それはズバリ、お金のない人が借りるからだ。
住宅やクルマを購入したい、教育資金を借りたい、リフォームに使えるローンを探している、といった状況でキャッシングを利用する人はまずいない。
キャッシングの金利は15~18%が相場で、あらゆるローンのなかで群を抜いて高金利だからだ。
キャッシングは多目的に使えることを売りにしているが、実質的には生活資金を確保するためのローンである。
・食費が1万円足りない
・ボーナス支給を前倒しして旅行をしたい
・結婚式に誘われたけどお金がない
・財布に小銭しか入っていない
・飲み会でお金を使いすぎてしまった
などの状態で借りる人が多いわけだ。
生活資金を借りるという人は、収支のバランスが崩れていることが多い。 収入よりも支出が多いのだ。
ここでマイナス家計を補填するためにキャッシングを利用すると、当然ながら返済義務が生じる。
借金の怖いところは、返済した分だけ収入が減ることだ。
借りることが習慣化している人は、利息が膨らんで返済総額が大きくなり、今の生活を逼迫させてしまうのである。
……というわけで、お金がない人ほど本来は借金をしてはいけない。