、冒頭陳述で「山口被告が業務全般を取り仕切っていた」と指摘した。