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さてさて、今回のテーマは……
「遅すぎるわーッ!!」

はい。ごもっとも。弁解の余地はありませんので、せめて全力で記事を起こします。
今回はディオ=ブランドー改め、DIOが操るスタンド『世界(ザ・ワールド)』。

ディオの頭脳とジョナサン=ジョースターの肉体が融合した吸血鬼DIOの精神から、エンヤ婆が「弓と矢」を用いて覚醒させた、マッシヴなボディを持つ近距離パワー型スタンド。
一撃で人体を容易く破壊し、重機を軽々と放り投げる膂力と、人間の感覚では捉えることすら困難なスピードをもちながら、約10mもの射程距離を有する驚異の戦闘力。それだけでも他のスタンドを圧倒するに十分ですが、それ以上に恐ろしいのが『世界』の真の能力。
すなわち「時を止める」力をもつことです。その能力はほんの一瞬だった初期から、体感時間で約5秒へと成長、ジョセフの血を吸いパワーアップした後は、約9秒まで延長されました。
成長性Bというデータを考えるに、仮に最終決戦で承太郎に勝利していたら、DIOの宣言通り数分、あるいは数時間と強化し続けていた可能性すらあります。
そして、後に判明した更なる能力。それは「天国を創造する」力。DIOの死と、プッチ神父の介入により、その真の形は明確でなかったものの、スピンオフゲーム「アイズオブヘブン」によって「ザ・ワールド・オーバーヘブン」というIfが示されています。
まさにスタンドの頂点。他の追随を許さぬ絶対的なパワーを持ち、数多くの人々の運命に強く影響を及ぼしながら、遂に野望を達成することの叶わぬまま砕け散っていったDIOとスタンド『世界』。
大アルカナ『世界』の物語を読み解きながら、その在り様について考えてみましょう。
今回は3部以降の描写にも触れることになります。ご了承ください。
世界。
私達は日常的に、「世界」という言葉を用います。
「世界は広い」とか「世界観がどうのこうの」とか「男の世界」とか。
しかし改めてこの言葉の指し示すものについて考えてみると、案外はっきりしないことがあるのではないでしょうか。たとえば「全世界」という言葉。これは言い換えると「地球上全て」となるはずです。より詳しく言うならば「地球上に住む人間社会全て」。「宇宙全体」という意味で用いる人は、あんまりいませんよね。
あるいは「住む世界が違う」という言葉。これは「ふたつの異なる『世界』が存在すること」そして「私達が皆『世界』の中に住んでいること」が前提となるものです。
世界とは、単に一定の空間や世の中全体を指す言葉ではありません。それは人間という存在に強く依存しており、ヒトの意識によって認識されることで初めて「世界」と呼ばれるのです。
タロットの『世界』を読むにあたっても、この「ヒトの意識による認識」に注目することが、とても大切なポイントとなっています。

『世界』のカードについて、荒木センセイはかなりのアレンジを試みています。
特に大きな違いは、主題である中央の人物像ですか。RW版は薄布だけの裸像ですが、LL版のそれはローブをまとい、ほぼ全身を隠しています。両手に持った杖や人物を囲む円環、リボンなどの装飾は、より抽象化されたデザインとして配置されていますね。そして四隅に描かれた四種の獣には、ハートの紋様が追加。配置が左右逆なのは意図的なものでしょうか。背景の色が空を示す青から黄金色に変更されているのも印象的。RW版に比べ、より謎めいた雰囲気を感じますね。さすがはラスボス。
比較的わかりやすいRW版の方を見ていただくと、円環は月桂樹の葉で作られたもの。
上下には8の字に結ばれた真紅のリボン。四隅の獣は「人間・鷲・雄牛・獅子」です。
ウェイトの解説による暗示は「完成・約束された成功・旅」。
私からのキーワードは「自己実現」そして「終わりと始まり」です。
『世界』は全22枚の大アルカナ、その末尾に位置するカードです。No.0『愚者』が志し、No.1『魔術師』から始まった「フールズ・ジャーニー」、その到達点が、この『世界』。
つまり、カード中央の人物は『愚者』に登場する若者と同一の存在と言えます。
この人、一見すると女性のようですが、実は伝統的に「両性具有」であると解釈されてます。
両性具有とは「完全なる人」を具象化したもの。これまで『女教皇』『戦車』などで見られた二元論理の統合・融和を、肉体的にも精神的にも、完全な形で体現しているのです。
その事実を薄布によって隠しているのは「秘められた驚き」の暗示であり、ものごとの表面的な事象の裏側にある「真実の姿」を見抜く大切さを示しています。LL版に描かれている人物は、より秘密の存在を強く感じさせますね。
また、彼(便宜上、以後「彼」と呼びます)のとる姿勢―左足を曲げ右足の後ろへ組む―は『吊られた男』と同じもの。ここにも発想の転換や秘められた真実の力といった暗示は隠れています。この姿勢は木星のサインにも通じるもので、創造や発展、支配の力が宿るとされますが、一方で楽観視や高慢さにより足元をすくわれる危険も併せ持ちます。
彼が持つ二本の杖。これは『魔術師』が持っていた杖と同じもので、『魔術師』のもつ創造の力と、それを躊躇わずに用いる意志の力が彼にも宿ることをあらわします。ただし『魔術師』では描かれていた小アルカナの四スートは、ここにはありません。彼は既に模倣の過程を通過し、己が望む形での創造、理想の実現を行えるのです。それは、四隅に描かれた四つの属性を司る聖獣の顔によっても示されています。
この四聖獣は『運命の車輪』にも描かれていたもの。ただし『運命の車輪』ではそれぞれ全身が描かれていましたが『世界』では顔のみが、よりくっきりと描写されています。
この「四つの顔」は、聖書に登場する熾天使=最上位の天使を示し、彼が天上に祝福された者であることをもあらわしています。
さて『世界』の中心となり己の望みを実現する力を獲得した「彼」ですが、真の創造主である神そのものになったワケではありません。「完全なる人」といえどヒトはヒト。彼がその力を発揮できるのは、周囲に描かれた月桂樹の円環、その内側だけの限定的なものなのです。
月桂樹は古代ギリシャの太陽神アポロンの加護を受けた霊木。彼が神に祝福を受けるべき存在であり、精神的な高位にあることをあらわすと同時に、神そのものではないことを示します。
また、この限定的な世界の中で、彼が中央に位置していることは、彼がこの世界で大きな力を持つ一方で、彼もまた「世界の一部」であり「世界そのもの」ではないことをあらわします。
では、彼に許された「限定的な世界」とは、何によって定められるのでしょうか。
それは、これまで見てきた大アルカナに描かれていたすべて、『愚者』が体験し学んだ事柄。
すなわち「フールズ・ジャーニー」によって定められます。旅の中で彼が見聞きし、認識し、実感した彼にとってのすべて。すなわち生まれてから今までの、彼の人生そのもの。
それが旅の終わりに彼が見つけた『彼だけの世界』です。
さて、この『彼だけの世界』。これは唯一のものではありますが、不変ではありません。
円環の上下に巻かれた赤いリボンは、無限(∞)をあらわしています。また、敢えて真円ではなく楕円として描いているのは、この円をゼロ(0)に見立てる為。ゼロはカバラーにおいて「無」であると同時に、万物を生む「卵」と同一視されます。
No.0『愚者』の旅はNo.21『世界』で一度完成し、再びスタート地点である、ゼロへと還るのです。ただ、それは単純な回帰ではありません。ひとつの旅の中で彼が経験した物事は、全て彼の中に残り、息づいています。その貴重な経験は、彼が再び『愚者』として旅を始める時、彼の魂をより高次元へと引き上げていることでしょう。『愚者』の旅は、いつも嶮しい山から始まります。彼は突然その場所にあらわれたのではなく、そこまで自分の足で登ってきたはずです。『愚者』には描かれない、その道程こそが『世界』の姿。そして新たな人生、新たな旅は、彼をさらに高みへと誘い、また新たな『世界』を見出す。その旅は、彼の魂が未来を求め続ける限り、無限に続くのです。(その上昇を止め、目を己の内に向けた姿が『隠者』)
一説に『世界』に描かれている円が、実は円ではなく螺旋であるとされるのは、この為です。
※円と螺旋のイメージ(螺旋を真上から見下ろすと円になる)

