デジタルとクレーンゲームしに来たのだけれども、ぱかプチを取り終わったと言うのに後ろを向いて震えている。
｢ちょ、ちょっと待ってくださひ！ミニウマ娘ちゃんも可愛すぎて準備が必要なんですぅ～！！｣
振り向けば尊死しそうで心の準備の時間が欲しいのだと言う。
｢と、トレーナーさんが取ったウマ娘ちゃんの特徴を教えてください！備えます！｣
と言われたので、腕のなかに収まっているぱかプチを眺めながら呟く。
「そうだな、俺が見てきたウマ娘の中で一番可愛いな」
「髪型は可愛いし勝負服のフリフリもしっかり再現されてるし、家に飾っておきたいくらいだ」
｢いやー、このウマ娘と担当契約してみたいくらいだよ。本当最高のウマ娘のぱかプチを取れた｣
｢な、なんと……！普段物静かな同志のトレーナーさんがそこまで言うなんて！　こ、これは最大限の心の準備が……！｣
すーはーすーはーと息を整えたあとに、デジタルは意を決してこちらを振り向き──
｢な、最高にかわいいだろ。このデジタルのでかプチ｣
｢ﾐ°｣
デジタルは顔を真っ赤にして倒れた。
翌日から暫く拗ねてそっけない対応をされた。