2002年より「週刊少年マガジン」(講談社刊)で好評連載中の学園恋愛コメディー『スクールランブル』。
リアルな学園生活が“いま”の視点でポップにリズミカルに描かれているこの作品は、個性の強いキャラクターの織りなす最先端のギャグと恋愛劇が幅広い層にウケて、原作コミックは累計400万部を突破。
また、2004年10月5日よりテレビ東京系列にて放送されたアニメーションは大好評のうちに終了したものの、現在でも関連CD・DVDはチャートの上位にランクインするなど、現在でも男女を問わず圧倒的な支持を得続けています。
漫画から飛び出した『スクールランブル』はアニメとなり、アニメとなった『スクールランブル』は更にその勢いを増して、2005年7月に『スーパーお芝居
スクールランブル ~お猿さんだよ、播磨くん!~ 』として遂に舞台化されることになり、出演者・スタッフが出席しての製作発表会見が開かれました。
今回の舞台化にあたって脚本と演出を手がけるのはラジオのパーソナリティとしても有名で、数々の舞台演出も手がけている“劇団ビタミン大使「ABC」”の宮川賢。
そして、舞台で塚本天満役を演じるのはアニメの『スクールランブル』でも天満役を演じた人気声優・小清水亜美。また、播磨拳児を演じるのは同じくアニメで播磨役を演じ、その他にも様々なアニメ作品に出演して大人気の高橋広樹。
二人を取り巻く他の登場人物たちも、厳しいオーディションを勝ち抜いた、漫画・アニメのキャラクターを彷彿とさせるベスト・キャストが揃いました。
製作発表の会場に学園の制服姿で登場した出演者たちは、それぞれに
「私にとって舞台というのは初めてのことになるんです。なので、本当に自分がどこまで出来るのが予想がつかないのですが、精一杯頑張っていこうと思うので、是非々々観にいらしてください」(塚本天満
役 小清水亜美)
「私と小清水がアニメのキャストなんですが、「アニメで声をやっているから」云々ではなく、一つの舞台を一緒に創り上げる一員として頑張って行きたいと思っております。今日の製作発表が他の殆どのキャストと初対面ですので、どうなっていくのが予想がつきませんが(と見渡して)・・・楽しくなりそうですので(笑)、張り切ってやりたいと思います。」(播磨拳児
役 高橋広樹)
「アニメの声優さんのイメージが強いと思うし、私とは本当にかけ離れたキャラクターで、私は運動神経は無いし、勉強もそんなに出来ないし、ましてや超能力が有る訳でもないので、この役に選ばれてしまってどうしようと今からしどろもどろの状態ですが、私なりの八雲ちゃんを一生懸命演じていきたいと思います。」(塚本八雲
役 明坂聡美)
「愛理ちゃんに近づくために、今回生まれて初めて、8時間掛けて金髪にしました。気合は充分入っています。皆で楽しく出来るように一生懸命頑張りますので、宜しくお願いします。」(沢近愛理
役 小出由華)
「今回で舞台は4度目になるのですが、こういうキャラクターを演じるのは初めてなので、どういうことになるのか自分でも全く解らないのですが、精一杯やらせていただきます。」(周防美琴
役 吉田 舞)
「舞台をやるのはこれが初めてで、仕事をするのもこれが初めてなので、自分がどうなっているんだろうという不安もありますが、どういう舞台になるのだろうという楽しみでもあるので、頑張っていこうと思います。」(高野 晶
役 林 愛)
「私もかれんちゃんに近づくために自慢のロングヘアーをショートカットにしました。お芝居は初めてなので、皆さんの足を引っ張らないよう、自分が出し切れる力を100%出し切って頑張りたいと思います。」(一条かれん
役 阪本麻美)
「今回の役はキザな所とおちゃらけた所の有る役なので、その辺をどう演じるのか、今試行錯誤中です。観に来てくださった方々には、そのギャップを楽しんでいただけたらいいな、と思い一生懸命頑張ります。」(今鳥恭介
役 別紙慶一)
と熱く意気込みを語りますが、時に顔を見合わせて笑いあうキャスト陣には、すでに学園ラブコメの雰囲気があり、会見場も明るい空気に包まれます。
また、本公演のエクゼクティブ・プロデューサーである、片岡義朗氏は
「テレビアニメの舞台化を5年前から手掛け、色んな試行錯誤をして来ましたが、今回は新たな試みとして、その舞台の面白さにいつか一緒に仕事をしたいと10年以上思っていた、宮川氏に脚本・演出を依頼することとなりました。
原作の小林尽先生にはアニメ化に続いて舞台化も応援していただき、主要キャラの2人にはアニメの声優の方をキャスティングして、漫画・アニメのイメージを活かして「スクールランブル」の世界を舞台に移します。宮川さんには笑えるドタバタ学園ラブコメの演出・脚本をお願いしていますので、漫画やアニメのファンの方にも観ていただけて笑える舞台を創り上げたい。」と今回の舞台化の狙いを語ります。
同じくエクゼクティブ・プロデューサー、松田誠氏は
「漫画はコマとコマの間や、キャラの声を想像して読みます。舞台は仮にセットがなくても科白と演技、そしてお客様の想像力で観ていただけるということで、本質的には似ていると思っています。原作のキャラに負けない、新しい役の創造を見ていただきたい。」と既に出来上がりに向けて自信を覗かせます。
そして脚本・演出を担当する宮川氏は
「脚色は好きではないので、自分が考えて創る以外の芝居は初めてですが、『スクールランブル』なので引き受けました。テンポが非常に良いし、シーン展開を派手にして、それを活かせるアッパーテンポの芝居にしたいですね。漫画の『スクールランブル』を舞台にするのに、紆余曲折は有りましたがスタッフの誰もが大満足なキャストを得る事が出来ました。身体を使って漫画を舞台で再現するために、水面下の苦労はあると思うが、ガッツとやる気とモチベーションとポテンシャルの高い役者が揃ったので期待してます。」とやる気まんまんのコメント。
さらに「役者の肉体にこだわりすぎずに色々試したいですね。スライド投影やテンポなど、漫画では出せない立体感にこだわりながら、漫画の良さを舞台で出したいです。小道具にも懲りたいので、河童はやりたいですね(プロデューサーより「OK!」の声)。お面被ってレスリングもやりたい。夜這いや浴衣もやりたい。播磨のハゲは諦めます(笑)。芝居の面白さには音楽も重要なので、オリジナル楽曲で賑やかにやりたい。漫画ファンも、アニメファンも、『スクールランブル』を知らない人も楽しめるようにしたい。」と既に演出プランはどんどん膨らんでいる様子です。
コミックでそれぞれのキャラクターがおしなべて描かれているように、舞台版も、各登場人物のそれぞれのエピソードがオムニバスで繋がれて行くスピーディな展開になるとの事。
歌って笑って楽しくスカッと。リズミカルな演劇版学園ラブコメ『スクールランブル』。恋心が交差する高校生の、真剣だがコミカルな学園生活をポップにテンポ良く紡ぎ出す『スクールランブル』の世界が、この夏いよいよ舞台になります。