それは、ひとつの旅の終わりの地。そして、新たな旅の始まり。
それは、独りの人間の魂が、前進し上昇し続けた先で見るもの。
それは、肉体と精神、理性と欲求、白と黒を統合せしめたもの。
それは、世の摂理を修め、己の魂が望むところを実現するもの。
それは、己の理解と認識の限界を知り、その拡大を試みるもの。
それは、己を知り、過去を知り、現在を知り、未来を創るもの。
それは、完成してなお高みを目指し、自己を更新し続けるもの。
それが、大アルカナNo.21『世界』の姿です。
セフィロトで『世界』に対応するパスは「タウ(Tav)」。「基礎」を司る天球「イェソド」と「王国」を意味する「マルクト」を繋ぐ径です。マルクトは、人間が己の五感で認識できる物質的な世界を司るセフィラで、「フールズ・ジャーニー」を遡ることでセフィロトを昇り、「ケテル」を目指す「パス・ワーキング」の始点となります。そして辿り着いたケテルもまた新たなマルクトとなる。『世界』のもつ無限の螺旋は、カバラーにその起源をもつのです。
タウは「印」を意味するヘブライ語で、具体的には「タウ十字」を指します。タウ十字とは、T字型の十字(ややこしい)で、異端者を吊るす磔台に起源をもつ印。カバラーを学ぶ者は、このタウのパスで一度「疑似的な死」を体験し、暗闇から出でて光ある「ケテル」を目指す旅、より高位の魂を会得する修業に入るのです。
タウ(τ)は地面から立ち空で左右に開く印。これは天と地の合流、人と神の接触に通じ、殉教のイメージと相まって、精神的な絶頂と強靭な意志の力を司ります。
また、タウは占星術では土星に対応します。土星は近代まで太陽系の最外縁にある天体とされ、星々の運行を管理するとされました。そこから外部からの制限や抑圧といった「試練」を与える星として知られます。洋の東西を問わず「凶星」とされているのも特徴。
なお、農耕と暦の神サトゥルヌス(サターン)の守護星である土星の本質的な力の根源は「時」。
タウは「時間を支配する星」に守護されたパスなのです。
セフィロトの最下層に位置し最初のパスであるタウは、その性質上すべてのパスと関連を持ちますが、特に強く結びつくのは『審判』の「シン」と『月』の「クォフ」。
「クォフ・シン・タウ」を声音で繋ぐと「Q・Sh・Th」となります。これはヘブライ語で「弓」を意味する単語であり、図上で中央のタウは「矢」に対応します。
カバラーを学び「天国」に向かう者は、己の精神を矢に託して飛躍を行うのです。
もうひとつ、ウェイトが自著において『世界』との関連を指摘した大アルカナがあります。
天体の運行を支配する「タウ」と関連付けられるもの―それはNo.17『星』です。
逆位置の『世界』では、「彼」のこれまでの行いや意思が目指す場所に辿り着けず、中途半端な形で停滞してしまうことになります。
計画や創作活動などが未完成のまま進展せず、自己実現が叶わない不完全燃焼な状態。あるいは、思い描いていたものとは異なる形での、歪で不本意な願望の実現。
人間関係においては、己を縛る悪縁や腐れ縁が断ち切れず、他者に翻弄される暗示が強くあらわれます。逆に、異性との結婚や仕事上のパートナーの獲得などの新たな人間関係の構築が進まず、状況が停滞する可能性も。
己の力量を見誤り、過信と傲慢の末に得られるはずの成果を失ってしまう転落の暗示。あるいは、自分が井の中の蛙にすぎないことを知り失意に沈む予兆。
他人の世界への過度の干渉により、自らの本質を見失い、本来の力を発揮できなくなる迷走と混乱への警鐘など。
『世界』の影響力は巨大であるが故に、逆位置の危険度も大きく、精神の袋小路に陥ることを強く警告します。
例え失敗だったとしても、何かを失っても、己の心に決着をつけることができれば、そこから何かを学び、新たな目標を得、新たな旅を始めることができます。
もっとも恐れるべきは「どこにも辿り着けない」こと。「真実を認められないこと」。

それはどんな失敗よりも悲惨な「終わりのない『終わり』」といえるでしょう。
では、ジョジョの奇妙な冒険と大アルカナNo.21『世界』の関わりを見てみましょう。
パスワーキングの始点・「完全なる人」を目指す旅のはじまり

「君はディオ・ブランド―だね?」「そういう君はジョナサン・ジョースター」
―この物語は 謎の石仮面にまつわる 2 人の少年の 数奇な運命を追う冒険譚である―
空を巡る星々に干渉し、その運動を支配する凶星

「そいつは邪悪の化身、名はDIO!」
「そいつは百年の眠りから目覚めた男、我々はその男と戦わねばならない宿命にある」
「……注意深く見る事は余りないだろうが」
「ワシの首の背中の付け根には星形のようなアザがある」

「わしの母に聞いたが、幼いとき死んだワシの父にもあったそうだ」
「どうやら、ジョースターの血筋には皆、この痣があるらしい」
「今まで気にもとめていなかったこのアザがワシらの運命なのじゃ」

「DIO!ワシの念写にはいつもこいつだけが映る!そしてヤツの首の後ろにあるのは!」
「このくそったれ野郎の首から下はワシの祖父」
「ジョナサンジョースターの肉体を乗っ取ったものなのじゃあああーあああ!!」
「白と黒」の統合/ひとつの物語の終わりと新たなる始まり

