6.0
評価グラフ

調香師はジャック・ポルジュ。
こんなに古い特別限定品のクチコミを書いたところでもう誰も読まないだろう。
1998年の発売時にカウンターで数本購入し、その後の米国版なども買ったり集めたりして
今でも在庫は冷蔵保存してあるので時々引っ張り出して観賞しています。
私は香水の長期保管用に冷蔵庫を1台使っています。
20年以上前の香水ですが、大切な香水は冷蔵保管すれば経年劣化は相当防げます。
驚きなのは、
こんなに長い間保管し続けているこの香水の「今の品質」よりも
今現在市場で流通している「値段だけは超高級品な他社の香水達」ですら、品質が悪いこと。
具体的に書くと、「香りに奥行きがなく、圧倒的に薄っぺらい」。
人工的で感情がない、無機質でスカしたロボットのような香りが多いなあと。
最早「香水は熟成する」というオカルトのようなネタも眉唾ながら信じざるを得ない。
最近の「無駄に高価なだけのマウント香水的なもの」をあまり買う気にならないのは、
年を重ねたことにより、見栄えやマーケティングやブランディングに踊らされるよりも
「洗練された本質的なもの」に価値を見い出すようになったせいかも。
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この香水が出るまで、
当時の私はシャネルの香水があまり好きではありませんでした。
自己主張が激しい、キツイ、臭い、生理的に受け付けない嫌な香り。
街ですれ違う女性から漂う明らかに付けすぎのシャネル香にウンザリしていました。
私が10代だった頃にこの香水は限定発売されました。
届いたDMに載っていた今までのCHANELらしからぬ白い容器を見て
ボトル目当てで発売日に買いに行ったことを今でも懐かしく思い出します。
シンプルで真っ白なキャップ。
程よく片手に収まる35mlという絶妙なポーション。
特殊紙に白椿がエンボス加工された美しい外箱。
何もかもが今までのCHANELらしくなく、
それでいてCHANEL以外の何者でもない
矛盾まみれのCHANELらしさが当時とても新鮮でした。
白椿をイメージして作られたこの香りは、
少女から女性に変わる僅かな時間を閉じ込めたよう。
大人と子供の狭間で揺らぐ複雑な感情を香りに閉じ込めたような。
可憐で上品。
普通のホワイトフローラルと言う人もいますが、私はそう思わないし
同じ香りの香水に出会った事もないです。今でも調香の古さを全く感じません。
歴代シャネルの香水の中から5本選べと言われたら間違いなく入れると思います。
歴代シャネルの香水の中から3本選べと言われたら流石にかなり悩みます。
元々ブティックの顧客ノベルティだった為、これからも定番化する事はないと思いますが
個人的には思い出込みでとても愛着のある香りです。
トップ : ジャスミン、ガーデニア、ネロリ、チューベローズ
ミドル : クローブ、セージ、ピメント(甘唐辛子)
ラスト : ムスク、パチュリ、サンダルウッド、べチバー
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この香水にはお揃いのヴェルニが存在します。
同時期に一部の化粧品部門の顧客限定でノベルティとして配られたのですが
外箱がお揃いになっていてとても可愛いです。今でも持っています。
【LE VERNIS 77 ROSE CAMELIA ローズ カメリア】
あたりでググると何かしら出て来ると思います。
日本の顧客に配られたものと
N.Y.CHANEL版の同名・同ナンバーの2種で、色は微妙に違います。
まだ両方保管していますが、日本用のノベルティの方が色が淡くて可愛いかったです。
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