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野々村真(57)直撃「私はなぜ菅首相を批判したのか」

「週刊文春」編集部

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退院直後の野々村(本人YouTubeより)
退院直後の野々村(本人YouTubeより)

「もっと早く辞めていただきたかった」

 菅義偉首相の総裁選不出馬を聞き、『バイキングMORE』(フジテレビ系)でこう言ったのは立憲民主党の議員……ではなく、タレントの野々村真(57)だった。

 野々村は7月30日にコロナ感染が判明し、自宅療養していたが重症化したため入院。一時はICUに運ばれた。『バイキングMORE』関係者が言う。

「入院中、病院で撮った動画を送ってくれましたが、無精髭が生え、痩せこけていて、『死んでしまうのでは』と恐怖を感じました。退院が決まった時は、本当にホッとしました」

 5キロ痩せた彼がスタジオに戻れたのは9月13日。制作陣は花束を用意し、MCの坂上忍は、「まこちゃんがいない間、スタジオが円滑に回って」と、ジョークで温かく出迎えたのだ。

 
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 野々村は今年、芸能活動40周年。いいとも青年隊でブレイクし、バラエティやドラマに引っ張りだこに。

「“おバカキャラ”の走りでした。売れた後も所属事務所のスターダストをもじり、『僕はスター組ではなく、ダスト組です』と自虐ネタを言うなど、低姿勢な態度は変わりません」(芸能記者)

 元アイドルの妻・俊恵さんと95年に結婚すると、「恐妻家キャラ」も定着。35年間出演する『世界ふしぎ発見!』(TBS系)の司会者・草野仁が語る。

「本当に恐妻家です(笑)。お財布もがっちり握られている。3人でゴルフに行った時も真君がエスコートし、飲み物を注文してあげるなど、気を遣っていました」

 野々村を芸能界で支えるもう一人の人物が坂上だ。

「85年にドラマで共演し、意気投合。結婚前の野々村夫妻のデートに、カモフラージュ要員でついて行くほど。今も家族ぐるみで付き合う仲です」(前出・記者)

『バイキング』のコメンテーターに起用したのも坂上。野々村が療養中、坂上は妻・俊恵さんと毎日、連絡を取り合っていたという。

 野々村は退院後の9月6日、リモートで番組に出演。その際、普段の“おバカキャラ”からは想像できないような、冒頭の発言が飛び出したのである。

 さらに「安倍さん、麻生さん、二階さんたちの言うことで自分の言いたいことが言えなくなってしまう一国の総理ですよ」「政治のおかげで命を失っていることを絶対に忘れないで」と、糾弾したのだった。

「台本には演者さんのコメントはなく、今回もご本人が考えての発言です。スタッフは苦笑いしていました」(別の番組関係者)

 だがネットでは「政府批判しているけど感染したのは自分のせい」「菅さんだけの責任じゃない」と大炎上。

 菅首相批判の真意はどこにあったのか。本人が直撃に応じてくれた。

「本当の思いを伝えきれなかったかもしれません。言葉が足りなかったという反省はあります。医療従事者とかコロナで苦しんでいる方を助けたい一心でお話ししたことが、誤解を招いてしまいました。不愉快な思いをさせてしまった方には本当に申し訳なかったです」

――ご体調はもう大丈夫?

「大丈夫です。頑張りますのでよろしくお願いします」

“台風”に負けず、これからも本音を語ってもらいたい。

 

source : 週刊文春 2021年9月30日号

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