「あのとき」「おれは弱っていた……首だけだったからな」
「もしジョナサン・ジョースターの肉体を奪わなかったら」
「こいつのエネルギーがなければ―――非常に少なかったが」
「百年も海底で生きのびることはできなかったろう……」
「しかし!この肉体は親子の絆のようなものジョナサンの子孫と通じているらしい」
「やつらは、このおれの存在に気づいている」

「このジョナサンの肉体を得たことによっておれが身につけた新しい力――『幽波紋』!」
「この『スタンド』も子孫の体に影響を与えている………」
「『長所』と『短所』は表裏一体……ままならぬものよ……」
「根だやしにせねば……。ジョナサンの一族は……排除せねば………」
「弓と矢」により「天国」への飛躍を試みる/腐れ縁・因縁が断ち切れない

「おれは『恐怖』を克服する事が『生きる』事だとおもう」
「世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな『恐怖』をも持たぬものッ! 」
「わかるかエンヤ婆?」

「わしはあなた様に『スタンド』の存在と動かし方を教えた……」
「そしてその不死の肉体……なにか『恐怖』することがあるので?」
「かもしれぬ」「何を案じておる」
「ジョースターの血統」
「ジョースター?あの2人?」
「あれはただのカスじゃ!やつらはあなたのスタンドの敵ではない!」
「うむ……しかしそのカスが このDIOの人生にこうもまとわりついてくると」
「運命というものを信じざるを得なくなるのだ……正確に言おう!」

「ジョースターに恐怖しているのではない!」
「ジョースターの血統はあなどれんということだ!」
「このDIOの運命の歯車からジョースターをとりのぞく必要を感じるのだ……」
抑圧や規制などの試練を与えるもの/志を同じくするパートナーに恵まれない

「……そうかそうか。フフフ」「ポルナレフ……階段を降 り た な」
「このDIOの仲間になりたいというわけだな!」「!?」
「な……なんだ……!?」「おれは……!階段を……一歩!たしかに!」
「どうした?」「動揺しているぞポルナレフ」
「『動揺する』……それは『恐怖』しているということではないのかね?」
「それとも「登らなくてはならない」と心では思ってはいるが……」
「あまりに恐ろしいので無意識のうちに逆に体は降りていたといったところかな」
(な…なにをしたんだ!?『スタンド』!?ま……まさか)
(『DIOのスタンド-世界』!?)「い……いったいこれはッ!?」
「ポルナレフ 人間は何のために生きるのか考えたことはあるかね?」

「『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』」
「名声を手に入れたり、人を支配したり、金もうけをするのも安心するためだ」
「結婚したり、友人をつくったりするのも安心するためだ」
「人の役立つだとか、愛と平和のためにだとか、すべて自分を安心させるためだ」
「安心をもとめる事こそ、人間の目的だ」
「そこでだ……わたしに仕えることに、なんの不安感があるのだ?」
「わたしに仕えるだけで、他の全ての安心が簡単に手に入るぞ」
「……今のおまえのように死を覚悟してまで」
「わたしに挑戦することのほうが不安ではないかね?」
「おまえはすぐれたスタンド使いだ……殺すのはおしい」
「ジョースターたちの仲間をやめて、わたしに永遠に仕えないか?」
「永遠の安心感を与えてやろう」

(おれが無意識のうちに屈服しているだと!?)
(このままではまずい……はね返さなくては)
(アヴドゥル、イギー……俺に勇気をくれ!)
「く……くどいぜDIO!おれはもともと死んだ身!」
「てめえのスタンドの正体を見極めてから死んでやるぜ!」
「フン! ならばしょうがない……」

「死ぬしかないな ポルナレフッ!」
ひとつの旅の到達点/「フールズ・ジャーニー」により育まれた強靭な意志

「これから会う男は」
(初めて会うのにずっと昔から知っている男……そう……わしは……ずっと知っていた……)
(わしはこいつのことを産まれた時からずっと知っていた……この承太郎も……)
(なつかしい相手ではない……産まれた時から倒すべき相手として……)
(わしらジョースターの血はこいつといつか会うことを知っていた……)
(後悔はない……今までの旅に……これから起こる事柄に……ぼくは後悔はない……)
(今……感じる感覚は……おれは『白』の中にいるということだ……)
(DIOは『黒』!ジョースターさんたちは『白』)
(『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ!傷ついた体でも勇気が湧いてくる)
(『正しいことの白』の中におれはいるッ!)
袋小路に陥り、進むことも戻ることもできない状態が続く

「ギニヤーーーッ助け・・・デ!?」「なっ!?なんだぁ~~ああああ!?!?!?」
「ヒィイイイエエエエエーーーッ。ゲェッ!!?」
(な、何だ……外に飛び出したと思ったらどっどっどおーして中にィィィ!?何で中に?)
「軽トラックに追いつくまで飛ばせ……追いつかなければ殺す」
(何で中にィ!?なんでェ~~~そ……そうだ!)
(わしが上院議員だからだッ!上院議員にできないことはないからだッ!)
「ワハハハハハーッ」
「時間を支配する神」を守護神とする惑星に対応するパス

「くらえッ!DIOッ!半径20m エメラルド・スプラッシュをーーーーーッ!」
「マヌケが……知るがいい……『世界』の真の能力は……まさに!」
「『世界を支配する』能力だということを!」

「『世界(ザ・ワールド)』!!」



「これが……『世界』だ」
「もっとも「時間の止まっている」おまえには見えもせず感じもしないだろうがな……」
「死ねィ!花京院ッ!」

「おまえは自分が死んだことにさえ気づいていない」
「何が起こったのかもわかるはずがない……」
自身が認識し理解した「限定的な世界」で望むまま力を行使する絶対者

「DIO様ッ! あなたは必ず時を支配できるッ!」
「もっと! もっと!」
「静止した時の中を動けると思いなしゃれッ!」
「空気を吸って吐くことのように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折ることと同じようにッ」
「出来て当然と思うことですじゃ!」
「大切なのは『認識』することですじゃ!」
「スタンドを操るということは出来て当然と思う精神力なんですぞッ!」
「あなた様はこの世の帝王ッ!時を支配して当然ですじゃあああああーーーッ」
「ケケケケケケケケケケッ」

(……そしてある日 時の歯車がガッシリと『世界』とかみ合ったのを実感した)
(暗闇に光がさし込むような実に晴れ晴れとした気分だった……)
「このDIOは全ての生物や全てのスタンド使いをブッち切りで超越したのだ!」
「そして今では5秒とだんだん長く時を止めていられる!」
『星』との強い関連性/混乱により本来の能力を発揮できない

「おれの『星の白金』と同じタイプのスタンドだな」
「遠距離へは行けないが『パワーと精密な動きができる』……」

「なッ!」「な…なにィ~~~」
「いま……動いたぞ……こいつ……」「バカなッ!こいつの指が動いたぞ!」
「ま、まさか」「まさか!」
(『同じタイプ』……『同じタイプのスタンド』……)
「こいつ……くっ……見えているのかッ!それとも意識せず手を動かせただけなのかッ!」
「チッ……時間切れだ」
「見えて……いるのか?」「見えているのかと聞いているのだ!!承太郎ッ!」
「さあな……なんのことだ……?わからないなDIO」

