ゲッサンミリオン!(挨拶)
さて、本誌最新回、新章スタートとなる第16話で、おニューのロゴマークが開示されました。
まちがえました。こっち。
ロゴの掲載されたカラーページは、ミリオンライブのゲーム内でも試し読みできます。
凶器のように分厚いゲッサンを買うのはちょっと、という方もぜひ覗いてみてください。
さて、このロゴがなかなか意味深に思えておりまして。
まず専用ロゴマークがつくられたこと自体がすごいよね、とか。
このタイミングってことは今日明日に終わる気さらさらないよねやったぜ、とか。
いろいろ感じるところはあるのですが、今回は意匠に注目してみたいと思います。
●コンビニ酒の代表選手
ロゴマークは、皆様おなじみ信号機カラーに塗り分けられています。
未来・静香・翼のトリオを中心に物語が展開される証でしょう。
そして葉っぱでつくられた輪っかの形。
こちらも酒飲みにはおなじみ、「月桂冠」です。
他には、オリンピックのメダリストも、似たような冠をよくかぶっています。
(あれは月桂冠でなくオリーブ冠らしいですが)
酒の話は忘れてください。
オリンピックのイメージが大事。
月桂冠は、勝利と栄光のシンボルだそうです。
その由来は古代ギリシアにさかのぼります。
●月桂冠からうまれる邪推
ちょっとだけ歴史の話(Wikipediaの要約とも言う)。
オリンピックの元ネタとなった古代ギリシアの天下一運動会、オリュンピア大祭。
それと並び称される競技会に、ピューティア大祭というものがありました。
その勝者に贈られたのが、月桂冠。
ピューティア大祭は、体育競技だけでなく、芸術競技を含みました。
そもそもの発祥は、芸術の神アポロン(アクエリオンでおなじみ)を祭るイベント。
月桂冠もアポロンの逸話に由来します。
そのため、母体は音楽と詩歌の大会だったのです。
それってアイドルアルティメイトだよね。
アイドルエクストリームだよね。
アイマス世界で開催される、大きなフェス。
その勝者の証が、ゲッサンミリオンの月桂冠なのではないでしょうか。
アポロンに由来するとなれば、アイドルにまつわる象徴としては最上級です。
現在ゲッサンミリオンでは、秋のアイドルフェスに向けて物語が動きはじめたところ。
しかし、月桂冠マークとのつりあいを考えると、秋フェスではやはり弱い。
今後、もっと大きなフェスを舞台とした話が展開されるのではないでしょうか。
さあ、はった、はった! 丁か半か!
勝利と栄光のシンボルを前面に掲げるとは、ミリオンライブらしからぬ印象ではあります。
しかし、アイマスとの付き合いが長めであれば、懐かしさもあるはずです。
1st Visionのアイドルマスター、そういうノリでしたよね。
さてさて、これから何が期待できるのでしょう。
オラ、ワクワクしてきたぞ。
●冠はミリオンライブの象徴?
さて、ミリオンライブで「冠」と言えば、いろいろ思い出されます。
ゲームの1周年記念、ミリオンスパークライブの衣装(名前あるのかしら)。
中野の1stライブでお披露目された衣装、プロローグルージュ。
ゲーム内のイベントで使用できる、ミリオンクラウンなるアイテムもあります。
これだけ繰り返し登場するとなると、「冠」は大事なモチーフなのでしょう。
先の3つは、どれも王冠をかたどっています。
一方、ゲッサンミリオンの月桂冠は、似ても似つかない。
ところがどっこい。
古代ローマ皇帝は、故あって(勉強中)王冠の代わりに月桂冠をかぶったそうです。
つまり、月桂冠も王冠に通じる性格をもっていると考えられます。
ミリオンスパーク、プロローグルージュ、ミリオンクラウン、ゲッサンの月桂冠。
やはり「冠」はミリオンライブにとって重要なものなのだと思えて仕方ありません。
シンデレラガールズにとっての「時計」や「ガラスの靴」と同じように。
時計やガラスの靴は「魔法」を象徴しているようです。
では、冠はいったい何を意味するのでしょう。
「勝利」? 「栄光」? あるいは「正統な後継者」?
うーん、わからんですね。
これだけ背景の豊かなシンボルだと、いくらでも好きにこじつけられてしまいます。
実際にストーリーが描かれるまでは何とも言えません。
これからのゲッサンミリオン、そしてアニメを楽しみに待ちましょう(既定路線)。