小さな海物語

「夜仕事明けで体調崩してしまったようでつ　まぁいつもの事でつが」

「んだな　こう暑くちゃあ普通の生活でもバテバテになるんだな　梅雨明けもしたしな」

「昨日来チョウハン君収容してますが　うちだ様のありがたいアドバイスもあり今朝から単独隔離しましたでつ」

「んだな　なんだかんだ混泳出来ない事もないが相当ストレスは貰うみたいだからな」

「ほうら　やっぱりまだ時期尚早だったのね　人の言う事聞かないからよ！」

「まぁアスカさんの言うこと聞く人なんて稀ですから　ああ言えばこう言うのもどうかと？　実際の過程も大事なんでつ」

「るさいっ！結果が求められてる時に過程もクソもないでしょ！」

「んだな　見た目はともかく今はチョウハン君をなんとかしないとな　動きは悪くないんだな」

「底鉢ネット仕切りはＬ型にも使えるから便利でつよ」

「ふん　また自画自賛かぃ」

「そういえば最近のアクアリストはチョウチョウウオを敬遠してる人が多いんだな　チョウチョウ飼育のスペシャリストも減っているそうな」

「んだな　わしらみたいな古い使途は海水魚！って言ったらチョウチョウウオしか知らなかったんだけどな」

「確かにミドリイシバリバリ水槽やヤッコ乱舞水槽も魅力的でつよ　しかし・・・何かが足りない」

「んだな　海水魚の王道　チョウチョウウオが居ないのはおかしいんだな　海にはイッパイ居るのにな　日本だけだそうだな　高額ヤッコに走るのは　外国ではチョウチョウウオが人気なんだな」

「ちょっとぉ　あんたらねぇ　全国のアクアリストを敵に回す気？低層アクアリストの癖に！ほざいてんじゃないわよっ！」

「いや　ただどこか不自然さがあるのではと思っただけでつ」

「あんた達の水槽だって不自然極まりないでしょ！底砂ないし」

「少なくともサンゴとイソギンと魚のバランスは取れているか？カオス水槽なるが故だ」

「あんたまで　わけわかんないし」

「まぁ　いいじゃない！　それぞれ思惑があって飼育してるんだから　でも実際知ってるようで知らないのがチョウチョウウオだわ　飼育は難しいの？」

「確かに一筋縄ではいかないのがチョウチョウウオだ　アキュリさんのコラムを抜粋してみよう」

（11/21）
★チョウチョウウオと聞いて皆さんはまず最初に何を思い浮かべるであろうか？　「サンゴを食べる」、「病気になりやすい」、「餌付けが難しい」、「長期飼育は無理」などというネガティブな考えが多いだろう。　チョウチョウウオのような海水魚らしい綺麗な魚体は他の魚種にない魅力がある。　意外にもホームセンターのペットコーナーにも大胆にストックされ、ヤッコなどと比べると値段の安さについつい手が出てしまうのではないかな。　以前ご来店の方にチョウチョウウオの難しさを伝えると、「ホームセンターでも普通に置いてるから簡単なのではないですか？」と言われてため息が出たことがある。当店でも手がかかる魚ナンバー1はやはりチョウチョウウオだ。　入荷直後の個体はほぼ間違いなくベネデニア寄生虫と共生？（自然界では共生みたいなもの）しているので、すぐに淡水浴・・・と行きたいが、輸送用の袋の中で弱っているチョウチョウウオをすぐに淡水浴にかけると餌付きが遅くなってしまう時があるので、一旦水槽に収容してから2-3日後にまた一匹一匹掬い取り淡水浴をかける。　寄生虫が出て一安心と行きたい所だが、きっちり1週間後に再発している個体も多いのでまた同じ事を繰り返す。　　元気な状態で届いた雑食性のチョウチョウは2-3日もすればすぐに餌付いてしまうが、そうでない個体は大変である。　ポリプ食性のチョウチョウウオも同じだ。餌付けにもコツがあり、ある程度経験がないと難しいだろう。なので、しっかりとした飼育技術を持った担当者のいるホームセンターは別だが（そうでない所が殆どだろう）ホームセンターに普通におかれているという事は一体どうなのよ？と普通に思ってしまう。　それでも置く理由は、「安いし・・・綺麗なので店内の見栄えが良くなるからいいか」とだけ考えてられるんでしょうねきっと。　定期的な入荷日にはチョウチョウウオをドバッっと仕入れ、何匹かが売れて原価がペイ出来た後また2～3匹売れれば利益が出るのでいいかとも思っているに違いない。　で・・・売れ残ったチョウチョウはろくに餌を与えてもらえずやせ細り死んでいく。　そしてまた定期的な入荷日がやってくる・・・の繰り返しかな？　あの・・・ココは生鮮食料品売り場でしたっけ？当店では「チョウチョウウオは難しいか？」と聞かれた場合は迷わず「難しい」とお答えする。　この時点であきらめる方が殆ど。自信の無い方はそれが一番良い選択なので反って良いご決断をされたと好印象を持ってしまう。沢山チョウチョウウオを仕入れている方の店だが、別に無差別に売りまくりたいなんていう考えは微塵もございませんので。飼う気も無いのに「ではどう難しいの？」と聞かれる方には適当に返答している。　「そんな事無いですよ～簡単簡単♪」と言ったらもっと売れるかもしれないな（笑）　　しかし「難しいことは分かった。それでも飼ってみたい」と言われるチャレンジ精神旺盛なお客様には惜しみなく飼育テクニックをお教えしている。そんな方はチョウチョウウオの魅力にどっぷりとはまってしまい、何度も何度も店に通ってくれる方が殆どだからだ。こんな事を書いているから「頑固おやじ」なんて事をまた言われたりするんだろうな・・・　　まぁいいか・・・コラムでした。　

「確かに簡単飼育とはいかないでつね　ハタタテ君ももうすぐ１年だけど何度病魔に侵された事か？まぁヤッコも似たようなものでつが」

「んだな　餌付けさえ済んでればヤッコもハギもチョウチョウウオも変わらんとは思うけどな」

「しかし　クマノミも捨てたもんじゃないぞ　凶暴だが・・・・ああ地球かぁ」

「なんだ？結局また手抜きかぃ！」

「まぁ　暑いし眠いしって事でつよ！」

「んだな　またダイビング動画で誤魔化すんだな」

「気持ち良さそうじゃ～」