「フフフフフ……フハハハハハハハハハ―――ッ!」
「磁石をつけていたな……」「さっきの力比べの時に、私の袖につけていたというわけか」
「財布か手帳の止め金から取った磁石のようだが……」
「近づくとおまえの手が動くようになっているとは……フン!」
「まんまとだまされたよ。ヌケ目のないやつだ。」
「クールで度胸もなくてはこんなハッタリはできんがな……ほめてやる」「しかしッ!」
「こんなイカサマのトリックは!きさまのスタンドが時の中を動けぬという証明ッ!」

「寿命がほんの数秒延びたにすぎぬわッ!今度こそッ!死ねいッ!承太郎!!」
「!」

「なにィイイイイイイッ!」「こ……こいつ……本当は……動ける!」
「……やはり一瞬だが動けるッ!」「こともあろうに!……このジョースターの末裔が……」
「我が……止まった時の世界に……入門してくるとは………!!」
念願を成就させる舞台が整う

「なじむ 実に!なじむぞ……」「フハハハハハハ」「フハフハフハフハ」
「フハハハハハハハハハハハハハハハハ」「フハフハフハフハフハフハフハハ」
「……この肉体は、100年前のジョナサン・ジョースター」
「今、吸い取ったのは、その孫ジョセフの血……」
「そしてわざわざここまでオレを逃がしてくれたのは承太郎……おまえ自身だ……」

「ジョースターの血統というのは、我が運命という路上にころがる」
「犬のクソのようにジャマなもんだったが……」
「最後の最後はこのDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ……!」
「フハハハハハハ!」
精神的絶頂に至る

「WRYYYYYYYYYY―――――ッ」

「ンッン~~♪ 実に!スガスガしい気分だッ!」
「歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~フフフフハハハハ」
「100年前に不老不死を手に入れたが……」
「これ程までに絶好調の晴れ晴れとした気分は無かったなー!」
「フハハハハハ ジョースターの血は本当によく馴染む」

「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ」
肉体と精神の統合を果たした「完全なる人」への到達

「やった……………おわったのだ!」
「『スタープラチナ』はついに我が『世界』のもとにやぶれ去ったッ!」
「不死身ッ!不老不死ッ!フフフフフフフフッ」

「スタンドパワーッ!」
「フハハハハハハハハ これで何者もこのDIOを超える者はいないことが証明されたッ!」
「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!」
「我が『知』と『力』のもとにひれ伏すがいいぞッ!」
自分の認識が及ばない領域に置かれ、己が井の中の蛙であることを知る

「な……なんだ?身体の動きが鈍いぞ?」
「ち……違う……動きが 鈍いのではない……う……動けんッ!」
「ば……ばかな……ま……まったく、か……体が……動かん……」
「11秒経過だぜ。動ける時間はそこまでのようだな……DIO!」
「な、なにィィ~~~ッ!!」
「おれが時を止めた……9秒の時点でな…そして脱出できた……やれやれだぜ」

「これからッ!てめーをやるのに!1秒もかからねーぜッ!」
自己過信や傲慢さが招く転落

(こ……こけにしやがって……しかし……しかし!)
(承太郎…このどたん場に来て…やはりおまえは人間だ…)
(くくくく……ごく短いときの流れでしか生きない人間の考え方をする…)
(『あと味のよくないものを残す』とか『人生に悔いを残さない』だとか…)
(便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命取りよ!)
(クックックックッ)
(このDIOには それはない…あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ…)
(たったひとつ!)
(『勝利して支配する』!それだけよ…それだけが満足感よ!)
(過程や……!方法なぞ……!)

「どうでもよいのだァーーーッ」
「どうだ!この血の目つぶしは!勝ったッ!死ねいッ!」「オラァッ!」

「……なッ!」「うぐおおおああああ!? なああにィィイイイッ!!」
「ば……ばかなッ……こ…このDIOが……」

「このDIOがァァァァァァ~ッ!!」
DIO…『世界(ザ・ワールド)』――完全敗北…死亡
「疑似的な死」を体験し魂を新たなステージへ引き上げる/新世界の「卵」
「『時の加速』により 『加速』の行きつく究極の所!」
「『宇宙』は一巡したッ!『新しい世界』だッ!」
「人類は一つの終点に到着し「夜明け」を迎えたのだッ!」

「わたしが到達したわたしの『能力』は!!」
「 『神』のご意志だッ!『神』が望んだ能力なのだッ!」
「 新しい人類が始まり、 人間の未来はこれで救われるのだッ!」
終わりなき旅・新たなる人生において新たなる『世界』に出会い続ける者

以上です。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、ジョースター家とディオの因縁が紡ぎ出す物語です。
中でも第3部・スターダストクルセイダースは、その存在感の大きさ、ジョースターの血統にとっての宿敵としての描写によって、DIOというキャラクターを単なる悪役にとどまらない、唯一無二の存在にまで押し上げました。
人間であることを止め、「人類を超越した」と公言しながら、人間であるジョースター家への因縁を断ち切れず、人間的な思考を捨てきれなかったDIO。
そして、あらゆる生物の中で人間だけが求める「天国」を目指したDIO。
DIO。それはイタリア語で「神」を意味します。しかし、ディオはシリーズを通して「人間」であり続け、ジョースター家とは異なる形で「人間賛歌」を体現し続けたのだと、私は考えています。
DIOの世界。
それは結局のところ、どこまでも「人間の世界」でしかなく、だからこそ、私達の心にも強く訴えかけるものがあるのでしょう。
彼が見つめ、目指したものは、私達の中にも存在している。大切なのは、彼の人生、彼の世界から何を学び、私達自身の人生、私達自身の世界に活かしていくか。
もしかしたら、その試みの連なりこそが、この『世界』の正体なのかもしれませんね。

