これは漫画 “闇金ウシジマくん”の主人公 丑嶋馨(うしじま かおる)の台詞である。
「世の中は金がすべて」とは思わないが、すべてに金が絡んでくるのは事実だと思う。
例えば、あなたが自分のやりたいことを紙に書き出してみるとわかる。
・親孝行(温泉旅行をプレゼント)したい
・今よりも安全な家に住みたい
・外壁塗装をしたい
・就職活動をしたい
などなど。
何らかのアクションを起こそうと思えば、お金が必要になるではないか。
就活はあまりお金をかけずにできるかもしれないが、やはり無料ではない。
僕がニュース番組のホームレス特集で知ったのは、
ホームレス生活をしている人が面接を受けるのは大変だということだ。
人間が失って困るものは命とお金で、その次に家がくるらしい。
家がなければ……日本国憲法が定める“健康で文化的な最低限度の生活”を実現できなくなる。
生活が詰んでしまうわけだ。
ゆえに経済的に逼迫したときは、食費や光熱費、水道代などの支払いを後回しにしても、家賃の支払いを優先させるそうだ。
家を追い出されてホームレス生活になると、身なりが乱れてくるという。
着替えがなければ、当然ながら衣服に体臭がしみついてくる。
こうした状態で就活をしようとすれば、まずは被服を購入しなければいけない。
服や靴がボロボロの状態で、面接を受けるのは難しい。
さらに履歴書を購入しなければいけないし、住所・連絡先なども必要になってくる。
「住所はないし、携帯やスマホも持っていないし、面接会場までの交通費もありません」となれば、就活するのは困難を極めるであろう。
「金がすべてじゃないが、すべてに金が必要だ!」という言葉は事実なのだ。