CVフォロワーの作り方④

(仕上編)

1.はじめに

前回までの作業で、フォロワーのカスタムボイス化はほぼ完了している状態になっていると思います。

今回は、公開に向けた最終調整と動作に関する注意点について触れていきたいと思います。


2.字幕の修正とSeqファイル生成

公開に向けて、以下3点の作業をしましょう。

1)字幕の修正

現状の状態は、台詞が全てローマ字状態になっていると思います。

当たり前のことではありますが、この台詞を日本語の台詞へ置き換える必要があります。

この作業はMODを和訳するのと同じ作業ですので、あえて深くは触れません…。

ちなみに私は、xTranslatorでローマ字台詞を日本語台詞に置き換えています。

2)Seqファイルの作成

現状のカスタムボイスフォロワーは、初回でセーブ&リロードをしないと会話メニューが表示されません。

それは、Seqファイルというファイルを生成していないためです。

プレイするうえで、セーブ&リロードが必要なのも不便ですので、SeqファイルをMODに同封しておく方が良いかと思います。


作り方は以下の画像の通りで、TES5Editでボタンを押すだけです!

ボタンを押すことで、Data>SeqフォルダにSeqファイルが生成されます

3)WAVとLIPのFuz

現在の音声と口パクは、WAVファイルとLIPファイルの2つの別々のファイルとして存在している状態です。

これをFuzという1つのファイル形式に圧縮することで、データを少なくすることができます。

必須ではありませんが、データ管理上も、データ数は少ないに越したことはないので対応を推奨します。

作業は、前回紹介させていただいたThinking Skeever さんの「Yakitori Audio Converter」を使用するのがお勧めです。

使い方もThinking Skeever さんのページで解説されているので、そちらをご覧になるのが良いでしょう。

Thinking Skeever FUZファイルを作成する方法を参照

3.MOD公開について

最後の調整作業も済みましたので、あとは公開するのみとなります。

MODを公開する際、通常のフォロワーに同封するデータだけでなく、今までの作業で生成された「Sound」と「Seq」のデータも同封する必要があります。

もし、テンプレートの台詞以外で台詞を新設し、その台詞にスクリプトが付与されている場合は、そのスクリプトの同封も必要となります。

これでカスタムボイスフォロワーの作成~公開準備は完了となります。

長い説明となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

これまでの説明がフォロワー作成に少しでも役立てていただけたら幸いです。

4.注意事項


1)AFTとEFFとの相性について

今回、テンプレートを用いたクエスト作成をしましたが、このクエストはバニラのフォロワークエストをコピーして作成しています。

バニラのフォロワークエストは、フォロワーを1人しか雇用できない仕様で、今回の作業で完成するカスタムボイスフォロワーもその仕様が当てはまります。

このバニラの仕様を改善し、フォロワーの雇用人数を拡張するMODとして「EFF」、「AFT」、「UFO]、「FLP」が公開されています。

最近では「Nether's Follower Framework」も人気でしょうか。


これらのフォロワー雇用の改善MODのうち、「EFF」と「AFT」については、今回の作業で自作するカスタムボイスフォロワーと相性が悪いです。

元々、この2つはバニラのVoiceTypeに属するフォロワーに対して改善をするようなMODになっているようです。

そのため、独自のVoiceTypeを持つカスタムボイスフォロワーは、改善の対象に含まれないようになっています。


「EFF」や「AFT」で、カスタムボイスフォロワーをカバーするためには、カスタムボイスフォロワー側のespにひと手間加工を施す必要があります「OK_Custom Voice Followers 」でも、その加工を施したespを、パッチとして同封しています。

今回はそのパッチ作成には触れていませんが、おいおい、そちらも記事にまとめていきたいと思っています。


2)結婚について

今回の作業で完成するカスタムボイスフォロワーは結婚未対応です。

結婚イベントはフォロワークエストとは別の、結婚クエストで統制されており、もしカスタムボイスフォロワーでそれを実現する場合、

同様に結婚クエストも作り込む必要があります。

結婚クエストはフォロワークエスト以上に複雑な作りになっているため、今回の作業の対象外とさせていただきました。