それでは、次回へ続きます。
「遅すぎるわーッ!!」
はい。ごもっとも。弁解の余地はありませんので、せめて全力で記事を起こします。
今回はディオ=ブランドー改め、DIOが操るスタンド『世界(ザ・ワールド)』。
ディオの頭脳とジョナサン=ジョースターの肉体が融合した吸血鬼DIOの精神から、エンヤ婆が「弓と矢」を用いて覚醒させた、マッシヴなボディを持つ近距離パワー型スタンド。
一撃で人体を容易く破壊し、重機を軽々と放り投げる膂力と、人間の感覚では捉えることすら困難なスピードをもちながら、約10mもの射程距離を有する驚異の戦闘力。それだけでも他のスタンドを圧倒するに十分ですが、それ以上に恐ろしいのが『世界』の真の能力。
すなわち「時を止める」力をもつことです。その能力はほんの一瞬だった初期から、体感時間で約5秒へと成長、ジョセフの血を吸いパワーアップした後は、約9秒まで延長されました。
成長性Bというデータを考えるに、仮に最終決戦で承太郎に勝利していたら、DIOの宣言通り数分、あるいは数時間と強化し続けていた可能性すらあります。
そして、後に判明した更なる能力。それは「天国を創造する」力。DIOの死と、プッチ神父の介入により、その真の形は明確でなかったものの、スピンオフゲーム「アイズオブヘブン」によって「ザ・ワールド・オーバーヘブン」というIfが示されています。
まさにスタンドの頂点。他の追随を許さぬ絶対的なパワーを持ち、数多くの人々の運命に強く影響を及ぼしながら、遂に野望を達成することの叶わぬまま砕け散っていったDIOとスタンド『世界』。
大アルカナ『世界』の物語を読み解きながら、その在り様について考えてみましょう。
今回は3部以降の描写にも触れることになります。ご了承ください。
世界。
私達は日常的に、「世界」という言葉を用います。
「世界は広い」とか「世界観がどうのこうの」とか「男の世界」とか。
しかし改めてこの言葉の指し示すものについて考えてみると、案外はっきりしないことがあるのではないでしょうか。たとえば「全世界」という言葉。これは言い換えると「地球上全て」となるはずです。より詳しく言うならば「地球上に住む人間社会全て」。「宇宙全体」という意味で用いる人は、あんまりいませんよね。
あるいは「住む世界が違う」という言葉。これは「ふたつの異なる『世界』が存在すること」そして「私達が皆『世界』の中に住んでいること」が前提となるものです。
世界とは、単に一定の空間や世の中全体を指す言葉ではありません。それは人間という存在に強く依存しており、ヒトの意識によって認識されることで初めて「世界」と呼ばれるのです。
タロットの『世界』を読むにあたっても、この「ヒトの意識による認識」に注目することが、とても大切なポイントとなっています。
『世界』のカードについて、荒木センセイはかなりのアレンジを試みています。
特に大きな違いは、主題である中央の人物像ですか。RW版は薄布だけの裸像ですが、LL版のそれはローブをまとい、ほぼ全身を隠しています。両手に持った杖や人物を囲む円環、リボンなどの装飾は、より抽象化されたデザインとして配置されていますね。そして四隅に描かれた四種の獣には、ハートの紋様が追加。配置が左右逆なのは意図的なものでしょうか。背景の色が空を示す青から黄金色に変更されているのも印象的。RW版に比べ、より謎めいた雰囲気を感じますね。さすがはラスボス。
比較的わかりやすいRW版の方を見ていただくと、円環は月桂樹の葉で作られたもの。
上下には8の字に結ばれた真紅のリボン。四隅の獣は「人間・鷲・雄牛・獅子」です。
ウェイトの解説による暗示は「完成・約束された成功・旅」。
私からのキーワードは「自己実現」そして「終わりと始まり」です。
『世界』は全22枚の大アルカナ、その末尾に位置するカードです。No.0『愚者』が志し、No.1『魔術師』から始まった「フールズ・ジャーニー」、その到達点が、この『世界』。
つまり、カード中央の人物は『愚者』に登場する若者と同一の存在と言えます。
この人、一見すると女性のようですが、実は伝統的に「両性具有」であると解釈されてます。
両性具有とは「完全なる人」を具象化したもの。これまで『女教皇』『戦車』などで見られた二元論理の統合・融和を、肉体的にも精神的にも、完全な形で体現しているのです。
その事実を薄布によって隠しているのは「秘められた驚き」の暗示であり、ものごとの表面的な事象の裏側にある「真実の姿」を見抜く大切さを示しています。LL版に描かれている人物は、より秘密の存在を強く感じさせますね。
また、彼(便宜上、以後「彼」と呼びます)のとる姿勢―左足を曲げ右足の後ろへ組む―は『吊られた男』と同じもの。ここにも発想の転換や秘められた真実の力といった暗示は隠れています。この姿勢は木星のサインにも通じるもので、創造や発展、支配の力が宿るとされますが、一方で楽観視や高慢さにより足元をすくわれる危険も併せ持ちます。
彼が持つ二本の杖。これは『魔術師』が持っていた杖と同じもので、『魔術師』のもつ創造の力と、それを躊躇わずに用いる意志の力が彼にも宿ることをあらわします。ただし『魔術師』では描かれていた小アルカナの四スートは、ここにはありません。彼は既に模倣の過程を通過し、己が望む形での創造、理想の実現を行えるのです。それは、四隅に描かれた四つの属性を司る聖獣の顔によっても示されています。
この四聖獣は『運命の車輪』にも描かれていたもの。ただし『運命の車輪』ではそれぞれ全身が描かれていましたが『世界』では顔のみが、よりくっきりと描写されています。
この「四つの顔」は、聖書に登場する熾天使=最上位の天使を示し、彼が天上に祝福された者であることをもあらわしています。
またその中には、四つの生き物の姿があった。その有様はこうであった。
彼らは人間のようなものであった。それぞれが四つの顔を持ち、四つの翼を持っていた。脚はまっすぐで、足の裏は子牛の足の裏に似ており、磨いた青銅が輝くように光を放っていた。
また、翼の下には四つの方向に人間の手があった。四つとも、それぞれの顔と翼を持っていた。翼は互いに触れ合っていた。それらは移動するとき向きを変えず、それぞれ顔の向いている方向に進んだ。
その顔は人間の顔のようであり、四つとも右に獅子の顔、左に牛の顔、そして四つとも後ろには鷲の顔を持っていた。顔はそのようになっていた。
エゼキエル書 1章
また、玉座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。この玉座の中央とその周りに四つの生き物がいたが、前にも後ろにも一面に目があった。熾天使とは、この世界における四つの方位と四つの属性を守護する者。その中心に在り、己の望みを自覚し、それを実現する強い意志と能力を兼ね備えた「彼」。このタロットに描かれているのは、完全なる人と完全なる自然が調和した「独立したひとつの世界」であり、今まさに彼の念願が成就する為の舞台が整った、劇的な瞬間なのです。
第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い雄牛のようで、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空を飛ぶ鷲のようであった。
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その周りにも内側にも、一面に目があった。
彼らは昼も夜も絶え間なく言い続けた。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者である神である主、昔いまし、今いまし、やがて来られるべき者。
ヨハネの黙示録 4章
さて『世界』の中心となり己の望みを実現する力を獲得した「彼」ですが、真の創造主である神そのものになったワケではありません。「完全なる人」といえどヒトはヒト。彼がその力を発揮できるのは、周囲に描かれた月桂樹の円環、その内側だけの限定的なものなのです。
月桂樹は古代ギリシャの太陽神アポロンの加護を受けた霊木。彼が神に祝福を受けるべき存在であり、精神的な高位にあることをあらわすと同時に、神そのものではないことを示します。
また、この限定的な世界の中で、彼が中央に位置していることは、彼がこの世界で大きな力を持つ一方で、彼もまた「世界の一部」であり「世界そのもの」ではないことをあらわします。
では、彼に許された「限定的な世界」とは、何によって定められるのでしょうか。
それは、これまで見てきた大アルカナに描かれていたすべて、『愚者』が体験し学んだ事柄。
すなわち「フールズ・ジャーニー」によって定められます。旅の中で彼が見聞きし、認識し、実感した彼にとってのすべて。すなわち生まれてから今までの、彼の人生そのもの。
それが旅の終わりに彼が見つけた『彼だけの世界』です。
さて、この『彼だけの世界』。これは唯一のものではありますが、不変ではありません。
円環の上下に巻かれた赤いリボンは、無限(∞)をあらわしています。また、敢えて真円ではなく楕円として描いているのは、この円をゼロ(0)に見立てる為。ゼロはカバラーにおいて「無」であると同時に、万物を生む「卵」と同一視されます。
No.0『愚者』の旅はNo.21『世界』で一度完成し、再びスタート地点である、ゼロへと還るのです。ただ、それは単純な回帰ではありません。ひとつの旅の中で彼が経験した物事は、全て彼の中に残り、息づいています。その貴重な経験は、彼が再び『愚者』として旅を始める時、彼の魂をより高次元へと引き上げていることでしょう。『愚者』の旅は、いつも嶮しい山から始まります。彼は突然その場所にあらわれたのではなく、そこまで自分の足で登ってきたはずです。『愚者』には描かれない、その道程こそが『世界』の姿。そして新たな人生、新たな旅は、彼をさらに高みへと誘い、また新たな『世界』を見出す。その旅は、彼の魂が未来を求め続ける限り、無限に続くのです。(その上昇を止め、目を己の内に向けた姿が『隠者』)
一説に『世界』に描かれている円が、実は円ではなく螺旋であるとされるのは、この為です。
※円と螺旋のイメージ(螺旋を真上から見下ろすと円になる)
それは、ひとつの旅の終わりの地。そして、新たな旅の始まり。
それは、独りの人間の魂が、前進し上昇し続けた先で見るもの。
それは、肉体と精神、理性と欲求、白と黒を統合せしめたもの。
それは、世の摂理を修め、己の魂が望むところを実現するもの。
それは、己の理解と認識の限界を知り、その拡大を試みるもの。
それは、己を知り、過去を知り、現在を知り、未来を創るもの。
それは、完成してなお高みを目指し、自己を更新し続けるもの。
それが、大アルカナNo.21『世界』の姿です。
セフィロトで『世界』に対応するパスは「タウ(Tav)」。「基礎」を司る天球「イェソド」と「王国」を意味する「マルクト」を繋ぐ径です。マルクトは、人間が己の五感で認識できる物質的な世界を司るセフィラで、「フールズ・ジャーニー」を遡ることでセフィロトを昇り、「ケテル」を目指す「パス・ワーキング」の始点となります。そして辿り着いたケテルもまた新たなマルクトとなる。『世界』のもつ無限の螺旋は、カバラーにその起源をもつのです。
タウは「印」を意味するヘブライ語で、具体的には「タウ十字」を指します。タウ十字とは、T字型の十字(ややこしい)で、異端者を吊るす磔台に起源をもつ印。カバラーを学ぶ者は、このタウのパスで一度「疑似的な死」を体験し、暗闇から出でて光ある「ケテル」を目指す旅、より高位の魂を会得する修業に入るのです。
また、タウは占星術では土星に対応します。土星は近代まで太陽系の最外縁にある天体とされ、星々の運行を管理するとされました。そこから外部からの制限や抑圧といった「試練」を与える星として知られます。洋の東西を問わず「凶星」とされているのも特徴。
なお、農耕と暦の神サトゥルヌス(サターン)の守護星である土星の本質的な力の根源は「時」。
タウは「時間を支配する星」に守護されたパスなのです。
セフィロトの最下層に位置し最初のパスであるタウは、その性質上すべてのパスと関連を持ちますが、特に強く結びつくのは『審判』の「シン」と『月』の「クォフ」。
「クォフ・シン・タウ」を声音で繋ぐと「Q・Sh・Th」となります。これはヘブライ語で「弓」を意味する単語であり、図上で中央のタウは「矢」に対応します。
カバラーを学び「天国」に向かう者は、己の精神を矢に託して飛躍を行うのです。
もうひとつ、ウェイトが自著において『世界』との関連を指摘した大アルカナがあります。
天体の運行を支配する「タウ」と関連付けられるもの―それはNo.17『星』です。
逆位置の『世界』では、「彼」のこれまでの行いや意思が目指す場所に辿り着けず、中途半端な形で停滞してしまうことになります。
人間関係においては、己を縛る悪縁や腐れ縁が断ち切れず、他者に翻弄される暗示が強くあらわれます。逆に、異性との結婚や仕事上のパートナーの獲得などの新たな人間関係の構築が進まず、状況が停滞する可能性も。
己の力量を見誤り、過信と傲慢の末に得られるはずの成果を失ってしまう転落の暗示。あるいは、自分が井の中の蛙にすぎないことを知り失意に沈む予兆。
他人の世界への過度の干渉により、自らの本質を見失い、本来の力を発揮できなくなる迷走と混乱への警鐘など。
『世界』の影響力は巨大であるが故に、逆位置の危険度も大きく、精神の袋小路に陥ることを強く警告します。
例え失敗だったとしても、何かを失っても、己の心に決着をつけることができれば、そこから何かを学び、新たな目標を得、新たな旅を始めることができます。
もっとも恐れるべきは「どこにも辿り着けない」こと。「真実を認められないこと」。
それはどんな失敗よりも悲惨な「終わりのない『終わり』」といえるでしょう。
では、ジョジョの奇妙な冒険と大アルカナNo.21『世界』の関わりを見てみましょう。
パスワーキングの始点・「完全なる人」を目指す旅のはじまり
「君はディオ・ブランド―だね?」「そういう君はジョナサン・ジョースター」
―この物語は 謎の石仮面にまつわる 2 人の少年の 数奇な運命を追う冒険譚である―
空を巡る星々に干渉し、その運動を支配する凶星
「そいつは邪悪の化身、名はDIO!」
「そいつは百年の眠りから目覚めた男、我々はその男と戦わねばならない宿命にある」
「……注意深く見る事は余りないだろうが」
「ワシの首の背中の付け根には星形のようなアザがある」
「わしの母に聞いたが、幼いとき死んだワシの父にもあったそうだ」
「どうやら、ジョースターの血筋には皆、この痣があるらしい」
「今まで気にもとめていなかったこのアザがワシらの運命なのじゃ」
「DIO!ワシの念写にはいつもこいつだけが映る!そしてヤツの首の後ろにあるのは!」
「このくそったれ野郎の首から下はワシの祖父」
「ジョナサンジョースターの肉体を乗っ取ったものなのじゃあああーあああ!!」
「白と黒」の統合/ひとつの物語の終わりと新たなる始まり
「あのとき」「おれは弱っていた……首だけだったからな」
「もしジョナサン・ジョースターの肉体を奪わなかったら」
「こいつのエネルギーがなければ―――非常に少なかったが」
「百年も海底で生きのびることはできなかったろう……」
「しかし!この肉体は親子の絆のようなものジョナサンの子孫と通じているらしい」
「やつらは、このおれの存在に気づいている」
「このジョナサンの肉体を得たことによっておれが身につけた新しい力――『幽波紋』!」
「この『スタンド』も子孫の体に影響を与えている………」
「『長所』と『短所』は表裏一体……ままならぬものよ……」
「根だやしにせねば……。ジョナサンの一族は……排除せねば………」
「弓と矢」により「天国」への飛躍を試みる/腐れ縁・因縁が断ち切れない
「おれは『恐怖』を克服する事が『生きる』事だとおもう」
「世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな『恐怖』をも持たぬものッ! 」
「わかるかエンヤ婆?」
「わしはあなた様に『スタンド』の存在と動かし方を教えた……」
「そしてその不死の肉体……なにか『恐怖』することがあるので?」
「かもしれぬ」「何を案じておる」
「ジョースターの血統」
「ジョースター?あの2人?」
「あれはただのカスじゃ!やつらはあなたのスタンドの敵ではない!」
「うむ……しかしそのカスが このDIOの人生にこうもまとわりついてくると」
「運命というものを信じざるを得なくなるのだ……正確に言おう!」
「ジョースターに恐怖しているのではない!」
「ジョースターの血統はあなどれんということだ!」
「このDIOの運命の歯車からジョースターをとりのぞく必要を感じるのだ……」
抑圧や規制などの試練を与えるもの/志を同じくするパートナーに恵まれない
「……そうかそうか。フフフ」「ポルナレフ……階段を降 り た な」
「このDIOの仲間になりたいというわけだな!」「!?」
「な……なんだ……!?」「おれは……!階段を……一歩!たしかに!」
「どうした?」「動揺しているぞポルナレフ」
「『動揺する』……それは『恐怖』しているということではないのかね?」
「それとも「登らなくてはならない」と心では思ってはいるが……」
「あまりに恐ろしいので無意識のうちに逆に体は降りていたといったところかな」
(な…なにをしたんだ!?『スタンド』!?ま……まさか)
(『DIOのスタンド-世界』!?)「い……いったいこれはッ!?」
「ポルナレフ 人間は何のために生きるのか考えたことはあるかね?」
「『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』」
「名声を手に入れたり、人を支配したり、金もうけをするのも安心するためだ」
「結婚したり、友人をつくったりするのも安心するためだ」
「人の役立つだとか、愛と平和のためにだとか、すべて自分を安心させるためだ」
「安心をもとめる事こそ、人間の目的だ」
「そこでだ……わたしに仕えることに、なんの不安感があるのだ?」
「わたしに仕えるだけで、他の全ての安心が簡単に手に入るぞ」
「……今のおまえのように死を覚悟してまで」
「わたしに挑戦することのほうが不安ではないかね?」
「おまえはすぐれたスタンド使いだ……殺すのはおしい」
「ジョースターたちの仲間をやめて、わたしに永遠に仕えないか?」
「永遠の安心感を与えてやろう」
(おれが無意識のうちに屈服しているだと!?)
(このままではまずい……はね返さなくては)
(アヴドゥル、イギー……俺に勇気をくれ!)
「く……くどいぜDIO!おれはもともと死んだ身!」
「てめえのスタンドの正体を見極めてから死んでやるぜ!」
「フン! ならばしょうがない……」
「死ぬしかないな ポルナレフッ!」
ひとつの旅の到達点/「フールズ・ジャーニー」により育まれた強靭な意志
「これから会う男は」
(初めて会うのにずっと昔から知っている男……そう……わしは……ずっと知っていた……)
(わしはこいつのことを産まれた時からずっと知っていた……この承太郎も……)
(なつかしい相手ではない……産まれた時から倒すべき相手として……)
(わしらジョースターの血はこいつといつか会うことを知っていた……)
(後悔はない……今までの旅に……これから起こる事柄に……ぼくは後悔はない……)
(今……感じる感覚は……おれは『白』の中にいるということだ……)
(DIOは『黒』!ジョースターさんたちは『白』)
(『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ!傷ついた体でも勇気が湧いてくる)
(『正しいことの白』の中におれはいるッ!)
袋小路に陥り、進むことも戻ることもできない状態が続く
「ギニヤーーーッ助け・・・デ!?」「なっ!?なんだぁ~~ああああ!?!?!?」
「ヒィイイイエエエエエーーーッ。ゲェッ!!?」
(な、何だ……外に飛び出したと思ったらどっどっどおーして中にィィィ!?何で中に?)
「軽トラックに追いつくまで飛ばせ……追いつかなければ殺す」
(何で中にィ!?なんでェ~~~そ……そうだ!)
(わしが上院議員だからだッ!上院議員にできないことはないからだッ!)
「ワハハハハハーッ」
「時間を支配する神」を守護神とする惑星に対応するパス
「くらえッ!DIOッ!半径20m エメラルド・スプラッシュをーーーーーッ!」
「マヌケが……知るがいい……『世界』の真の能力は……まさに!」
「『世界を支配する』能力だということを!」
「『世界(ザ・ワールド)』!!」
「これが……『世界』だ」
「もっとも「時間の止まっている」おまえには見えもせず感じもしないだろうがな……」
「死ねィ!花京院ッ!」
「おまえは自分が死んだことにさえ気づいていない」
「何が起こったのかもわかるはずがない……」
自身が認識し理解した「限定的な世界」で望むまま力を行使する絶対者
「DIO様ッ! あなたは必ず時を支配できるッ!」
「もっと! もっと!」
「静止した時の中を動けると思いなしゃれッ!」
「空気を吸って吐くことのように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折ることと同じようにッ」
「出来て当然と思うことですじゃ!」
「大切なのは『認識』することですじゃ!」
「スタンドを操るということは出来て当然と思う精神力なんですぞッ!」
「あなた様はこの世の帝王ッ!時を支配して当然ですじゃあああああーーーッ」
「ケケケケケケケケケケッ」
(……そしてある日 時の歯車がガッシリと『世界』とかみ合ったのを実感した)
(暗闇に光がさし込むような実に晴れ晴れとした気分だった……)
「このDIOは全ての生物や全てのスタンド使いをブッち切りで超越したのだ!」
「そして今では5秒とだんだん長く時を止めていられる!」
『星』との強い関連性/混乱により本来の能力を発揮できない
「おれの『星の白金』と同じタイプのスタンドだな」
「遠距離へは行けないが『パワーと精密な動きができる』……」
「なッ!」「な…なにィ~~~」
「いま……動いたぞ……こいつ……」「バカなッ!こいつの指が動いたぞ!」
「ま、まさか」「まさか!」
(『同じタイプ』……『同じタイプのスタンド』……)
「こいつ……くっ……見えているのかッ!それとも意識せず手を動かせただけなのかッ!」
「チッ……時間切れだ」
「見えて……いるのか?」「見えているのかと聞いているのだ!!承太郎ッ!」
「さあな……なんのことだ……?わからないなDIO」
「フフフフフ……フハハハハハハハハハ―――ッ!」
「磁石をつけていたな……」「さっきの力比べの時に、私の袖につけていたというわけか」
「財布か手帳の止め金から取った磁石のようだが……」
「近づくとおまえの手が動くようになっているとは……フン!」
「まんまとだまされたよ。ヌケ目のないやつだ。」
「クールで度胸もなくてはこんなハッタリはできんがな……ほめてやる」「しかしッ!」
「こんなイカサマのトリックは!きさまのスタンドが時の中を動けぬという証明ッ!」
「寿命がほんの数秒延びたにすぎぬわッ!今度こそッ!死ねいッ!承太郎!!」
「!」
「なにィイイイイイイッ!」「こ……こいつ……本当は……動ける!」
「……やはり一瞬だが動けるッ!」「こともあろうに!……このジョースターの末裔が……」
「我が……止まった時の世界に……入門してくるとは………!!」
念願を成就させる舞台が整う
「なじむ 実に!なじむぞ……」「フハハハハハハ」「フハフハフハフハ」
「フハハハハハハハハハハハハハハハハ」「フハフハフハフハフハフハフハハ」
「……この肉体は、100年前のジョナサン・ジョースター」
「今、吸い取ったのは、その孫ジョセフの血……」
「そしてわざわざここまでオレを逃がしてくれたのは承太郎……おまえ自身だ……」
「ジョースターの血統というのは、我が運命という路上にころがる」
「犬のクソのようにジャマなもんだったが……」
「最後の最後はこのDIOに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ……!」
「フハハハハハハ!」
精神的絶頂に至る
「WRYYYYYYYYYY―――――ッ」
「ンッン~~♪ 実に!スガスガしい気分だッ!」
「歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~フフフフハハハハ」
「100年前に不老不死を手に入れたが……」
「これ程までに絶好調の晴れ晴れとした気分は無かったなー!」
「フハハハハハ ジョースターの血は本当によく馴染む」
「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ」
肉体と精神の統合を果たした「完全なる人」への到達
「やった……………おわったのだ!」
「『スタープラチナ』はついに我が『世界』のもとにやぶれ去ったッ!」
「不死身ッ!不老不死ッ!フフフフフフフフッ」
「スタンドパワーッ!」
「フハハハハハハハハ これで何者もこのDIOを超える者はいないことが証明されたッ!」
「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!」
「我が『知』と『力』のもとにひれ伏すがいいぞッ!」
自分の認識が及ばない領域に置かれ、己が井の中の蛙であることを知る
「な……なんだ?身体の動きが鈍いぞ?」
「ち……違う……動きが 鈍いのではない……う……動けんッ!」
「ば……ばかな……ま……まったく、か……体が……動かん……」
「11秒経過だぜ。動ける時間はそこまでのようだな……DIO!」
「な、なにィィ~~~ッ!!」
「おれが時を止めた……9秒の時点でな…そして脱出できた……やれやれだぜ」
「これからッ!てめーをやるのに!1秒もかからねーぜッ!」
自己過信や傲慢さが招く転落
(こ……こけにしやがって……しかし……しかし!)
(承太郎…このどたん場に来て…やはりおまえは人間だ…)
(くくくく……ごく短いときの流れでしか生きない人間の考え方をする…)
(『あと味のよくないものを残す』とか『人生に悔いを残さない』だとか…)
(便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命取りよ!)
(クックックックッ)
(このDIOには それはない…あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ…)
(たったひとつ!)
(『勝利して支配する』!それだけよ…それだけが満足感よ!)
(過程や……!方法なぞ……!)
「どうでもよいのだァーーーッ」
「どうだ!この血の目つぶしは!勝ったッ!死ねいッ!」「オラァッ!」
「……なッ!」「うぐおおおああああ!? なああにィィイイイッ!!」
「ば……ばかなッ……こ…このDIOが……」
「このDIOがァァァァァァ~ッ!!」
DIO…『世界(ザ・ワールド)』――完全敗北…死亡
「疑似的な死」を体験し魂を新たなステージへ引き上げる/新世界の「卵」
必要なものは『わたしのスタンド』である『ザ・ワールド』螺旋を描く無限の円環/歪で不本意な形の結末と成果
我がスタンドの先にあるものこそが、人間がさらに先に進むべき道なのである。
必要なものは信頼できる友である。
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
権力欲や名誉欲、禁欲・色欲のない人間で、彼は人の法よりも、
神の法を尊ぶ人間でなくてはならない。
いつか、そのような者にこのDIOが出会えるだろうか?
必要なものは『極罪を犯した36名以上の魂』である。
罪人の魂には、強い力があるからである。
必要なものは『14の言葉』である。
わたし自身を忘れないように、この言葉をわたしのスタンドそのものに
傷として刻みつけておこう。
必要なものは『勇気』である。
わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない。
朽ちていくわたしのスタンドは、36の罪人の魂を集めて吸収。
そこから『新しいもの』を生み出すであろう。
『生まれたもの』は目醒める。
信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して…
『友』はわたしを信頼し、わたしは『友』になる。
最後に必要なものは場所である。
北緯28度24分西経80度36分へ行き……次の「新月」の時を待て…
それが『天国の時』であろう…
「『時の加速』により 『加速』の行きつく究極の所!」
「『宇宙』は一巡したッ!『新しい世界』だッ!」
「人類は一つの終点に到着し「夜明け」を迎えたのだッ!」
「わたしが到達したわたしの『能力』は!!」
「 『神』のご意志だッ!『神』が望んだ能力なのだッ!」
「 新しい人類が始まり、 人間の未来はこれで救われるのだッ!」
終わりなき旅・新たなる人生において新たなる『世界』に出会い続ける者
以上です。
「ジョジョの奇妙な冒険」は、ジョースター家とディオの因縁が紡ぎ出す物語です。
中でも第3部・スターダストクルセイダースは、その存在感の大きさ、ジョースターの血統にとっての宿敵としての描写によって、DIOというキャラクターを単なる悪役にとどまらない、唯一無二の存在にまで押し上げました。
人間であることを止め、「人類を超越した」と公言しながら、人間であるジョースター家への因縁を断ち切れず、人間的な思考を捨てきれなかったDIO。
そして、あらゆる生物の中で人間だけが求める「天国」を目指したDIO。
DIO。それはイタリア語で「神」を意味します。しかし、ディオはシリーズを通して「人間」であり続け、ジョースター家とは異なる形で「人間賛歌」を体現し続けたのだと、私は考えています。
DIOの世界。
それは結局のところ、どこまでも「人間の世界」でしかなく、だからこそ、私達の心にも強く訴えかけるものがあるのでしょう。
彼が見つめ、目指したものは、私達の中にも存在している。大切なのは、彼の人生、彼の世界から何を学び、私達自身の人生、私達自身の世界に活かしていくか。
もしかしたら、その試みの連なりこそが、この『世界』の正体なのかもしれませんね。
それでは、次回へ続きます。
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